【医師取材】赤ちゃんの室温の目安は? 季節別の温度調整ガイド

【医師取材】赤ちゃんの室温の目安は? 季節別の温度調整ガイド

赤ちゃんの体温調節は自分だけではとてもできません。エアコンだけでなく服装も工夫して、春夏秋冬それぞれの季節で赤ちゃんにとって快適な室温を保ちましょう。


赤ちゃんが快適な春の室温は?

適正な室温で安眠する赤ちゃん
Lazy dummy

※画像はイメージです

気温差の激しさに注意

3~4月は季節の変わり目です。地域差はありますが、気温が不安定で変わりやすいため、室内の温度調節に気を配る必要があります。室温に合わせて服を着替えさせたり、汗をかいていたら体を拭いてあげたりなど、赤ちゃんの様子をこまめに見てあげることが大切です。赤ちゃんは体温調節機能が未熟で、発熱など体調不良になることも多いため、気温差が激しい季節・時期では注意が必要です。

室温20~25℃くらいが良い?

東京都福祉保健局が公開している「健康・快適居住環境の指針(平成28年度改訂版)」によると、冬場は室温20~25℃(湿度50-60%)が赤ちゃん(乳幼児)にとって過ごしやすい室温といえます[1]。3月は日中と日没後、あるいは暑い日と寒い日で10℃以上の気温差があることも珍しくありません。気温が高い日でも、20℃前後にしかならないことも多いので、暖房を上手に使って暖かさをキープすると良いでしょう。

暖房をつけるほどでもない時、「スリーパー」が活躍

暖房を上手に使いたい3月ですが、日差しが差し込むなど暖かい陽気の場合には、使わなくても大丈夫です。ただし、肌寒い日には、しっかりと赤ちゃんの体温をキープしなくてはなりません。そんな時に役立つのが「スリーパー」。ガーゼやコットン製のスリーパーは、寝冷え防止などの用途で、1年中使うことができるので便利です。

夏に弱い赤ちゃんを室温調整で守るコツ

エアコンを使って赤ちゃんに適正な室温に保つ
Lazy dummy

大人と赤ちゃんはエアコンの使い方が違う?

大人が考える快適な室温と、赤ちゃんにとっての快適な室温は必ずしも同じではありません。赤ちゃんは外気温の影響を受けやすいので、この点を意識してエアコンを使う必要があります。特に、エアコンや扇風機の風が赤ちゃんに直接当たらないように気をつけてください。

室内でも赤ちゃんは熱中症対策が必要

体温調節が苦手な赤ちゃんは、たとえ室内であっても、以下のような熱中症対策を考えるとよいでしょう。

・エアコンを使って、室温が上がらないようにする
・カーテンで、赤ちゃんに直接太陽光が当たることを避ける
・赤ちゃんのベビーチェアは、直射日光が当たらない場所に
・エアコンだけでなく扇風機も活用する
・ミルクや母乳の間隔が空きすぎないように気をつける

室温26~28℃(夏場)くらいなら赤ちゃんも心地良い?

夏場の室温としては、25℃を多少超えてしまっても大丈夫。具体的には26~28℃(湿度60%)くらいに保つことを目安にしましょう。最近のエアコンは性能が良いので、室温を下げることは簡単です。しかし、外気温との温度差が大きすぎると外出時に赤ちゃんの体に負担がかかることもありますので注意しましょう。

秋の室温は何度?赤ちゃんの寝冷えを防ぐ方法

寝冷えしやすい秋、赤ちゃんの服装は?

秋が深まり気温が下がってきたら、少し厚手のベビー服を着せましょう。スリーパーを着せてあげると寝冷え防止になります。初秋は残暑が厳しく、かなり気温が高い日もあります。しかし、日が落ちてからはぐっと気温が下がるケースもあります。特に新生児は自分で体温を調整することが難しいので、室温20℃以下にならないように、暖房を使用したり、上着を着せたりして、過ごしやすくしてあげましょう。

秋も室温計をチェックするべき?

室温計の設置は、非常に重要です。秋に限らず、いつでも見られるように1年中設置しておきます。赤ちゃんは多くの時間をお部屋の中で過ごすので、正しい室温を知ることは、赤ちゃんにとって快適な環境を作るうえで不可欠です。

冬の赤ちゃんの寒さ対策 理想的な室温は?

赤ちゃんに理想的な冬の室温

冬の室温は20~23℃くらいに設定すると良いでしょう。なお、室温とともに湿度のキープも大切です。約60%の湿度をキープして、快適な環境を作ってあげましょう。

頻繁に布団を蹴るのは赤ちゃんが暑い証拠?

布団を蹴るような動きをすると「赤ちゃんが暑がっているのかな?」と考えてしまいがち。しかし、赤ちゃんは体温調節機能が未発達で、まだ自分で体温をうまく調節することができません。ですから、室温計などで正確に室温を判断しつつ、快適な環境をキープすることが大切となります。

みんなの赤ちゃん寒さ対策の口コミ・体験談

生後半年過ぎて迎えた初めての冬は、短肌着+長肌着にバスタオル+綿ぶとんで過ごしましたが、掛け物はすぐ蹴飛ばしてしまうので、エアコンをずっと28℃設定で付けていました。

(44歳/長男16歳・長女14歳・次女5歳/アパレル/事務系専門職)
湿度60%がいいと聞いたので、エアコンとともに加湿器をフルで使ってました。そのおかげか大人もあまり風邪を引かなかったように思います。

(30歳/長男2歳/専業主婦)
悩んだのは、布団をすぐ蹴飛ばしてしまうとはいえ、赤ちゃんにとってエアコンつけっぱなしはよいのか、ということです。結局、エアコンはずっとつけていましたが、自分も喉が乾いてしまうので加湿器が欠かせなくて、電気代がかかりました……

(30歳/長女1歳/医療/事務職)

まとめ

春夏秋冬の気温の変化に合わせて、赤ちゃんに合った服装を考え、温度調整を心がけてください。季節ごとに、赤ちゃんにとって快適な室温をキープしましょう。

この記事の監修ドクター
北浜こどもクリニック 北浜 直 先生
聖マリアンナ医科大学卒業、山王病院新生児科医長を経て、北浜こどもクリニックを設立。
医療機関併設型の病児保育やインフルエンザ等の予防接種、育児相談などお気軽にご相談下さい。
http://www.kitahama-kidsclinic.jp/

参考文献
[1]東京都福祉保健局ホームページ「健康・快適居住環境の指針(平成28年度改訂版)」
http://www.fukushihoken.metro.tokyo.jp/allergy/pdf/indoor07.pdf

※この記事は 医療校閲・医師の再監修を経た上で、マイナビウーマン子育て編集部が加筆・修正し掲載しました(2018.06.18)

※記事の修正を行いました(2019.06.06)

※本記事は公開時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。予めご了承ください。

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