離乳食のスープ!おすすめレシピと調理方法、飲ませ方まで【管理栄養士監修】
離乳食でのスープは、だし汁として使えるスープ、野菜をたっぷり入れたスープ、ポタージュスープなど、たくさんの種類があります。離乳初期から完了期まで幅広く食べられるスープは栄養もバリエーションも豊富です。今回はおすすめレシピをご紹介します。
離乳食のスープ!おすすめレシピ
まずはスープの離乳食レシピからご紹介します。難しく考えず、「普段使っている野菜から出汁を取る」というイメージで作ってみましょう。
栄養満点!かぼちゃのスープ(離乳初期〜)
■材料(作りやすい分量)
・かぼちゃ 300g
・玉ねぎ 50g
・育児用ミルク(調乳済み) 400ml
■作り方
① かぼちゃは種と皮を取り、1cm角に切っておく。玉ねぎは薄切りにし、1cm程度の長さにしておく
② 鍋に①と浸るくらいの水(分量外)を入れ、野菜がやわらかくなるまで煮る
③ やわらかくなったら育児用ミルクを加えてできあがり
トマトたっぷりさっぱりスープ(離乳中期〜)
■材料(大人2人と赤ちゃん1人分)
・トマト 2個
・にんじん 1/3本
・玉ねぎ 1/4個
・だし汁 3カップ
・塩 少々
■作り方
① トマトは皮を湯剥きし、種が気になる場合は除いて刻む
② にんじんと玉ねぎは短めの千切りにする
③ だし汁に野菜を加え、弱火でやわらかくなるまで煮込み、塩で味をととのえればできあがり
冷凍OK!野菜たっぷりスープ(離乳中期〜)
■材料(作りやすい分量)
・キャベツ 80g
・にんじん 1/3本
・たまねぎ 1/3個
・ブロッコリー 3房
・かぶ 1/2個
・水 3〜4カップ程度
■作り方
① キャベツ、にんじん、玉ねぎ、かぶを1cm角に刻む。ブロッコリーは小房に分け、刻む
② 鍋に①と水を入れ、アクを取りながら弱火で野菜がやわらかくなるまで煮る
離乳食にスープがおすすめな理由
離乳食にスープがおすすめな理由はどんなところでしょうか。栄養、食べやすさ、作りやすさの面から考えてみましょう。
手軽に栄養が補給できる
スープにする野菜は、アクの少ないもの、においや刺激の少ないものであれば基本的になんでもOK! いろいろな種類の野菜を合わせて作ることができ、それらに含まれる豊富な栄養をとることができます。
のどに詰まらせにくくなる
離乳食では、赤ちゃんがえづいてしまったりすることがありますね。食事中は適度に喉を潤すといいでしょう。離乳食をあげるときにスープがあると、離乳食をのどに詰まらせにくくなるでしょう。また、やわらかく煮えている野菜は赤ちゃんもモグモグしやすいので、丸呑みになる可能性も低くなります。
調理次第で自在にアレンジできる!
スープは調理次第で様々な料理にアレンジすることができます。とろみをつけてあんかけどんぶり、うどんやそうめんを入れれば具沢山のおつゆになります。赤ちゃん用のカレールウやホワイトソースを使えば簡単にカレーやシチューにできます。ご飯を入れて雑炊やリゾットなどもおいしいですね。
ちょっとした工夫で時短できる
離乳食を作る際、時短はうれしいポイントですね。
・野菜を煮る前に電子レンジで加熱しておく
・野菜を事前に冷凍しておく
このような工夫をすると、早く煮ることができますよ。
離乳食のスープ、ここに注意
離乳食におすすめなスープですが、材料選びや与え方、保存方法にはいくつかの注意点があります。
アレルゲンになる材料に注意
野菜だけを使ったスープでは、アレルギーの心配は少ないです。しかし、乳製品をつかったポタージュでは、乳アレルギーの注意が必要です。
育児用ミルクなどが大丈夫であれば使うことはできますが、量には注意をしましょう。
赤ちゃんへ飲ませるときは温度に注意
スープを飲ませるときは必ず温度を確認しましょう。大人にはちょうど良くても、赤ちゃんには熱すぎることもあります。また、こぼした場合も液体だとやけどの危険があります。注意しましょう。
また、とろみ具合は赤ちゃんの発達状況によって異なりますが、上手に飲み込めない場合は少しとろみをつけてあげると飲みやすくなります。
保存の際は食中毒に注意
保存方法は冷凍がおすすめです。保存の際には食中毒のリスクを低くするためにも、しっかりと冷ましてから清潔な容器に入れて保存しましょう。
まとめて作って小分けにしておけば食事準備の時短にもなりますし、アレンジして別の料理にすることもできます。小分け容器に入れておけば、冷凍も解凍も簡単にできますよ。
まとめ
冷蔵庫にある野菜で大量に作り、冷凍保存ができたり、味付けやアレンジ次第で様々な料理に変身してくれるスープは家事の負担を減らしてくれますね。大人との取り分けもしやすく、みんなで一緒に食べることができるのは赤ちゃんもうれしいです。肉や魚などのたんぱく質を加えれば簡単に栄養もボリュームもアップできるので、献立に1品加えてみてはいかがでしょうか。
(文:宗政祥子 先生、監修:川口由美子 先生)
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