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2021年06月24日 08:40 更新

離乳食に人気のおやき!おすすめ食材、レシピ、保存方法も紹介【管理栄養士監修】

「離乳食といえば、おやき」といえるほど最近ではすっかり定番になっていますね。今回はおやきにおすすめの食材や離乳期ごとのかたさの目安、すぐに使いたくなる裏技などをご紹介します。

離乳食におすすめのおやき

離乳食では時期に合わせて食材や味付け、かたさ、大きさなどを変えていきますが、なぜ「おやき」がいろんな家庭で作られているのでしょうか。まずはおやきとはなにか、そしていつから食べられるのかについて見てみましょう。

おやきってどんなもの?

離乳食のおやき

おやきは信州の郷土料理のひとつで、小麦粉を生地にして野菜などの具を包んだおまんじゅうのようなものです。

離乳食でのおやきは少し意味合いが異なり、野菜など形のあるものを、小麦粉だけでなく豆腐やいも類・片栗粉などを利用して焼きかためたものを指します。

離乳食におやきはいつから?

赤ちゃんは手を出して離乳食に触ろうとする行動が出てきます。そのような時におやきはおすすめです。

形のあるものを食べ始める離乳中期(7〜8ヶ月)ごろからおやきを食べることができますが、その場合、口腔内の発達に合わせて食べやすいやわらかさにする必要があります。離乳中期では豆腐くらいのかたさが目安ですので、かなりやわらかいおやきがいいでしょう。

おやきで手づかみ食べをするメリット

楕円のおやき

おやきは焼きかためて作るので、持ちやすい形に成型することができ、持っても手が汚れにくいのも特長です。また、楕円形にするとかじり取りの練習ができ、口の中へ入れすぎないことを覚えられます。

離乳食のおやきにおすすめの食材

おやきにはいろいろな食材が入れられますが、特に相性がいいものもあるので覚えておくといいですね。

かぼちゃやじゃがいもなどのいも類

ジャガイモのマッシュ

かぼちゃやじゃがいもはでんぷん質が多いので、おやきが作りやすいおすすめ食材です。ごはんなどの代わりとして、炭水化物を補いたい時の一品として取り入れましょう。ホクホクしてまとまりにくい場合は、少し片栗粉を混ぜるとまとまりやすくなります

栄養豊富な豆腐・納豆

水切りしている豆腐

豆腐や納豆はたんぱく質を補いたい時に取り入れるとよいでしょう。豆腐はやわらかい口当たりですが、水分が多いので水切りをしてから使うことをおすすめします。

豆腐の水切りは、ざるにあげておいたり、電子レンジで少し加熱するだけでもいいでしょう。まとまりにくい場合は、片栗粉を少し多めに使用します。納豆はひきわりを選んで焼きかためるとよいでしょう。

赤ちゃんが食べにくい食材もOK

食べにくい葉物の野菜や、青のり、肉、魚など、家にある材料をこまかく刻んだりほぐしたりして焼きかためましょう。少し食べにくい食材も、食感が変わると食べやすくなるので、不足しやすい栄養素を無理なく補うことができます。

離乳中期~完了期のおやきのかたさの目安

楕円形のおやき

赤ちゃんの噛む力は成長していくので、それに合わせておやきのかたさなども変えていく必要があります。

離乳中期(7〜8ヶ月ごろ)は豆腐のかたさ

小指で軽くつぶせるくらいのかたさがいいでしょう。食材でいうと豆腐と同じぐらいのかたさが目安です。
形は薄い楕円形にしますが、赤ちゃんが1人で持って食べるのはまだ難しいかもしれません。大人が持ってあげて、赤ちゃんがその手を引き寄せるようにして食べられるといいですね。

離乳後期(9〜11ヶ月ごろ)はバナナのかたさ

後期になったら親指とひとさし指でぎゅっとつまむとつぶれるくらいのかたさがいいでしょう。バナナのかたさを参考にするといいですね。まだ上手ではありませんが、赤ちゃんが持って食べられることもあります。薄い楕円形にしてあげましょうね。

離乳完了期(1歳〜1歳半ごろ)は肉団子のかたさ

完了期になったら、親指と人差し指の指だけではなく爪も使って何度もはさんでつぶせる程度のかたさが食べられるようになります。これは、肉団子や少しやわらかめのハンバーグくらいのかたさです。噛み切りにくい肉類も豆腐と一緒に練ると食べやすくなりますよ。

役立つ離乳食のおやきのコツ・裏技

ちょっとした工夫で楽に準備でき、赤ちゃんはおいしく食べられます。

作ったおやきは冷凍で保存可能

冷凍庫におやきをしまう親子

赤ちゃんのお世話で忙しいので、食べるたびに作るのは面倒だと感じる方が多いかもしれません。おやきは冷凍して保存が可能です。時間の余裕がある時に多めに焼いて、1つずつラップして冷凍保存しておきましょう。冷凍保存をした場合は1週間を目安に使い切ってくださいね。

「おやきを食べない!」そんなときはレンジでチン

おやきはできたてが一番おいしいです。冷めてしまうと少しかたくなり、おいしさが半減してしまうことも。そのような時は、電子レンジで軽く温めなおしてあげるとよいでしょう。

中に入れる具材は細かくする

離乳中期から完了期にかけて段階的にかたさを調整していきます。ただし、中に入れる具は前もってやわらかく加熱し、細かく刻んでおきます。そうすることで食べやすくなりますよ。
また、おやきの材料は自由自在に組み合わせえてOK。例えば大根やにんじんなどをすりおろして片栗粉を入れて焼きかためることができます。オリジナルのアレンジがたくさんできそうですね。

離乳食レシピ|じゃがいもと小松菜のおやき

それでは最後におすすめおやきレシピをご紹介します。
かつお節のうま味で調味料なしでおいしく食べえることができます。食べにくい小松菜もおやきにすると歯触りが気になりにくくなりますよ。

おやき

材料(1回量)

・じゃがいも 1/3個
・小松菜 1本
・かつお節 少量
・片栗粉 小さじ1/2
・油 少々

作り方

① じゃがいもの芽をとり皮をむき、ラップをして電子レンジ(600W)で約1分加熱をしてやわらかくする
② 小松菜は細かく刻み、電子レンジ加熱をして水を切っておく
③ ①・②・かつお節・片栗粉をよくこねて、薄い楕円形のまとまりをつくる
④ フライパンで油を熱し、おやきを両面焼いて焼き色を付ける

まとめ

食べる赤ちゃん

おやきは手づかみ食べにおすすめしたいメニューの一つです。おやきの具材には決まりはありません。細かく刻んで焼きかためると、食べにくい食材などを気軽に補うことができます。また、冷凍保存ができますので、ストックしておくと便利でしょう。

(文:夏目千恵子 先生、監修:川口由美子 先生)

※画像はイメージです

  • 本記事は公開時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。予めご了承ください。

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