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2021年06月23日 12:00 更新

離乳食にマーボー豆腐はいつから?取り分け方法やおすすめレシピ、冷凍方法【管理栄養士監修】

豆腐は栄養価も高く、離乳期にはとても使いやすい食材です。マーボー(麻婆)豆腐も離乳食用にアレンジすることで、赤ちゃんもおいしく食べられます。今回は離乳期におけるマーボー豆腐の始め方や作る時のポイントなどをご紹介します。

離乳食にマーボー豆腐はいつから?

大人向けのおかずとして人気のマーボー豆腐は、離乳期でも味付けなどを変えると赤ちゃんも食べることができますよ。

離乳食にマーボー豆腐は中期ごろから

マーボー豆腐を食べる赤ちゃん

マーボー豆腐によく使われる材料は豚ひき肉、豆腐、玉ねぎなどです。豆腐は離乳初期から玉ねぎは中期から豚ひき肉も脂身の少ない部分をペーストにすれば中期から食べられます。もちろん辛さや香りを抑え、味付けをせずにマーボー豆腐風にすることで離乳中期(7〜8ヶ月)からのおかずにできます。

豆腐は消化吸収がよく、胃腸にもやさしい食材のため、食事に慣れていない赤ちゃんにもおすすめの食材です。また、味が淡泊でくせがないところも離乳食に使いやすいですね。

味付けしたマーボー豆腐は後期ごろから

味付けしたマーボー豆腐は離乳後期(9〜11ヶ月ごろ)以降を目安にしましょう。

後期ごろは味噌のコクを生かした味付けがおすすめです。完了期以降は少量の味噌と砂糖、ケチャップ、醤油を使うことによって、子ども向けの麻婆豆腐の味付けが出来ます。

離乳食にマーボー豆腐をつくるときの注意点

離乳食でマーボー豆腐を作る際に気をつけなければならない点もあります。

大豆アレルギーに注意

大豆でできた豆腐

豆腐の原材料である大豆は「アレルギー特定原材料28品目」に含まれていて、初めて与える際には気をつけたい食品の1つです。

アレルギー表示は推奨のため、原材料にアレルギー表示がされないことがあります。大豆アレルギーを持つ場合には特に注意が必要となってきます。

大人用から取り分けるときは味付けする前に

大人用の麻婆豆腐
大人用のマーボー豆腐は赤ちゃんには刺激が強い!

マーボー豆腐の食材はみじん切りにしていたりするので、食材の大きさもそのままで赤ちゃんが食べられることが多いです。取り分けがしやすいのは嬉しいですね。

ただし、味付けは別にする必要があります。大人の味付けをする前に離乳食用に取り分けましょう。この方法はカレーや肉じゃが、味噌汁など幅広い料理に応用でき、簡単に大人用と子ども用の食事を用意できるので、覚えておいてください。

冷凍保存のコツ・ポイント

マーボー豆腐の冷凍保存にはちょっとしたコツがあります。

豆腐は冷凍すると水分が抜け、食感が変化してしまいます。赤ちゃんは特にこの食感を嫌う場合もあるかもしれません。冷凍保存する際には、調理した豆腐以外の食材のみを1食分ずつ小分けにして冷凍し、食べる際に豆腐を加えることをおすすめです。冷凍したものは1週間を目安に食べきり、再加熱する際にはしっかりと加熱をしましょう。

マーボー豆腐を使った離乳食アレンジレシピ

大人向けの料理だと思われがちなマーボー豆腐も、子ども向けにアレンジすることが可能です。また、豆腐は淡泊な味のためにいろいろな野菜とも相性抜群です。基本的なマーボー豆腐の材料に様々な野菜をプラスすることで栄養満点の離乳食も作れます。葉物やにんじん、ナスなどの野菜をプラスすることもおすすめなのでぜひ、いろいろな野菜でアレンジしてみましょう。

野菜たっぷりマーボー豆腐|離乳中期(7〜8ヶ月ごろ)〜

手の上できる豆腐

材料(作りやすい分量)

・鶏ひき肉 5~10g
・絹豆腐 20〜40g
・玉ねぎ 5g~10g
・お好みの野菜 合わせて15~30g
・だし汁 100ml
・片栗粉 適量

作り方

① 玉ねぎ、お好みの野菜はみじん切りにする。絹ごし豆腐は1cm角程度に切る
② 鶏ひき肉、玉ねぎ、お好みの野菜を炒める
③ ②にだし汁を加え、野菜がやわらかくなるまで煮る
④ 絹豆腐を加え、煮立ったら最後に片栗粉を回し入れる

離乳食後期以降の味付けの仕方

 <離乳後期>
後期以降の味付けは少量のみそで味付けします(味付けのタイミングは「作り方④」の片栗粉投入前)。

 <離乳完了期>
完了期以降はみそをベースにケチャップ、砂糖、醤油を少量足すことにより、香辛料を使うことなくおいしいマーボー豆腐を作ることができます(味付けのタイミングは「作り方④」の片栗粉投入前)。まだまだ薄味が基本の時期なので使う量は少しにしておきましょう。また、ごま油を風味程度加えると食欲もそそられますよ。

まとめ

楽しい食卓

豆腐は口当たりが滑らかで栄養価も高く、離乳食では使いやすい食材の1つです。マーボー豆腐は辛いイメージで大人向けのおかずだと思われがちですが、アレンジ次第で離乳食のおかずとしてもおすすめです。子ども向けの味付けも紹介したのでぜひ、作ってみてくださいね。

(文:茅野陽 先生、監修:川口由美子 先生)

※画像はイメージです

  • 本記事は公開時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。予めご了承ください。

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