離乳食のモロヘイヤはいつから?初期・中期・後期レシピ【管理栄養士監修】
栄養たっぷりなイメージが強いモロヘイヤですが、旬が短くスーパーなどで見かけることは少ないかもしれません。今回は離乳食での開始時期目安のほか、調理のコツなどについてお伝えします。離乳食レシピもご紹介しますので、モロヘイヤが手に入ったら試してみてくださいね。
モロヘイヤ、赤ちゃんは離乳食でいつから食べていいの?
・初期の調理:葉先を熱湯でやわらかく茹でて水にさらす。水けをきってすりつぶし、湯でのばしてペーストに
・中期の調理:葉先を熱湯でやわらかく茹でて水にさらす。水けをきって粗くすりつぶすか細かくきざむ
・後期の調理:熱湯でやわらかく茹でて水にさらす。水けをきって3~5mm大にきざむ
・完了期の調理:熱湯でやわらかく茹でて水にさらす。水けをきって5mm〜1cm大に切る
モロヘイヤはどんな野菜?
葉の部分は長いだ円形をしていて、葉先にいくにつれてとがった形をしています。きざむと透明なねばねば成分が出てくる点がほかの葉もの野菜との大きな違いです。
モロヘイヤは栄養豊富!
モロヘイヤの栄養素は、特に赤ちゃんの骨づくりに欠かせないカルシウムや、皮膚・粘膜の健康維持に役立つβ-カロテンが豊富です。その他ビタミンE、ビタミンK、ビタミンCなども多く含んでいます。
原産国はエジプトで、栄養価の高さから “野菜の王様” と称賛されていたようです。そんな暑い土地で栽培されてきたことから、日本国内では7〜9月に旬を迎える野菜になっています。
モロヘイヤ、選び方と調理のコツ
そんな栄養豊富なモロヘイヤ。上手に選び、特徴を生かした調理をすれば、よりおいしく離乳食に取り入れられますよ。
おいしいモロヘイヤの選び方
主に食べる部分は若葉なので、葉にハリがあり、しおれていないものが新鮮です。また、茎の部分はかるく指でつまんだ時に弾力のあるものを選んでみましょう。
ねばねばをとろみ付けに活用
モロヘイヤは煮物、炒め物、和え物、汁物の具など幅広く使えるので、旬の時期は大活躍です。よくきざむとねばねば成分がしっかり出るので、とろみ付けいらずなところも便利です。離乳食作りの助けになりますね。
離乳食のモロヘイヤ、よくある疑問
では次に、離乳食にモロヘイヤを使う際によくある疑問について解説します。
ねばねば成分は赤ちゃんが食べても大丈夫?
モロヘイヤのねばねばはタンパク質の一種なので、摂取することには何も問題ありません。
また、消費者庁の食物アレルギー表示推奨品目ではありませんが、最初にあげるときは少しにしておくと安心です。
上手な保存方法は?
冷蔵・冷凍ともほうれん草に準じた方法でよいですが、葉の部分だけを切って保存する点に注意します。冷蔵の場合は保存袋かポリ袋に入れて密閉します。冷凍の場合はさっとかために茹でて水けをしっかりと絞り、小分けにしてラップで包み急速冷凍させます。凍ったら保存袋に移し、冷凍庫に保管します。
モロヘイヤの離乳食レシピ! 初期・中期・後期
最後にモロヘイヤを使った離乳食レシピをご紹介します。オススメですので、ぜひ一度作ってみてくださいね。
<離乳初期のレシピ>モロヘイヤのだし煮
材料(1回量)
・モロヘイヤ 葉5枚程度
・だし汁 大さじ1
作り方
① モロヘイヤは葉先を熱湯でやわらかく茹でて水にさらした後、水けをきってすりつぶし、湯でのばす
② ①とだし汁を合わせ、ラップをかけて電子レンジ(600W)で30秒ほど加熱する
<離乳中期のレシピ>モロヘイヤのしらすうどん
材料(1回量)
・モロヘイヤ 葉10枚程度
・しらす 大さじ1
・うどん 35g
・だし汁 大さじ3
作り方
① モロヘイヤは葉先を熱湯でやわらかく茹でて水にさらした後、水けをきって粗くすりつぶす
② しらすはざるに入れて熱湯をかけ、粗熱をとって粗くすりつぶす
③ うどんはやわらかくくたくたに茹でて、2mm大のみじん切りにする
④ ①~③とだし汁を合わせ、ラップをかけて電子レンジ(600W)で40〜50秒ほど加熱する
<離乳後期のレシピ>モロヘイヤのバター風味
材料(1回量)
・モロヘイヤ 葉15枚程度
・バター 小さじ1/6
作り方
① モロヘイヤは葉先を熱湯でやわらかくゆでて水にさらした後、水けをきって細かくきざむ
② ①にバターを加えて軽く混ぜ合わせ、ラップをかけて電子レンジ(600W)で10秒ほど加熱する
まとめ
下ごしらえでしっかりえぐみをとると、赤ちゃんにも安心して食べさせられます。比較的どんな食材とも組み合わせやすいので、離乳食のレパートリーを楽しく広げられるといいですね。
(文:関水芳江 先生、監修:川口由美子 先生)
※挿入画像はイメージです