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2021年05月14日 18:40 更新

離乳食のにんにくはいつから?完了期レシピ【管理栄養士監修】

にんにくは香味野菜の1つとしてさまざまな料理に多用されますが、離乳食に使っても大丈夫なのか疑問をお持ちの方も多いのではないでしょうか? 安全に離乳食づくりを進めていくために、ポイントをしっかりおさえていきましょう。

にんにく、赤ちゃんは離乳食でいつから食べていいの?

和風・洋風・中華問わず幅広く料理に使われ、脇役ながら料理のアクセントには欠かすことのできないところが魅力です。小ぶりながらに抜群の栄養価を誇るにんにくですが、その特徴をしっかりと理解して適切なタイミングで与えていくようにしてみましょう。

離乳食でいつから食べていい?

にんにくの離乳食開始時期の目安
離乳期の赤ちゃんに無理に食べさせる必要はありません。少なくとも中期までは使わないでおきましょう。後期以降も避けた方がいいですが、もし食べる場合にはごく少量にしてください。
  ■ワンポイントアドバイス■

にんにくはどんな食材? 特徴と栄養素

ニンニク

見た目からは少しわかりにくいかもしれませんが、実はねぎの仲間です。養分を蓄えて厚くなった葉が茎の周囲に重なった鱗茎(りんけい)という部分を食べています。

にんにくは強烈なにおいや辛みが特徴的です。強い殺菌力、強壮や消化促進などに効果があるため、日本でも古くから薬用植物として利用されてきました。また、野菜ではめずらしくたんぱく質が豊富です。

にんにくの種類は?

にんにくには、いくつかの種類があります。

・フルーティーにんにく(黒にんにく)
熟成発酵させたものでにおいはなく甘味があります。生にんにくよりも多くのポリフェノールやアミノ酸が含まれるといわれています。

・にんにくの芽(茎にんにく)
葉のあとに出るにんにくの花茎で、中華料理の食材として利用される緑黄色野菜です。

・プチにんにく
中国産で鱗茎が分かれていない一片種のにんにくです。味は比較的マイルドなので、離乳食で初めて与える時にこちらの品種を選んでみてもよいでしょう。

・イタリア種
やや小粒で香りが高く、うっすらとピンクがかった肉食が特徴です[*1]。 

にんにくの栄養素

にんにくに含まれる硫化アリルは、主要なエネルギー源となる糖質の代謝に欠かせないビタミンB1の吸収を高める働きがあります。その他には、骨や歯をつくったり、1つ1つの細胞の膜や遺伝に関わるDNAをつくりだすために不可欠なリンという栄養素も多く含まれています[*2,3]。

硫化アリルって赤ちゃんにとって安全なの?

皮をむいたにんにく

硫化アリルはイオウ化合物の一種で、にんにくやねぎ類に含まれるにおいや辛みのもととなる成分です。代表的なものには生の野菜に含まれる“アリイン”、つぶしたり加熱調理したときに酵素が作用してできる“アリシン”があり、いずれも強い抗酸化作用を持ちます。

大人の体には良い効果をもたらす機能性成分ですが、未熟な赤ちゃんも同じように考えても大丈夫かというとそうではありません[*3,5]。

刺激に赤ちゃんがビックリしてしまうかも

硫化アリルの硫黄はヒトのからだをつくる成分の1つになります。ですが、強い臭気や刺激に赤ちゃんはビックリしてしまうので、離乳食でたくさん使用することは避けます

また、にんにくのアレルギーは乳児に多いものではありませんが、じんましん、下痢、腹痛などの症状が出ることがあります。初めて与えるときは、少量にしましょう。

にんにくの上手な選び方と保存方法

離乳食には積極的に使わないにんにくですが、大人にとっては香りや刺激が食欲をそそる魅力的な食材ですよね。選び方や保存の豆知識を簡単に押さえておきましょう。

新鮮なにんにくの見分け方

にんにくは5~8月の暑い時期に旬を迎えます。薄皮の色が白くてツヤがあり、粒が大きくてかたいものが良品です。芽がでているものや皮が茶色に変色しているものは避けましょう[*1]。

冷蔵保存の方法

冷蔵庫にしまう

小分けにして薄皮ごと保存袋に入れれば1ヶ月保存することができるので、ムダなく使いきりたい場合には手軽な保存方法です[*4]。

冷凍保存はできる?

冷蔵と異なり薄皮をむく手間が必要ですが、冷凍保存も可能です。凍らせても風味を残すことができますよ。薄切り、みじん切り、すりおろしなど用途に合わせて下処理をして小分けにしてラップで包んでから保存袋に入れます。

こちらも1ヶ月程度の保存ができるので、作るまでに鮮度を保ち、レシピが決まっていてパパッと使いたい場合にとてもオススメです[*4]。

にんにくの離乳食レシピ! 離乳完了期

それでは最後に、1歳以降に試してみたいにんにくレシピをご紹介します。

<離乳完了期のレシピ>赤ちゃんラタトゥイユ 

にんにくのみじん切り

材料(約4回量)

・トマトジュース 60g
・ズッキーニ 40g
・玉ねぎ 40g
・黄パプリカ 40g
・にんにく 4~6g
・砂糖 小さじ1
・塩 少々
・オリーブ油 小2

作り方

① にんにくは2~3mm大のみじん切りにして加熱する
② ズッキーニは1cm角に切り、やわらかくゆでる
③ 玉ねぎは皮をむいて1枚ずつはがしたものを熱湯でやわらかくゆで、1cm大に切る
④ 黄パプリカは種とへたを除き、ピーラーで皮をむいて熱湯でやわらかくゆでる。水けを切って1cm大に切る
⑤ 小鍋にオリーブ油を熱し、①~④の具材を加えてしんなりするまで炒め、トマトジュース、砂糖、塩で味をととのえる

  ■ワンポイントアドバイス■

まとめ

離乳食を食べる赤ちゃんと母親

にんにくは離乳食には無理して使わなくていい食材ですが、離乳完了期(1歳〜1歳半)ごろからは少量を加熱して使うことができます。まずは風味や香りを試して嫌がらないか様子を観察して、赤ちゃんの「食べたいタイミング」をしっかり見極めて使ってみてくださいね。火を通すとにおいがやわらいで食感にも変化がでるため、赤ちゃんが受け入れてくれるとレパートリーが広がります。

(文:関水芳江 先生、監修:川口由美子 先生)

※挿入画像はイメージです

参考文献
[*1]もっとからだにおいしい野菜の便利帳, 高橋書店
[*2]日本食品成分表 八訂 2021年
[*3]もっとキレイに、ずーっと健康 栄養素図鑑と食べ方テク、2017年9月30日 第2刷発行、朝日新聞出版
[*4]家の光7月号(第94巻第7号⑨別冊付録①、2018年、JAグループ 一般社団法人 家の光協会
[*5]改訂新版 栄養の教科書、2019年9月25日発行、新星出版社
  • 本記事は公開時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。予めご了承ください。

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