【2019年】抱っこひもの事故・ヒヤリハット事例、特に注意が必要な状況は?

【2019年】抱っこひもの事故・ヒヤリハット事例、特に注意が必要な状況は?

抱っこひも安全協議会は、2019年8月に「抱っこひもの安全な使用に関する調査」を実施し、抱っこひもの事故・ヒヤリハット事例を調べました。


抱っこひも安全協議会は日本国内で抱っこひもを輸入・販売する44社で構成され、抱っこひもの安全な使い方や事故事例の共有などを行う任意団体です。今回3696 件の回答がよせられ、 抱っこひもを使用している時に体験した危険な状況、不注意による危険行為等のデータを得ることができました。

抱っこひも使用者の現状を見ていきましょう。

抱っこひもを安全に使用できていますか?使用できましたか?

2018年は約31%の使用者は事故やヒヤリハット体験がありましたが、2019年度では26%と5ポイント発生率が下がった結果でした。その中で実際の事故(被害)は2%・55件ありました。落下16件、打撲14件、圧迫7件、転倒5件、挟む4件、その他6件でした。今年度のアンケート結果では重い事故(被害)は0件でした。

ヒヤリハット体験の種類(複数回答)

ヒヤリハットの種類としては、2019年も引き続き「抱っこひもからの落下」が最も多く、昨年よりもさらに4ポイント上がり、84%でした。

事故・ヒヤリハット体験が発生した状況

事故・ヒヤリハット体験は、「抱っこひもにお子様をのせる時」(41%)、「歩行中」(25%)、「かがんだ時」(27%)、の3つの状況で多く発生しています。

「かがんだ時」は昨年より3ポイント減少し、改善傾向にあります。逆に、「抱っこひもにお子様をのせる時」は7ポイント増加、悪化の傾向があります(詳細は、抱っこひも安全協議会ホームページのレポートにて公開)。ここでは「抱っこひもにお子様をのせる時」の具体的行動やお子様の月齢を検証します。

月齢別に見るヒヤリハット事例と発生状況

第1位 抱っこひもにお子さまを乗せる時のヒヤリハット 41%

抱っこひもの装着時は、バックルを留めるなど子どもから手を離して行うことがあるため、特に注意が必要となります。装着時に体験したヒヤリハットの内容を集計してみると、昨年同様に「すり抜け」、「仰け反り」が装着の過程において高い確率で起こることがわかりました。

製品安全協会が定める安全基準のように、慣れるまではベッド等の柔らかな場所の上で、低い位置で装着を行うことが大切でしょう。

新しい傾向は?

今年度新しく、またもっとも高い装着時のヒヤリハット原因としてでてきた回答は「正しく使用できない・装着のミス等」。0か月から6か月までの期間、最も高い結果でした。

また、「抱っこひも内での乳幼児の姿勢」が原因でのヒヤリハットも1~4か月の期間のみ高い数値がでていたことも新しい傾向でした。これらの新しい傾向は新生児から低月齢で顕著に表れていて、昨年度から7%上昇した理由と考えられます。

子どもを乗せる時のヒヤリハット事例 月齢別の発生状況

低月齢では「乳幼児姿勢 首かっくん 折れ曲がり 開脚」など抱っこひも内での乳幼児の姿勢に関わるヒヤリハット事例が多く報告されています。 同じく「正しく使用できない・ミス・取扱説明書が難しい・落下」など使い方に関わる原因で落下のヒヤリハットとなるケースも、 低月齢で目立つ結果でした。

「すり抜け」や「仰け反り」は、昨年度同様に高い発生状況になっています。

すり抜け・仰け反り

・普段使っていない旦那が抱っこ紐を装着した際、バックルを一部とめ忘れてしまった。その際横から子どもがすり抜けそうになった(0~1か月)

・首の後ろで留めるバックルを締めようと前屈みになったときに子どもが抱っこひもからすべり落ちそうになった(1~4か月)

・おんぶ練習で、赤ちゃんを右手で押さえて左手を輪に通す時、赤ちゃんが大きく動いて右手から私の前面側に頭から落ちかけた(4~6か月)

乳幼児の姿勢・折れ曲がり・開脚等

・自分の不注意だったのですが片方の足がちゃんと出ていなく、中で折れ曲がった状態になっていました。まだ小さいので足が出ていないことに気づかず抱っこしてしまっていました(1~4か月)

・赤ちゃんの足をM字にするのをうまくできずに足の形がおかしいと鏡を見て気がついた(1~4か月)

・新生児から使えるものを買いましたが、最初はお互いがなれておらず、布の中に入れるのがとても大変で、首がグラグラしてしまいました。また、首の向きが上手に変えられず窒息しないか心配でした(1~4か月)

正しく使用できない・装着ミス・取扱説明書が難しい等

・説明書が私にはわかりづらく、新生児がかなり苦しそうに入っていた(0~1か月)

・説明書を読んでも、動画を見ても、首が座ってない子どもにつけるつけ方、足の開き方がわからなかった。 YouTubeにつけ方を載せてる一般の方のを見てようやくわかった(1~4か月)

・製品に問題はなかったのですが、抱っこ紐不慣れな夫が使う時に手伝っていたら危うく地面に落下させてしまいそうになったことがありました。2人がかりでやっていると互いに相方が支えているだろうと思い込んでしまうことがあります(1~4か月)

まとめ

低月齢児の赤ちゃんは、体も小さく、自分でバランスをとることもできません。そのため、両親が赤ちゃんをぴったりと抱きしめてあげること、慣れるまでは低い位置で慎重に装着することが安全な使用にとても大切になります。

また、抱っこひもは、新生児から3歳くらいまで使えるようサイズ変更できたり、抱っこの方法も複数変えられたりと便利になりました。その反面、慣れるまでは使い方が複雑で難しいと感じることもあるかもしれません。そのような時は必ず取扱説明書を読み、説明を補足するビデオを参考にしたり、直接メーカーに問い合わせるなど、十分な理解をしたうえで、使用しましょう。

2019年度には、協議会で議論された議題「抱っこひもを使用しての自転車の運転」、「おさがり・フリマアプリからの二次使用」に関する質問の回答結果もレポートしています。より詳細な結果報告は、抱っこひも安全協議会ホームページにて。

(マイナビウーマン子育て編集部)

※本記事は公開時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。予めご了承ください

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