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2024年07月26日 06:51 更新

子どもの反抗期、どう対処すれば……? 先輩パパ・ママたちが教えてくれた対処法の成功談・失敗談

反抗期の子どもほど、手に負えないものはありません。親としてどう対処すればいいのか、悩んでいる人も多いのでは? 今回は、子どもの反抗期を体験した先輩パパ・ママに、今だから話せる失敗談・成功談を聞いてみました。反抗期を乗り越えるための参考にしてみてください。

10歳からの心とからだ特集

成功事例1:あえて放任

成功事例1 あえて放任

●あえていろいろ聞いたりせずに、ある期間ほっておきました。しばらくするとかまってもらえないのが苦痛らしく、歩み寄ってきたりしてきました。(女性/55歳)

●「うるさいから放っておいて」と言われたので、本当に放っておいたら態度がやわらかになった。(女性/65歳)

●自身や妻にも覚えがあったので、こちらも基本的に放っておきました。時期が来れば勝手に好転すると考えていましたら、その通りになりました。(男性/56歳)

成功談として多くあげられていたのが、適度に放任する態度です。「うるさい!」「放っておいて!」と言われたら、その通りに放っておくのが一番。この場合の放任は、無責任な放置や、子どものことを無視する態度とは違います。心配は尽きませんが、親は干渉を控え子どもの選択を信じて任せることが大事です。

「なにがあっても知らないぞ」という脅し文句や、困りごとが起こったときに「だから言ったでしょう!」という叱責は問題外。試されるのは親の度量です。

成功事例2:見守る態度が大事

成功事例2 見守る態度が大事

●寂しく感じたが、ある程度距離を置いて見守るようにした。姉や友人に話を聞いてもらって、自分が反抗期だったときのことを思い出した。親が落ち着いた対応をすると子どもも落ち着いてくれた。(女性/55歳)

●しつこくするよりも話す機会があればいいし、悩みもないのに無理に話をしてもダメだと思ったし、距離取ることも必要、何かあれば力になる程度で見守りでよいと思った。(男性/42歳)

●それまで親子で相談することが当たり前になっていましたが、突然拒絶されて戸惑いました。でも、そっと見守ることで、しだいに穏やかになり、関係性も少し回復したと思います。(女性/64歳)

一人前の口をきき、反抗的な態度をとっているとはいえ、相手は子ども。とにかく経験値が足りません。さまざまな経験を持った大人が、しっかり見守る必要があります。

先回りして障害を取り除くのではなく、子どもの失敗する権利を尊重してあげましょう。大切なのは成功体験ではなく、失敗しても何度でもやり直せる心を鍛えること。そっと見守り、必要なときは手を差し伸べられる距離感を見つけられるといいですね。

成功事例3:非日常が突破口に

●中学生のころ、突然学校へ行かなくなって何も理由がわからず、どうにか理由がわからないかな? と一緒に登山、宿泊する中で、最近の中学生事情を話してくれ理解が深まった。大きくなりいつもそのときの話になるが、本人にもとても思い入れが深い出来事のよう。(女性/47歳)

●以前は口うるさく言い聞かせようとしていましたが、だんだんとこちらもスルーするスキルを持つようになって、ときどき声掛けをする程度に控えました。ときどき子どもと一緒においしそうなレストランに出かけて、2人だけでプチ贅沢をする時間をとるようにしました。そのときには、反抗期の間でもいろいろと話をしてくれました。(女性/47歳)

反抗期は普段通りにしているのが一番、という人もいれば、非日常を演出して乗り越えた人もいます。

反抗期ともなれば、親と一緒に外出することを嫌がる子も多いのですが、特別な体験を共有することで、心の距離は一気に縮まります。親も子も、不満がつのる反抗期。たまにはパーッと楽しいことをして気分転換しましょう。

失敗事例1:口うるさいのは逆効果

失敗事例1 口うるさいのは逆効果

●なんとか学校にいかせたいと思い説得に努めましたが、言えば言うほど部屋に閉じこもってしまいました。(男性/55歳)

●頭ごなしにガミガミ言うと、かえって逆ギレされた。(女性/57歳)

●子どもに拒否されると、なんとかしようと余計に話しかけたりかまったりしていたが、もう少し自主性にまかせて放っておいてもよかったかなと思います。(女性/50歳)

失敗を後悔している人の多くは、「もっと放っておけばよかった」と考えています。子どもによりよい人生を歩んでもらいたい、という気持ちから過干渉になってしまうのはわかりますが、やはり逆効果。言うべきことを選び、短く伝えることを意識したほうがよいでしょう。

聞く気がない子にいろいろ言っても、うるさがられるだけです。相手が話したくなるタイミングを忍耐強く待ちましょう。

失敗事例2:日ごろのコミュニケーションが大事

失敗事例2 日ごろのコミュニケーションが大事

●反抗期と遠慮せず、何でも会話できる関係性を築いておけばよかったとつくづく思う。(男性/59歳)

●仕事にばかりかまけていたので、もう少し早い段階から家族旅行をするなど、コミュニケーションを取るように努力しておくべきであった。(男性/52歳)

●どんなに口をききたくない雰囲気でも、明るく「おはよう!」などと、こちらから積極的に話しかけた。距離ができてしまうと、戻すのが大変なので。(女性/42歳)

反抗期をうまく乗り越えるためには、日ごろの備えが肝心です。

これまで自分にまったく関心がなかった親からアドバイスや注意を受けても、素直に聞くことはできませんね。できることなら、反抗期が来る前から良好な親子関係を育んでおくのが理想です。

とはいえ「親の心子知らず」とはよく言ったもので、親の愛情が子どもにまっすぐ届いているとも限りません。改めて自分の愛情の示し方を振り返ってみて、新たなコミュニケーションの取り方を模索してみるのもいいかもしれません。

まとめ

回答のなかには、「ただただ静観して時が過ぎるのを待つしかない」という声もあがっていました。

子どもの反抗期はまるで嵐のような激しさをともなうことがあります。本気でぶつかる、そっと見守る、ふたつの対処法を臨機応変に使い分けながら、成長を支えていきましょう。

世間の常識や親に反抗する気持ちは、誰しも覚えがあるはず。大人になれば、懐かしい思い出になります。

マイナビ子育て調べ
調査日時:2024年5月23日~25日
調査人数:199人(18歳~29歳の子どもがいる30代~60代のパパ・ママ)

(マイナビ子育て編集部)

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