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2024年05月23日 11:56 更新

子連れでの美術鑑賞、3割超が「迷惑」な一方、寛容を示す声も。アートメディア『Tokyo Art Beat』が調査

アートメディア「Tokyo Art Beat」は、701人に実施した「子連れ美術鑑賞についてのアンケート」の結果を発表しました。

「子連れで美術鑑賞」は、あり? なし?

子連れ美術鑑賞についてのアンケート

子連れで美術館に一緒に行ったことがあるか尋ねたところ、半数以上が「一緒に行ったことがある」と答えました。

子連れで美術館へ行ったことある?
子連れで美術館へ行ったことある?

一緒に行った理由としては、「素晴らしい美術を、子供の先入観のない感性で感じてもらいたかった」「美術館はどんな人にも開かれた場所」などの意見が挙がった一方で、「シングルマザーなので、家に子どもをひとり残して行けない」といった声もありました。

次に、子連れで美術館に行き、注意を受けて嫌な思いをしたり、窮屈さを感じたりしたことはあるか聞いてみると、3割弱が「ある」と回答しました。「ある」と回答した人のなかには、「(子供は)5歳1人。うるさいと突然女に引っぱたかれた。子供が泣くと更に殴り付けようとし、止めた私は鉛筆で刺された。女は逮捕。私は入院した」という深刻な内容も寄せられました。

次に、子連れで美術鑑賞をする人を迷惑だと思ったことはあるか尋ねると、「ある」と回答した人が3割を超える結果となりました。

子連れで来る人は迷惑?
子連れで来る人は迷惑?

その理由としては、「(展覧会を)予約して高いチケットを買ったのに、ずっと大きな声で泣いてる子がいて本当に嫌だった」「足音を立てて走り回る。ルールが守れず作品に近づきすぎる」といった意見や寄せられました。

その一方で、「迷惑とか思うほうが間違いだと思う、公共の場とはそういうもの」「私は展示をする立場だが、子連れの方が来てくれると『嬉しいなぁ、ありがたいなあ』といつも思う」など、美術館の公共性を鑑みて、子どもの美術鑑賞に寛容を示す声も多数ありました。

そのほか同サイトでは、「Q4:子連れで美術館に行く際に、難しさやハードルだと感じるものは?」「Q7:美術館への要望」などの結果のほか、実際に美術館に通った経験のある子どもの変化や成長に関する体験談も公開しています。

「子連れ美術鑑賞についてのアンケート」調査概要

アンケート名:子連れ美術鑑賞についてのアンケート
収集期間:2023年11月9日~11月22日
募集場所:Googleフォーム内
対象者:関心のある方どなたでも
アンケート形式:全7問+自由記述、全て自由回答形式
アンケート有効回答数:701
https://www.tokyoartbeat.com/articles/-/museums-with-children-202405

アートビート
https://www.tokyoartbeat.com/

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