共働き夫婦 共働き夫婦
2023年12月13日 08:16 更新

共働き夫婦の1日スケジュール パナソニックホールディングス小林慶久さんの場合【夜編】

共働き夫婦にとって仕事と家事・育児の両立は悩みの種。朝起きてから寝るまで分刻みのスケジュールで息つく暇もないのでは? そこで、夫婦の家事分担や子育ての工夫など、忙しい毎日を乗り切るコツを実践しているパパに、お話を聞きました。

共働き夫婦の1日スケジュールとは?

家事・育児・仕事と、目まぐるしい日々を送る共働き夫婦。毎日繰り広げられる分刻みのスケジュールのなか、「こんなに忙しいのは自分たちだけ?」「みんなは毎日をどうのりきっているの?」と疑問を持つママやパパに向けて、共働き夫婦の1日のタイムスケジュールをうかがうこの企画。

第21回となる今回は、パナソニックホールディングスで、ファミリーコンシェルジュサービス「Yohana」のマーケティングリードとして働くパパのタイムスケジュールを前編・後編にわたりインタビュー。後編では夜のタイムスケジュールと、小林さん自身が家庭ではどんなふうにYohanaを活用しているのかをうかがいました。

取材にご協力いただいた方

パナソニックホールディングス Yohanaマーケティングリード 小林慶久さん(40歳)

次世代ファミリーコンシェルジュサービス「Yohana」の日本のマーケティング責任者。部門責任者として、日本でのマーケティング活動を統括する。週1回の出社があり、基本的にはリモートワークが中心。日中はミーティングをしていることが多く、開発チームが在籍しているアメリカともやりとりをする。10歳と5歳の女の子のパパ。

夜のタイムスケジュール

保育園お迎えの後は公園で遊ぶ時間に

――保育園のお迎えの後は、毎日公園で1時間くらいお子さんと遊んでいるそうですね。

小林さん 保育園の隣に公園があるので、だいたいいつも園のお友達と18時半~19時くらいまで遊んでいますね。最近、自転車に乗れるようになったので、朝の急いでいるときにも「自転車に乗りたい!」というときがあって。これも「今だけだから」と思って、自転車に乗るために付き合うこともあります。

――お子さんも嬉しいですね。帰宅後はすぐに夕飯でしょうか。

小林さん そうですね。家族みんなで一緒に食べています。そのあと、片づけをして、僕は次女をお風呂に入れて、妻は長女の宿題や勉強をサポートしています。上の子を妻が見て、下の子を僕が見ることが多いですね。僕と長女は週1で一緒に習いごとをしているので、そこでもコミュニケーションをとっています。

――何を習っているんですか?

小林さん 月曜の夕飯の後、美術教室に通っています。絵画や工作など、何でもできる教室で、子どもが作りたいものに挑戦して先生がサポートしてくれます。長女はこの前、木の板を熱で加工して、看板を作って、色を塗っていました。私は水彩画をやっています。

――いろいろと選べるのですね!

小林さん そうなんですよ。親子で習いごとをするのはおすすめです。その瞬間だけ、親子関係ではなく、仲間になる気がするので。ほかにも、子どもと対等に一緒のことをしたいと思って、スキーも始めたんです。なるべく同じタイミングで、新しいことを始めるのがいいですね。子どものほうが成長は早いので、それを見られることも楽しいです。

就寝前にイライラしないための役割分担

――夜の寝かしつけまでにバタバタするようなことはあまりないですか?

小林さん 妻が料理を作って、私が次女の相手をするという分担が明確なので、バタバタするようなことはあまりないですね。就寝時間のおおよその目安はあります。ただ時間に厳密になりすぎると、みんな苦しくなってしまうので、21時から22時くらいの間に寝られたらいいかなと思って柔軟に考えています。
わが家は絵本のサブスク契約をしているので、毎日寝る前に30分くらい絵本を読む時間があって。寝室に向かうのが遅くなってしまったときはその時間を少し短くして調整しています。

――仕事が終わっていないときなど「早く寝てほしいけど寝てくれない……」なんてイライラしてしまうことはありませんか。

小林さん ありますよ。そういうときは、妻か私が諦めて先に寝るようにします。それで起きているほうに起こしてもらいます。僕のほうが仕事をして起きていることが多いので、妻にちょっと寝かしつけをお願いして、必要があれば、子どもが寝てから起こしています。寝かしつけでイライラしてしまうのは避けたいので。

――現在のご夫婦の家事分担は何対何ぐらいのイメージですか。

小林さん 6対4ぐらいで、僕が4ですね。具体的には、僕は朝食や送迎、掃除、洗濯、次女の世話をしています。洗濯は朝か夜の空いている時間に干すところまでやります。あと、週末のお出かけや旅行プランは、基本僕が主導です。

――週末はご家族とどんなふうにすごしていることが多いですか。

小林さん よくキャンプに出かけています。僕はアウトドアが好きで、キャンピングカーを持っているんです。だから、週末は家族でキャンプに出かけることが多いのですが、僕も日常的にユーザーとしてYohanaのコンシェルジュサービスを使っているので、キャンプ場やスキー場などの行き先、滞在するときのレストランはどこがいいのかなど、お出かけのリサーチにサービスを活用しています。

家庭の困りごとにコンシェルジュサービスを利用

――コンシェルジュはそれぞれの専門領域があるのでしょうか。

小林さん 食事に関する依頼、お出かけに関する依頼など、内容によってその分野のスペシャリストが対応してくれます。また、ガイドとは、月1回くらい定期的にオンラインで話していますね。
そこで、今困っていることや、どんな暮らしをしたいかなどを引き出してくれるので、そこからto doリスト化し、依頼しています。今まで、わざわざ人に頼むとか、具体的に解決手段をとるまででもなかったような日常の困りごとも、解消しやすいんです。

――家庭のかゆいところに手が届くようなイメージですね。

小林さん 逆にいうと、なんでもできてしまうので、実際に使っている方の経験を踏まえて、新しい利用方法を模索していくこともできます。もちろん「こういうふうに使っている方がいるから、今度はこういうやり方で使ってみたらどうですか」という提案もしてくれます。今は一都三県での利用に限られていますが、今後は利用エリアも拡大予定です。

――小林さんご自身の利用方法としては、お出かけのリサーチや手配が多いということですね。

小林さん そうですね。キャンプ場の予約手配や、何か物を代わりに買ってきてもらうことが多いです。仕事関係の会食があれば、レストランの手配もお願いしますね。相手によって、お店の雰囲気や目的やロケーションなども変わりますので。また、祖父母を含めた3世代でのイベントごとがあるときは、そのお店のリサーチもお願いしています。
妻も一緒に利用しているので、Yohanaから提案があれば共有します。新しいイベントごとがあるけれどお互いに忙しいなんてときにも、自然と夫婦間で「じゃあ、これはYohanaに依頼しておこうか」という会話が生まれています。

――第三の手段となっているのですね。

小林さん 最近は子どもの塾の相談もしています。調べる条件が複雑なものほど、自分で絞り込んでいくのは難しくなりますよね。相談できるところがあるだけでも、心持ちが違います。客観的な視点で提案をしてくれるので、自分が気になっていたものが正しかったんだという考え方もできますし、もちろん、知らなかった情報を得られるのはとくにありがたいですよね。

――実際に活用されている方は、ほかにどんな利用方法が多いのでしょうか。

小林さん お母さま方が実際に使われている事例だと、夕食の献立作りですね。Yohanaに1週間分の献立を決めてもらって、買い物リストを作って、材料もネットスーパーのカゴのなかにすべて入れることができます。あとは購入ボタンを押すだけ。
さらにYohanaから提案されたレシピがあるので、それを参考に食事を作ることができます。妻も夕方のオペレーションを効率化させたいようで、今後はわが家も取り入れたいと思っています。

調べものにかかる時間をカットして自分の余裕を生む

――ボタンを押すだけで献立も買い物も済ませられるのは画期的ですね! 夫婦で協力しながら家庭に回していくために、ルールにしていることは他にもありますか。

小林さん お互いのスケジュールはアプリを使って共有しています。会食の予定や保育園の送迎が難しい日は、お互いに協力しています。それから、基本的にはなんでも相談して話すようにしていますね。「相手の責任だから、私は知りません」ということはなく、互いが互いに関心を持っています。
とはいえ、線引きはしっかり持っていて、最終的な判断は、当人におまかせということもあります。あとは、仕事の状況も理解してもらえるようによく話していますね。

――夫婦で共有している育児への思いや、これだけは大事にしたいと思っていることは?

小林さん ほかの家庭とちょっと違うなと思うのは、実はYouTubeとゲームをさせていないこと(笑)。あまりテレビも見ないですね。みんなで映画を観るとか動画コンテンツを見ることはありますが、つけっぱなしにすることはないです。子どもたちが、能動的に動ける時間を増やしています。
だから、娘たちは何かを書いたり、作ったりすることがとても好きです。今度、お友達を呼んでパーティーをするのですが、その企画をするとか、告知用のチラシを自分で作るとか。そういったことに楽しさを見出せるような姿勢を大切にしています。

――最後に、小林さんが子育て世代の方におすすめしたいYohanaの活用方法を教えてください。

小林さん 本当に多様な使い方ができるので、まずは、担当のガイドと会話をすることをおすすめしています。そこで、自分たちのライフスタイルから、現状どんなことに困っているのかをお伝えいただくと、助言ができます。
次に、大なり小なり何でもいいので、新しいことがあったら、とにかく依頼してみることです。実際に行くかどうかは決まっていなくても、例えば、週末に美術館へ行きたいなと思ったら美術館を探してもらう。そういうちょっとしたことでも、どんどん伝えておくだけでだいぶ自分の時間ができるはずです。

――そうですね。もっと自分の時間がほしいという子育て中のママさんパパさんは多いと思います。

小林さん 調べものにかかる時間は「塵も積もれば山となる」なんですよ。調べて比較し、その情報が正しいかどうかを確認して、それらをさらに比較して選ぶ。その一連の作業に時間を割いています。だから、ふと思ったときにYohanaに依頼する習慣をつけておくと必然的に自由な時間が増えると思います。
みなさんよくあると思いますけど、お子さんが寝てから何をしているかと振り返ると、ほとんどの方はスマホを見ているのではないかと。その時間がだいぶなくなります。僕もなくなりましたよ。今子どもたちの就寝後は、夫婦で同じ映画や動画を観るようになりました。子どもの話題以外の会話も増えるし、時間も有効活用できますよ。

Yohana

(取材・文:宮本貴世、撮影:尾藤能暢、イラスト:ぺぷり/マイナビ子育て編集部)

PICK UP -PR-

関連記事 RELATED ARTICLE

新着記事 LATEST ARTICLE

PICK UP -PR-