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2023年12月13日 08:11 更新

共働き夫婦の1日スケジュール パナソニックホールディングス小林慶久さんの場合【朝~日中編】

共働き夫婦にとって仕事と家事・育児の両立は悩みの種。朝起きてから寝るまで分刻みのスケジュールで息つく暇もないのでは? そこで、夫婦の家事分担や子育ての工夫など、忙しい毎日を乗り切るコツを実践しているパパに、お話を聞きました。

共働き夫婦の1日スケジュールとは?

家事・育児・仕事と、目まぐるしい日々を送る共働き夫婦。毎日繰り広げられる分刻みのスケジュールのなか、「こんなに忙しいのは自分たちだけ?」「みんなは毎日をどうのりきっているの?」と疑問を持つママやパパに向けて、共働き夫婦の1日のタイムスケジュールをうかがうこの企画。

第21回となる今回は、パナソニックホールディングスで、ファミリーコンシェルジュサービス「Yohana」のマーケティングリードとして働くパパのタイムスケジュールを前編・後編にわたりインタビュー。前編では朝・昼のタイムスケジュールとお仕事についてうかがいました。

取材にご協力いただいた方

パナソニックホールディングス Yohanaマーケティングリード 小林慶久さん(40歳)

パナソニック100%出資の新規事業、次世代ファミリーコンシェルジュサービス「Yohana」の日本のマーケティング責任者。部門責任者として、日本でのマーケティング活動を統括する。週1回の出社があり、基本的にはリモートワークが中心。日中はミーティングをしていることが多く、開発チームが在籍しているアメリカともやりとりをする。10歳と5歳の女の子のパパ。

朝のタイムスケジュール

朝食はワンアクションで出せるように

――朝食は何を食べることが多いですか。

小林さん 私と妻と次女は基本パン食ですが、長女だけごはん食なので、それぞれに合わせています。朝食は、パンセットならジャムとバターとか、ごはんセットなら佃煮などのごはんのお供とか、出すものを決めて、それぞれトレーにまとめて冷蔵庫にセットしています。1回ですべて出せるようになっているので、準備もラクですよ。

――それはいいですね。おかずも毎朝ほぼ同じにしているのですか?

小林さん パンやごはんと一緒に、たっぷりの果物をとるようにしています。朝食でとくに大切にしているのは、毎朝種類の違う季節ごとの旬の果物をできるだけたくさん出すこと。だから、皮をむくのは早いですよ(笑)。
今日もりんごをむいていたのですが、ちょっと火を通したほうがいいかなと思って、細かく切って、りんごジャムにしてきました。

――朝からジャム作りはすごいですね! 朝の準備をスムーズにするために意識していることはありますか。

小林さん なんでもルーティン化するようにしていますね。朝なら、コーヒーを淹れて、子どもの水筒の準備をして、主食は冷蔵庫からプレートセットを出して、果物をむくというところまで、行動パターンがきっちり決まっています。
プレートの内容もベースは一緒なので、はちみつやメープルシロップなどが足りなくなったら補充するくらいで、前日の夜のうちに何か準備しなくてはいけないなんてこともありません。

仕事のワードローブを固定化して無駄を省く

――朝の夫婦間の割り振りは話し合って決めたのでしょうか。

小林さん 朝の準備に関しては、事前にきっちり決めて今の担当になったというよりは、自然と今の流れになって、結果的にそれがルーティーンになっていたというほうが正しいかもしれません。妻のほうが朝は準備に時間がかかるので、それも考慮しています。僕は仕事中のワードローブは毎日「白シャツにデニム」と決めて固定化しているので、準備に時間がかからないんですよ。

――合理的ですね!

小林さん また、毎朝コーヒーを飲みたいので、コーヒーに対するちょっとしたこだわりがあります。その二つから、朝食の準備は自分のほうがいいかなと思いますね。
子どもが生まれてからのほうが生活にもよりリズムが必要になったので、今の体制に落ち着いてきました。

――奥様はリモートワークの日はありますか?

小林さん 妻は基本的には毎日出社しています。2人とも出社する日も、保育園の送りは可能な限り、私が行くようにしています。でも私はオフィスから家まで、移動に1時間半くらいかかるので、出社した日の迎えは妻に頼むことが多いですね。僕が在宅ワークの日は僕が迎えに行きます。

勤務中のタイムスケジュール

会議が早朝に入るときは夫婦で予定を調整する

――小林さんの普段の業務内容を教えてください。

小林さん アメリカと日本でプロジェクトを進めている「Yohana」というファミリーコンシェルジュサービスを担当しています。
月額制でYohanaのメンバーシップになると、アプリを通じて暮らしのさまざまなタスクをコンシェルジュチームに依頼することができるんです。そのタスクは、コンシェルジュチームが会員さんの代わりに、リサーチから手配までワンストップでサポートします。
具体的には、お出かけ先の提案や調べもの、サービスの予約手配や買いものの代行などがありますね。意外と作業に時間がかかるものや、手間がかかることもリスト化して、忙しい家族のサポートに一役買い、より豊かな暮らしや、時間に余裕を持った暮らしを提供するサービスです。

Yohanaアプリのイメージ/画像提供:小林さん)

――小林さんはどのようなポジションなのですか?

小林さん 部門責任者なので、私自身は作業よりも、定期的に関係者やチーム1人ひとりとのミーティングをしていることが多いです。取引先とのミーティングも基本はオンラインでお話しています。
Yohanaのプロダクト開発は基本的に本国で行っているので、業務はマーケティングコミュニケーションが中心で、情報収集やアメリカのプロダクト仕様変更に対して、日本のローカライズをどう進めていくのか、日本のお客様に対してどのようにコミュニケーションしていくのかというところに注力しています。
それから、アメリカチームとの会議は大体朝8時から10時に行っています。
朝は、アメリカにいるスタッフとの会議が多いですね。

――では、普段の出勤時間より早めに会議が入ることもあるのですね。

小林さん 保育園の預かり時間が9時からなので、会議が早いときには、妻と送りの時間を調整しています。下の子は来年から小学生になるので、来年からは、またちょっと朝のリズムも変わってくると思います。今は姉と妹を2段階で送り出しているので、園への送迎がなくなるぶんラクになりそうですが、全体の時間はもう少し早くしないといけないですね。

歩きながら思考を整理

――仕事の効率を上げるために工夫していることはありますか。

小林さん 歩きながら頭の中を整理しています。リモートワークが中心だと、どうしても視野が狭くなって、開放的な気持ちにもなりにくいですよね。余裕がある日は、保育園に娘を送ったあと、あえて30分くらい散歩の時間を作って、この日の重要な会議はどんな順序で話して伝えようかとか、新しいアイディアとかを考えています。そして、メモ代わりとして、自分宛にチャットして、忘れないようにしています。

――チャットで忘れないようにするのがポイントですね! お子さんが生まれてからお仕事の目標や取り組む意識に変わったことはありますか。

小林さん とくに家族の時間を重要視するようになったので、必然的にライフワークバランスをコントロールするようになりました。そうすると、限られた時間のなかで、いかに生産性を上げるかというところにまず意識が行きますよね。
次女が生まれてからは、子どもと向き合っている時間そのものも、より貴重に感じられるようになりました。子どもが親を必要とする時間は限られているので、来年次女が小学校に入ったら、今の生活とはまた変わるだろうなと思っています。

――きっと2人目だからこそ、わかることもありますよね。

小林さん 子どもが生まれてから、僕自身が仕事を選択するうえでも、家族が喜ぶかとか、子どもが喜ぶかとか、私と同じような立場の人に喜ばれるサービスかというところも、重要なポイントになっていると思います。
僕が現職に転職したのは、次女が生まれてしばらくしてからのことでしたが、Yohanaもまさに、忙しい家族の暮らしをサポートするサービスを提供しています。

子どもたちの習いごとは?

――平日、お子さんは何時ごろ帰宅しますか。

小林さん 長女が小学校から帰宅するのは14時から15時くらいです。僕がリモート会議をしている途中で帰ってくることが多いですね。もう4年生なので、帰ってきても仕事が中断されることはなく、重要な会議をしているときも、だいたいは雰囲気で察してくれます。自分で宿題をしたり、友達と公園へ遊びに行ったりして自由にすごしています。

――低学年の頃は学童に入っていましたか?

小林さん はい。公立のものと、私立のものを2つ組み合わせて3年生まで入っていました。私立の学童は英語学習にもなるものを利用していました。それだけでペラペラ喋れるようにはならなくとも、英語にふれる回数が増えると、苦手意識を持たずに勉強できるのがいいことだなと思っています。来年から小学生になる次女の学童をどうするかは、本人の希望を尊重したいと思っています。

――習いごとはしていますか。

小林さん 長女は、1人目への期待もあって、4歳くらいからいろんな習いごとをさせていました。長女が今やっているのはプール、書道、美術教室、デジタルクリエイター、ときどきオンライン英会話の5つです。下の子は上の子の経験も踏まえて最小限にして、本人がやりたい新体操だけに絞って週1で通っていますね。
週末のクラスは人気で枠が埋まってしまっていて、なかなか予約も取れないので新体操は水曜日に通っています。妻は時短勤務ですが、習いごとの日は早退して次女の送迎をしています。


(取材・文:宮本貴世、撮影:尾藤能暢、イラスト:ぺぷり/マイナビ子育て編集部)

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