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2023年10月31日 12:04 更新

共働き夫婦の1日スケジュール プレミアアンチエイジング 橘 憲司さんの場合(後編)

共働き夫婦にとって仕事と家事・育児の両立は悩みの種。朝起きてから寝るまで分刻みのスケジュールで息つく暇もないのでは? そこで、夫婦の家事分担や子育ての工夫など、忙しい毎日を乗り切るコツを実践しているパパに、お話を聞きました。

共働き夫婦の1日スケジュールとは?

家事・育児・仕事と、目まぐるしい日々を送る共働き夫婦。毎日繰り広げられる分刻みのスケジュールのなか、「こんなに忙しいのは自分たちだけ?」「みんなは毎日をどうのりきっているの?」と疑問を持つママやパパに向けて、共働き夫婦の1日のタイムスケジュールをうかがうこの企画。



第19回となる今回は、プレミアアンチエイジングで企画開発担当として働くパパのタイムスケジュールを前編・後編にわたりインタビュー。後編では夜のタイムスケジュールと育児への思い、夫婦の家事分担についてうかがいました。

取材にご協力いただいた方

プレミアアンチエイジング ブランドマネジメント3部 マネージャー 橘 憲司さん(42歳)

クレンジングバーム「DUO」を代表とした、スキンケアやヘアケア、インナーケアなどを扱うプレミアアンチエイジングに2年前に入社。インナーケア事業の食品保健指導士として、新商品の企画開発から、販売までを担うブランドマネジメントを行う。プライベートでは、12歳の女の子、9歳の女の子、6歳の男の子のパパ。

【前編はこちら】
✅娘に「お父さんはこういう仕事をしてるんだよ」と言えることが誇らしい。仕事と家族、どちらも犠牲にしない働き方【共働き夫婦の1日スケジュール】

夜のタイムスケジュール

家に着いたら夕飯作りからスタート

ーー夕飯作りは橘さんの担当ということで、帰宅時間も決まってきますよね。

橘さん 遅くとも19時までには自宅に着くようにしています。逆算すると、17時半から18時までには退社しないと間に合いません。みんなお腹を空かせて待っているので。
平日はやはり時間が限られていることもあるし、子どもたちが「お腹が空いた!」と連呼するので帰宅後15分くらいで夕食を出すようにしています。

ーーお子さんたちも食べ盛りですよね。品数はどれくらい準備するんですか。

橘さん はい。副菜は時間がある日曜日に7〜8品ほど作り置きしています。作るものはルーティンで決めていて、電子レンジとコンロをフル活用して、調理時間は1時間半くらいで仕上げます。
毎日のメニューは、副菜を作り置きの中から子どもたちに3種類くらい選んでもらって、メインだけ作ります。副菜の残りは、自分のお弁当に使っています。

ーー段取りも完璧ですね! 献立で意識していることはありますか。

橘さん 野菜を多く摂るようにしていますね。子どもたちのためにも、健康にはとくに気を遣っています。僕は料理が好きなので、神経質にならず楽しく健康維持に取り組めていると思います!

副菜は週末まとめて作り置き。きんぴらやかぼちゃの煮物などをよく作ります。

ーー本当に料理がお好きなんですね。

橘さん はい。料理って、いろいろな工程を同時進行で終わらせなくてはいけないと思うのですが、限られた時間の中でやりくりするのが楽しいです。時間管理が今まで以上にできるようになったし、家族の栄養バランスを考えながら料理をすることは、健康食品を作る仕事にも活かされていると思います。

いつも楽しく料理をしています!

ーー家事スキルが仕事にも活きているのですね。お子さんが生まれてから、時間の使い方など変化を感じることはありますか。

橘さん 独身のときは自分の時間が無制限にあるので、残業で遅くなったり、ときには深夜の帰宅でもいいと思っていました。でも、子どもが生まれてからは、メリハリをつけて仕事と家庭のバランスをとり、成果をいかに出して働くかなどを考えるようになりました。
大切なものが増えたし、家にいる時間を大切にしたいと思っていることから、仕事も育児も両立するために、時間管理やタスクの優先順位のつけ方はしっかりするようになりました。

家族がお風呂に入る順番はじゃんけんで決める!

ーー子どもたちのお風呂はどうしていますか。

橘さん わが家は毎日じゃんけんをして、入る順番を決めています。食事が終わると、誰かが必ず「お風呂じゃんけん、出さなきゃ負けよ」と言い出します。それで、みんなが急いで走って集まってくるんです。
生活に関することはなんでも楽しくやりたいと考えているので、ゲーム感覚ですね。勝った人から順番を決めて、最後の5番目の人は掃除つきです。1番下の長男もやりますよ。だから、難しいルールは設けないのがポイントですね。

ーーそれは楽しそうです! タブレットなど動画とのつきあい方はどうしていますか?

橘さん 小学生の親が頭を抱えるところではありますよね。わが家にある学校支給のタブレットには、使用制限のフィルターがかけられないんですよ。夜もフリーに見れてしまうので、Wi-FiからIPアドレスを管理して、元から遮断するようにしました。
それでも、娘も頭を使い、昼間のうちに見たい動画はあらかじめダウンロードをしているんです。さすがだなと感心してしまって、怒るよりも「よくぞ気づいた!」と褒めてしまいました(笑)。知恵を使うところに遭遇すると日々の成長を感じられますね。

リモートワークの時間をうまく活用

ーー夜に家で仕事をすることもありますか。

橘さん 家事がひと段落したら、状況によって日中にできなかった事務処理をしたり、企画を考えたりなどデスクワークの業務にあたります。リモートワークのときもそうですが、ひとりで完結する業務などは、自宅でやるようにしています。
そのほうが業務にメリハリがつき、仕事を効率的に回すことにつながっていると思います。商品を使ってくださったお客様の反応やご意見などのレポートを読み込んだり、次の商品作りのヒントに活かしています。

日中は目まぐるしいので、ゆっくり企画を考える時間は帰宅後に集中させています。

「育児にはフォーマットがない」ことを日々実感

ーー橘さんにとって、育児の楽しいところやうれしさを感じる瞬間を教えてください。

橘さん やはり、子どもたちの成長を感じられるときですね。子どもがいなかったら、わからなかったことだと思っています。今はそれが1つの生きがいになっていて、3人いるぶん、その楽しさや発見も3倍になります。姉弟それぞれの違いを知ることができるのも楽しいです。

ーーそうですよね。逆に大変なことはありますか?

橘さん 好みがそれぞれ違うので、リクエストに応えるのがちょっと大変ですね。例えば、休みのお昼ごはんは「私はパスタ!」「私はそば!」「僕はうどん!」とわかれて、全部麺料理だからラクだと思ったのに、全部ゆで方が違うとか。そんなときはもうじゃんけんです。
大変だなと思うけれど、それぞれの個性がはっきりしてきて、成長を感じるのが面白いですね。姉弟でも全然違うから、育児にはフォーマットがないですね。

ーーだんだん3人の個性も豊かになってきた印象ですね。

橘さん そうなんです。外出先でそれぞれ行きたいところが違うこともよくあり、それぞれについていてあげられないので、物理的に大人の手が足りないと感じることもあります。あと成長を感じられることとしては、子どもたちが遅くまで起きているようになり、僕の自由時間も限られてくるし、時間の使い方も変わってきています。でも、それも成長の証と思えば、大変ではありません!

ーーお子さんへの接し方で、必ず守るようにしているご自身のルールはありますか。

橘さん 自分のやりたいことを持つことと、自分の意見やこだわりを大切にすること。そのためには、いかに好奇心を育てるかが重要になると思います。僕は、自然に触れさせたり、いろんな場所に連れて行ったりして、なんでもチャレンジさせることを意識していますね。
どこで好奇心が芽生えるかがわからないからこそ、自主性が育てられるようにいろんな選択肢を与えて、意見を持てるように促したいです。

週末は、公園で子どもと遊んで、からだを動かしています!

家事は家族で助け合う

ーー現在の夫婦の家事分担はそれぞれ何対何くらいですか。

橘さん 5分5分でしょうか。僕は洗濯をしないんですよ。というのは、大学生のころに一人暮らしをしていた頃、安い洗剤を見つけたのでまとめ買いをして洗濯していたんです。洋服自体はふわふわで、いい匂いもするし、気持ちいいのに、汚れが取れないのが悩みで。

ーーそれはもしかして……。

橘さん 社会人になってから妻に会って、洗剤だと思っていたものが、実は柔軟剤だったことが発覚しました(笑)。お恥ずかしい話ですが、それ以来、僕は洗濯NGのレッテルを貼られてしまったので、料理は僕、洗濯は妻の担当に。掃除は現在子どもたちの担当になりました。
トイレ、玄関、お風呂の脱衣所は子どもたちが担当する掃除エリアです。担当はじゃんけんで決めて、それぞれローテーションで回して、毎週日曜に掃除してもらうのがルール。床はお掃除ロボットを稼働させています。

ーーお子さんたちも担当があるんですね。夫婦間で家事のルールはありますか。

橘さん 分担はありますが「もしできないことがあっても、お互いに助け合おうね」とよく言い合っています。いつもは、夜に妻が洗濯物を干してくれますが、子どもに添い寝していてそのまま寝てしまった日には、僕が干しますね。
僕は洗濯物を洗うことはなくても、干しはします(笑)。逆に、僕が料理をして、なかなか後片づけができないときに、妻がやっておいてくれるときもあります。

ーーうまく助け合っているんですね!

橘さん お互いに強制することはなく、気がついたら補い合っていることが多いです。共働きで育児をしているので「あうん」の呼吸で動けるようになっています。担当とはいえ、ビシッと線引きをするようなことはしていません。それで喧嘩になっても何も生まれないと思っています。
こういった助け合う気持ちや姿勢は、仕事にも活かされていると思います。これからも支えてくれる家族や同僚への感謝を忘れずに、家庭も仕事もチームワークを大切にしながら自分も成長していきたいと思っています。

(取材・文:宮本貴世、 撮影:佐藤登志雄、プレミアアンチエイジング株式会社、イラスト:ぺぷり/マイナビ子育て編集部)

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