共働き夫婦 共働き夫婦
2023年08月28日 10:03 更新

共働き夫婦の1日スケジュール DROBE Narumiさんの場合(後編)

共働き夫婦にとって仕事と家事・育児の両立は悩みの種。朝起きてから寝るまで分刻みのスケジュールで息つく暇もないのでは? そこで、夫婦の家事分担や子育ての工夫など、忙しい毎日を乗り切るコツを実践しているママに、お話を聞きました。

共働き夫婦の1日スケジュールとは?

家事・育児・仕事と、目まぐるしい日々を送る共働き夫婦。毎日繰り広げられる分刻みのスケジュールのなか、「こんなに忙しいのは自分たちだけ?」「みんなは毎日をどうのりきっているの?」と疑問を持つママやパパに向けて、共働き夫婦の1日のタイムスケジュールをうかがうこの企画。
第17回となる今回は、DROBEでスタイリスト・クオリティマネージャーとして働くママのタイムスケジュールを前編・後編にわたりインタビュー。後編では夜のタイムスケジュールと夫婦の家事分担についてうかがいました。

取材にご協力いただいた方

DROBE スタイリスト・クオリティマネージャー Narumiさん(30歳)

プロのスタイリストが希望に沿ってコーディネートを組み、自宅に届けてくれるパーソナルスタイリングサービス「DROBE」でスタイリストとして働く。5歳の双子の女の子のママ。クオリティマネージャーとして、全国に約150名在籍するスタイリストのマネジメントや研修なども行っている。カジュアルとエレガンスをかけ合わせたスタイリングが得意!

夜のタイムスケジュール

冷凍ストックで平日の夕飯をラクに!

――夕飯作りは時短や献立など工夫していることはありますか。

Narumiさん 平日の夕飯は17時を死守したいので、夫がいる土日に買い出しに行って、3〜4日分くらい鶏肉の漬け込みをして冷凍しています。平日は5日間ずっと忙しいということはあまりないですが、今日は忙しくなりそうだなという日に冷凍ストックを使っています。そのお肉さえあれば、あとはご飯とお味噌汁と、野菜だけでOKなので。

――事前の仕込みが大事ですね! お風呂はママが担当ですか。

Narumiさん 基本は私が入れています。最近は2人だけで入れるようになりましたが、まだうまく流せないときもありますね。泡がついたまま出てきて「もう1回入ってきて〜!」っていうこともあって(笑)。私はまだ仕事で終わらないことや片づけがあって、この時間は結構バタバタしています。翌日の幼稚園の準備も、この時間に進めます。

――パパはいつも何時くらいに帰宅しますか。

Narumiさん 19時くらいですね。遅くなることもありますが、間に合うときは娘たちの入浴後のケアをパパにお願いしています。娘たちはパパが大好きで、ケアをしてもらいながら楽しそうに今日あったことを話していますね。

平日のメインのおかずは、休みの日にまとめて下味調理! 帰宅してから加熱するだけなので時短になります。

17〜20時までがママの頑張りどき!

――歯磨きはパパの担当ですか。

Narumiさん 夫婦で1人ずつ担当するか、夫が不在のときは私が1人でやります。嫌がったりテレビを見たがったりして苦戦しますが、歯磨きは大事だと思うので、長く磨けるように頑張っています。夜やることの中で歯磨きが一番ハードに感じますね。早く自分でできるようになったらいいな(笑)。

――子どもの歯磨きは大変ですよね……。寝かしつけはスムーズですか。

Narumiさん 基本は娘2人で寝室に行っています。時間に余裕があるときは、借りてきた絵本を1冊読むこともありますね。絵本プロジェクターの「Dream Switch」を取り入れてからは、入眠がスムーズになりました。日によってはグズグズして、すんなり寝られない日もあって。そういう日は、寝かしつけに30分前後はかかります。

――できるだけタイムスケジュールに沿って動くために工夫していることはありますか。

Narumiさん 20時までには寝室に行かせたいんですよ。そのためには、とにかく夕飯を17時に済ませることが私の着地点でもあり、1日の中の主軸。そこに向かって、まずは仕事と支度をして、17時から20時の間にいかに食事とお風呂と、歯磨きをスムーズに済ませるかですね。その3時間は効率よく動いています。

イベントのごはんは気合いを入れて作るそう。写真はひな祭りに作った手毬寿司。

家事の手間と回数はできるだけ省く!

――家事の分担は夫婦で相談して決めたのでしょうか。

Narumiさん 基本はできるほうが気づいたときにやりますが、ゴミをまとめて捨てることと、休日の家事・育児は夫がやることをルールにしています。洗濯物なども、夫が家にいるときは積極的にお願いして、できることをやってくれています。できていないときは「あれが終わっていないよ!」と伝えて。終わっていないのに座ろうとしていたら「まだ座る時間ないよ!」って(笑)。

――大変ですよね(笑)。家事をラクにするために工夫していることはありますか。

Narumiさん お皿洗いは食洗機があるので、手間が省けていますね。ぱっと入れておけば、乾燥まですべて終わっているので、かなり時短になっています。あと、洗濯洗剤もジェルボールタイプのものを選んで、計量の手間をなくしています。家事の時間や手間をかける回数はできるだけ減らすのがポイントです。

――購入してよかったものはありますか。

Narumiさん 出かける前に荷物をよけておくだけで掃除が終わるので、ルンバは買って良かったですね。あとは、部屋の除湿機。洗濯物を外に干したりしまったりするのって結構手間だなと感じて、最近購入しました。以前はついうっかり洗濯物を取り込み忘れるなんてこともありましたが、今は部屋干しして、除湿機をつけておけば乾くように。天気にも左右されないので、ラクになりました!

怒り役はママが買ってパパは遊びに専念

――夫婦間の決めごとやルールにしていることはありますか。

Narumiさん 夫には「子どもに対して怒らないようにしてほしい」と言っています。私が父に怒られない家庭で育ったことと、男の人に怒られるのって女の人から怒られるよりもちょっと怖さを感じやすいと思うからです。

――あえて怒らないことを決めているのですね。

Narumiさん 普段私が中心になって育児をしていることが多いので、夫も子どもたちのよく知らないことに対しては怒れないと思うんです。だから、怒るのは私がやるから、夫には怒らないで遊ぶことを精いっぱいやってほしいとは決めていますね。

――なるほど。双子だと、より平等に接しようと意識しますか。

Narumiさん かなりしますね。まったく同じ年齢なのに「向こうは前に同じことを言ったときに怒られていないのに、私だけが怒られている」と感じるようなことは、絶対にいやですよね。なにかあっても、極力2人に怒るようにはしています。「双子だから」って、いやな気分になるようなことは避けたいですね。

――そうですよね。双子育児に大変さを感じるときはありますか。

Narumiさん 小さいときのほうが多かったですね。生まれたときの授乳や、幼稚園に入るまでは大変でした。すべてが2人同士なので。もちろん育児も初めてでしたから「こんなに大変なのか……!」と目の当たりにしました。喋り出すまではとにかく大変でしたね。喋り始めてからは言いたいことや考えも伝わるので、どんどん楽しくなっていきました!

――それはよかったです! ご実家は近いですか。

Narumiさん 実は私の実家が隣にありますが、親は忙しく働いているので朝から夜まで不在です。どちらかというと、父のほうが時間に融通が効く仕事なので、サポートしてくれますね。今は娘たちも5歳になったので、おじいちゃんと3人で遊びに行くこともあります。

双子ならではの楽しさ、悩みを感じることも

――娘さんたちは、洋服のこだわりはありますか。

Narumiさん あります! 去年くらいから、自分たちで選びたい願望が強くなってきて。でも、親としてはかわいい色違いの服を着せたい気持ちもありますよね。それに、幼稚園児ってファッションに独特な感性がありますよね(笑)。大事な用事があるときは私がコーディネートして、前々から「明日はこれを着るからお願いね」って説明しています。

――2人の好みはそれぞれ違いますか。

Narumiさん むしろずっと2人で一緒だからなのか、とにかく同じものは避けたいようです。自分が一番好きなものがあったとしても、もしそれが相手と同じで、かぶってしまうくらいなら変える!という。だいたい姉は、これと決めたらおりられないので、妹が変えますね。

――双子ならではの気持ちのやりとりがあるのですね。

Narumiさん そうなんです。基本は仲よしですが、喧嘩するときはある程度2人に任せておいて、あまりにも理不尽な言い方をしていたら、偏りなく怒るようにしています。「怒るときは平等に怒る」というのは、常に気をつけていますね。

夜の1人時間を確保すれば明日も頑張れる!

――お子さんが寝てからは自由時間ですね。

Narumiさん 夫はスケボーが趣味なので外に滑りに行って、私は終わっていなければ仕事をしたり、ネットフリックスを見たりして、それぞれ自分の時間を持っています。朝が強いわけじゃないので夫からは「子どもと一緒に寝ちゃったほうがいいんじゃない?」と言われることもあるのですが、1日の中で、夜の自分時間を確保するのはとても大事なことだと思っています。

――息抜きの時間ですよね。

Narumiさん 子どもたちと一緒に寝てしまうと、自分の時間が本当になくなってしまうので。そのほうがつらいですよね。自分の好きな食べ物を楽しみながら、自分が見たいものを1人で見る1時間は必須。あとは、夫が休みの日に友達とランチに行って息抜きすることもあります。

――最後に、双子育児の楽しいところを教えてください。

Narumiさん やっぱり2人同時に生まれて、小さいときから2人でずっと一緒に過ごしてきて、その姿を見られるところ。たまには仲が悪いときもありますけど、基本的には仲よしで。その仲のよさを見ているときが一番幸せだなと思いますね。

――微笑ましいですね。

Narumiさん それから、双子だったからこそ、私もより仕事に邁進できているなと思うところがあります。1人目で上の子も下の子もいないときだと、親が主体となって遊び相手にならざるを得ないときもありますよね。双子はずっと2人で遊んでくれるので、その姿もかわいいし、よかったなとは常に思っています。

(取材・文:宮本貴世、 撮影:Narumiさん、DROBE、イラスト:ぺぷり/マイナビ子育て編集部)

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