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2023年11月28日 17:01 更新

物価高による子育て費用の負担を感じる人は9割以上、年収の理想と現実には350万円の差

昨今の物価上昇の影響で、子育てにかかる費用が増えていませんか? もちろん、支出が増えた分、収入も増えれば大きな負担増にはなりませんが、現実はそうも言えないようです。今回は子育て世帯において子育て費用の負担が増えている実態、さらに、子育て世帯が描く理想の年収と現実とのギャップについてお伝えします。

9割の家庭が物価高による負担を痛感

昨今、日常生活のありとあらゆる物の価格が上昇しており、物価高に関するニュースを耳にする機会が増えたのではないでしょうか。物価上昇の波は子育て世帯にも押し寄せており、その家計を直撃しています。

本記事ではその参考データとして、明治安田生命保険相互会社が10月に発表した「子育てに関するアンケート調査」を見ていきます。この調査では、0歳から6歳までの子どもがいる既婚男女1,100人がアンケートに回答しました。

まず、物価高による子育て費用への負担を感じている人がどのくらいいるかを確認しましょう。

「子育てに関するアンケート調査」(明治安田生命保険相互会社)
明治安田生命保険相互会社「子育てに関するアンケート調査」より

アンケート結果を見ると、92.3%が「物価高により子育て費用に負担を感じている」ことがわかりました。また、前年と比較して7.1ポイント増えています。この1年間の物価上昇が、子育て世帯の家計に影響していることがうかがえます。

食費に対する負担感が7割で最多

明治安田生命保険相互会社「子育てに関するアンケート調査」より
(複数回答)
明治安田生命保険相互会社「子育てに関するアンケート調査」より

負担を感じる子育て費用は、「食費(ミルク代やベビーフード、お菓子なども含む)」が最も多く69.4%と約7割に上りました。「自宅の電気・ガス代など」も46.8%と半数近くに。そのほか、「日用品(おむつ代など)」が43.4%、「レジャー・旅行費用(ガソリン代の高騰や航空機・電車の運賃など)が36.0%などとなっています。

レジャー・旅行費用や衣類費、習い事といったものよりも、どうしても日々発生する食費や光熱費、日用品にかかる費用に対する負担感が大きい傾向にあります。

また、前年と比べるとほぼすべての項目で負担感がアップしていることもわかりました。

子育て費用の月額は上昇中

明治安田生命保険相互会社「子育てに関するアンケート調査」より
明治安田生命保険相互会社「子育てに関するアンケート調査」より

増えているのは「負担感」だけではありません。実際のところ、子育て費用はこの数年上昇しています。

子育てにかかる費用の月額を聞いた結果を見ると、2023年は40,133円となっており、前年から834円増えています。また、4万円台となったのは4年ぶりです。2019年から2020年にかけて減少が見られるのは、2019年10月に始まった幼児教育・保育無償化の影響が考えられますが、近年の物価高により、その前の水準まで戻ってきたのが現在の状況だと言えそうです。

また、2020年と2023年を比較すると月額3,886円、年間にすると約4万円以上の増加となっており、9割以上の子育て世帯が物価高により子育て費用の負担を感じていることもうなずけるでしょう。

理想の年収と現実の年収に乖離

物価が上昇しても賃金が増えれば、子育て費用を含め家計への負担増を抑えることができますが、現実にはそうなっていないこともわかりました。

今回の調査によると子育て世帯の世帯年収は799万円となり、前年から7万円ダウンしています。また、理想の年収は1,150万円であり、理想と現実に351万円の差が生じています。

明治安田生命保険相互会社「子育てに関するアンケート調査」より
明治安田生命保険相互会社「子育てに関するアンケート調査」より

さらに、理想と現実の年収差を男女別にしてみると、男性は現実に対して30%のアップを望んでいますが、女性は104%のアップを望んでおり、男女間で理想と現実のギャップに違いがあらわれる結果となりました。

まとめ

子育て世帯の9割以上が物価高により子育て費用に負担を感じており、とくに負担を感じているのは食費だということがわかりました。実際に子育て費用(月額)の推移をみても2020年以降上昇傾向であり、昨今の物価高の影響を受けていると考えられます。

また、物価上昇を上回る年収アップが実現されれば負担が解消されますが、子育て世帯の年収は前年と比べて減少しています。また、理想の年収と現実の年収の乖離は大きく、特に女性の場合にそれが顕著に見られました。賃金の上昇を求めている子育て世帯は多いといえるでしょう。

(マイナビ子育て編集部)

<調査概要>

子育てに関するアンケート調査 / 明治安田生命保険相互会社
■調査対象:0歳から6歳までの子どもがいる既婚男女
■調査エリア:全国
■調査期間:2023年9月5日(火)~9月8日(金)
■調査方法:インターネット調査
■有効回答者数:1,100人

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