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2023年10月30日 08:21 更新

3~4歳は特に要注意! 子供の窓やベランダからの転落事故を防ぐ方法とは?

子供の転落事故が意外と多いことをご存じですか? そこで事故が起こらないよう気をつけるべきことを森戸先生にお聞きしました。

窓やベランダからの子供の転落事故は多い

転落事故の防止策の例(※画像はイメージです)
転落事故の防止策の例(※画像はイメージです)

以前から時折、子供の転落事故のニュースを目や耳にすることがあります。

子供というのは、前の日までできなかったことが次の日にはできるようになったり、大人が思いもよらないことをしたりするもの。さらに、小さな子供は頭が大きく重心の位置が高いため、頭から落下しやすいという特徴もあるのです。だから転落事故が多いんですね。

消費者庁の消費者安全調査委員会によると、昨年末から今年5月末までに7人もの子供が転落事故で亡くなりました。また、東京消防庁の管内では平成30年から令和4年までで、 5歳以下の子供70人が、住宅等の窓やベランダから落ち、医療機関に救急搬送されたと報告されています。このように特に多いのが、自宅の窓やベランダから転落するという事故です。

今年の春には、名古屋市内のマンションの7階から2歳のお子さん2人(双子)が転落死するという痛ましい事故がありました。この事故では両親が別の部屋にいるときに、子供たちが窓付近に置かれていた80cmの高さの棚によじ登って窓から転落したとみられています。

消費者庁によると、転落事故は窓を開けたりベランダに出ることの多い夏を中心に、子供の中でも特に3〜4歳に多く、窓の開いた部屋で子供だけで遊んでいるときに発生しやすく、2階からの転落でさえ入院が必要になることが多いそうです。

もちろん、どんな親でも、子供から一瞬足りとも目を離さないということはできません。ということは、事故が起こらないような工夫をしたり、習慣を身につける必要があるということです。

窓やベランダ以外でも転落事故は起こり得る

消費者庁では、窓・ベランダ等からの転落を防ぐために、以下のような対策の重要性を示しています。ぜひこの機会に、家の状況はどうかを確認してみてください。

窓やベランダ周辺の環境づくり
1.窓やベランダの手すり付近に足場になるようなものを置かないようにしましょう。特に、エアコンの室外機の置き場所は工夫しましょう。
2.窓、網戸、ベランダの手すり等に劣化がないかを定期的に点検しましょう。
3.窓を閉めていても、子どもが勝手に窓を開けないよう、窓や網戸には、子どもの手の届
かない位置に補助錠を付けましょう。換気をする際も同様です。

子どもの見守り・子どもの教育
1.子どもだけを家に残して外出しないようにしましょう。
2.窓を開けた部屋やベランダでは子どもだけで遊ばせないようにしましょう。
3.窓枠や出窓に座って遊んだり、窓や網戸に寄りかかったりさせないようにしましょう。

出典:消費者庁サイトより

また、転落というのは、窓やベランダだけで起こるものではありません。自宅の階段、公園の遊具も要注意です。例えば、階段の上下にはベビーゲートをつけて勝手に上がったり降りたりできないようにするとか、公園で遊ぶときは年齢に応じた遊具を選び、必要に応じてそばで介助するなどの工夫をしましょう。

そして、まだあまり自分で動けない子の場合は、保護者が転落させてしまわないよう注意が必要です。ベビーベッドの柵やベビーカー・ベビーチェアのベルトはすぐにきちんとしめる習慣をつける、抱っこ紐をつけた状態で下を向いたり物を拾ったりしない、クーファンなどに乗せて運ばないなど、意識するようにしましょう。

このほか、こども家庭庁のサイトにある「こどもの事故防止ハンドブック」を読んでみてください。0〜6歳の子供に多い事故について、詳しくまとめてあります。きっと事故防止のために役立つと思いますよ!

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