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2018年12月09日 12:43 更新

三人兄弟の子育ては大変?三人育児のコツ

すでに二人子供がいる子供好きなママにとって、「三人目の子供はどうするか」は悩ましい問題のひとつ。子供は欲しいけれど、経済的な問題やママの体力が持つかなど考えると、なかなか決断できないママもいるのではないでしょうか。今回は三人育児の現実や子育てのコツをご紹介します。

三人兄弟・性格はバラバラ?

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「生まれた順番によって子供の性格が異なる」という話を聞いたことはありませんか? 上の子・中間子・末っ子とも、それぞれ自分が置かれた環境や親の子育てに対する意識の変化などにより、性格が異なってくると言われています。三人兄弟・姉妹の性格の特徴や接し方についてまとめました。

上の子の性格の特徴・接し方

三人兄弟の一番上の子供は、しっかり者でまじめ、責任感や正義感が強い子供が多いようです。下の弟や妹の面倒を見なければならないという立場や、「お兄ちゃん・お姉ちゃんなんだから」といった親の言葉、弟や妹の見本にならなければという思いが、このような性格を形成する要因になっているようです。

また、自分が一番年齢的に上で、弟や妹たちを引っ張っていかなければならないことから、「甘え下手」「人に頼れない」という一面もあります。弟や妹のために我慢することも度々あるため、我慢強い子供になる傾向も高くなります。

親の方も初めての子供なので、「しっかり子育てしなければ」という思いが強く、しつけや子育てが厳しくなってしまうことも。親の期待も大きく、それに応えようと頑張ることが多いため、優等生タイプに育つことが多くなります。

まじめで優等生。そんな第一子の姿に安心し、親はつい第一子に、弟や妹の面倒を頼んだり、「お兄ちゃん・お姉ちゃんなんだからがまんしてね」などと言ってしまいがち。でも本当は、親に甘えたい気持ちを抑えていることが多いのです。その気持ちに気づき、思いっきり親に甘えさせてあげる機会を作ることも大事です。

真ん中の子の性格の特徴・接し方

三人兄弟の真ん中っ子は、上にはしっかり者の兄や姉がいて、下には手がかかる末っ子がいます。その二人の様子を見ながら育つので、空気を読み、協調性に優れ、コミュニケーション能力が高い子供が多いようです。兄や姉の失敗も多く目にする機会もあるため、叱られないためにはどうしたらいいのかなど、自然と考えるようになります。

親も子育てに慣れ、第一子よりも神経質にならずに育児に取り組めるようになります。そのため、第一子よりもプレッシャーを感じず、のびのび成長します。一方、上と下のきょうだいに囲まれているので、自分の存在価値を示そうと、三人の中でも目立つ行動に出る場合が多いようです。

中間子は、存在感が薄くなりがちな自分を見てほしいがために、いたずらしたり、ちょっかいを出すこともよくあります。親はその行動だけを見て注意をしてしまうこともありますが、裏には「もっと自分を見て!」という気持ちがあることを忘れないようにしたいものです。

末っ子の性格の特徴・接し方

三人兄弟の末っ子は、生まれた時には頼れる兄や姉がいる状態。困ったことがあっても、助けてくれる人が近くにいるために、人に頼ることが上手と言われています。親の方も、「この子が最後の子供になるかも……」と思うと、ついいろいろと許してしまいがち。そのため、末っ子は甘やかされて育つことが多いようです。

また、上の兄や姉の姿を見て育つので、要領がよく、空気を読む力にも長けています。親・兄・姉たちの愛情も注がれるため、自分に自信を持つ子供も多いでしょう。一方、周囲に常に世話をやく人がいるので、最後まで自分が責任を持つことや決断力が乏しい傾向もあります。

三人目の場合、安易に人に頼らないことや、責任感を持たせるためにも、最後までやり遂げる何かにチャレンジさせるのも大切なこと。末っ子はついお膳立てして、過保護になってしまうものですが、行動力や決断力を養うために、手出しをせず見守る姿勢を大切にしましょう。

三人兄弟の子育てのよくある悩み

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三人子供がいると家庭がにぎやかになり楽しい反面、悩みも多くなるものです。では具体的にどのような悩みが生まれるのでしょうか?

子供の世話や家事が増える

洗濯物に食事作り、保育園や幼稚園の送り迎え、学校行事への参加など、子供が3人いれば用事や家事も3倍。小さな時には、洗濯物はそれほど負担にならないかもしれませんが、クラブ活動など子供の活動量が増える小学校・中学校になると、ドカンと量が増えます。一日に何度も洗濯機を回し、干し、取り込む手間はかなり大変なものです。

お金の不安

三人育児で一番心配なのは、お金の問題ではないでしょうか。子供が小さなうちは、児童手当なども支給されますが、中学生・高校生になると、大きく増えるのが教育費。進学に向けて通う塾の費用や、入学金、授業料、制服代も大変なものに。遠い学校に通う場合は交通費も必要です。

また、特に男の子の場合、小学校高学年くらいになると食欲が旺盛になり、食費も大きく跳ね上がります。体が大きくなるスピードも早いため、洋服の買い替えの頻度も多くなるでしょう。子供の医療費の助成が低年齢で終わってしまう自治体に住んでいる場合は、ケガや病気になったときの医療費の負担も心配です。

三人平等が難しい

親は三人平等に接しているつもりでも、子供にとっては不平等と感じることが多々あるようです。洋服・自転車・おもちゃなど、一番上の子供は新品を買ってもらえるのに、弟や妹はおさがりばかり。学校の授業参観なども、上の子供のクラスを見ていたら、下の子供の授業に間に合わなかった(その反対もあり)といったこともあり、誰かが寂しい思いをしてしまうことも。

その他、病気がちな子供がいればその子にかかりきりになるし、学力や体力の差によって、習い事の数に違いが出てくることもあります。やんちゃな男の子には叱ってばかり、大人しい子は放っておかれがちと、性格によっても親の接し方も変わりますが、中には「自分ばかり叱られる!」と不平等感を持つ子もいるかもしれません。。

ストレスばかりじゃない!三人兄弟は幸せもいっぱい

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年齢も性格もバラバラな三人の子育ては大変でストレスも多いものですが、「三人子育てをしてよかった」と思えることもたくさんあります。ここでは、三人子育てのメリットをご紹介します。

兄・姉がしっかりする

三人兄弟がそれぞれ年子だとしても、一番下の子供が生まれた時、長子は3歳。3歳ともなると幼稚園の年少クラスに入れるほどしっかりしており、赤ちゃんのお世話で忙しいママのに代わり、いろいろお手伝いもしてくれるようになります。もっと兄弟・姉妹の年齢の差が開いていれば、よりさまざまなことを手伝ってくれるでしょう。

ママの大変な様子を見て、泣いている赤ちゃんのお世話をしてくれたり、自分から進んで保育園や幼稚園の準備をすることもあります。親は下の子供の世話で、なかなか上の子供に手をかけられないもの。そのような環境が、知らず知らずのうちに、上の子供たちを「しっかり者」にさせるのかもしれません。

ひとつのコミュニティができる

三人以上になると、ひとつのコミュニティができるという話を聞いたことはありませんか? 年齢や性格が異なる子供が三人いるのですから、ケンカだって日常茶飯事。その中で、だれかが仲裁役になったり、泣いている子をなだめたりする子供も出てきます。上下関係も自然と学ぶこともでき、仲良くやっていくためにはどうしたらいいか、小さい頃から考えるようになるでしょう。

子供が幼稚園に通うくらいになると、ママが間に入らなくても、子供三人だけで遊ぶようになります。上の子は下の子にハンデを与えるなど、独自ルールを作って遊ぶことも。きょうだい三人で遊ぶようになると、ママも楽になりますよ。

感動や喜びの数が増える

「〇〇ができるようになった」「運動会のかけっこで1位だった」など、親は子育てを通して、さまざまな喜びや感動を体験します。この感動の数は、子供の数と比例して増えていきます。

また、子供はそれぞれ得意分野や好きなものが異なります。「野球」「ピアノ」「バレエ」など、子供の習い事を通してママの世界も広がりますね。

三人兄弟の育児をもっと楽しいものにするコツ

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子供一人に向き合うだけでも大変なのに、三人ともなると受け止めるママも大変です。さらに家事・仕事が重なるとママもパンクしてしまいそう! そこで少しでも三人きょうだいの子育てをラクにする方法をご紹介します。

家事は手抜きしてもいい

子供が三人いると部屋中散らかすことも多く、洗濯物もいっぱい。気づくとシンクの中は洗っていない食器だらけ、部屋はおもちゃが散乱、ランドリーボックスの中には洗濯物がいっぱい……ということもあるのではないでしょうか。

子育てしながら、これらの家事を完璧にこなそうとすると、ママの負担はかなりのものになります。さらに子供がなかなか寝てくれなかったり、言うことをきかなかったりすると、イライラしてしまうことも。

ママがストレスでつぶれてしまったり、イライラを子供たちにぶつけてしまわないように、家事はある程度、手抜きすることも大切なことです。食事作りが負担なときは、加工食品やレトルトに頼ってもいいし、洗濯物だって一日くらいさぼっても何とかやっていけます。頑張り過ぎない家事を心掛けましょう。

自分のことは自分でさせる

自分が食べた食器をさげたり、明日の支度を自分でさせるなど、自分でできることは自分でさせるようにします。上のお兄ちゃん・お姉ちゃんが自分で何でもしている姿を見ているうち、下の弟や妹もそれが当たり前だと思うようになります。三人が早いうちから自分のことをできるようになると、ママの負担も少なくなりますよ。

疲れたら旦那や親に頼る

ママが育児や家事で疲れてダウンすると、家庭内のあらゆることが滞ってしまいます。そうなる前に積極的に家族の協力を得て、疲れをためない工夫を取り入れましょう。日常的な家事の分担はもちろんですが、たまにはパートナーに一日、子供の世話を頼んでママがリフレッシュしてもいいでしょう。親の協力を得ることができるなら、保育園や幼稚園のお迎えなどを頼んでもいいですね。

まとめ

子育ては一人だけでもかなりの重労働。性格も年齢も異なる三人を育てることは、並大抵のことではありませんが、その分多くの発見と喜び、感動にあふれたものになります。ママの知らないところで、子供たち同士で助け合うことも多く、その経験は、きっと子供たちにとって宝物になることでしょう。

  • 本記事は公開時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。予めご了承ください。

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