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2023年07月08日 09:11 更新

手持ち花火、高温の燃えカスに注意 スカートやサンダルの足に落下して燃えてしまうことも

7月に入り、ご家庭で花火を楽しむケースも増えてきたのではないでしょうか。家族みんなで楽しめる花火ですが、一歩間違えるとやけどなどの大事故につながることがあります。今回は消費者庁がTwitterで注意喚起している、花火の際のやけど事故についてご紹介します。

やけど事故は1~3歳が多い傾向

花火

夏はご家庭で花火を楽しむ機会もありますよね。家族みんなで楽しめる花火ですが、一歩間違えるとやけどなどの大事故につながることがあります。

東京消防庁管内では、2021年までの5年間に花火による事故で22人が救急搬送されており、消費者庁がTwitterで注意喚起を行っています。

【花火の際のやけどに注意!】
1~3歳のやけどの事故が多いです。燃えカスもしばらく熱い!
#花火 は事前準備が大事!火災にも注意して楽しみましょう。
〇広くて安全な場所で。風にも注意
○消火用の水を用意。服装にも注意
○パッケージ等の注意事項を守る
もしもの対応は→https://www.caa.go.jp/

高温の燃えカスに要注意

花火そのものの火の粉が風によって身体にふりかかることは想像できるので、事前に気を付けるご家庭も多いかもしれません。

しかし一見熱くはなさそうな花火の「燃えカス」による事故も起こりうることを知っておきましょう。以下の写真のとおり燃えカスがスカートに落下して着火してしまった事故が実際にあります。

消費者庁

スカートに火が燃えうつった

事故を未然に防ぐために、消費者庁では過去に実際に起こったやけど事故を公表しています。

「花火を振り回し、直後に風で火花がスカートに飛んで着火し、燃え上がった。保護者がはたいても火が消えず服を脱がせた。右太ももにI度~II度の熱傷。水疱は破れていた。」(6歳)

「花火がサンダルの上に落ちた。右足の指と足の裏に水疱・紅斑(こうはん)あり。II度の熱傷を認めた。」(2歳)

これらの過去の事例から、消費者庁は以下の点に注意するよう呼び掛けています。

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✅燃えやすいものがなく、広くて安全な場所を選び、風にも注意する
✅消火用の水を用意。服装にも注意する
✅子どもだけでなく大人も注意事項を守って一緒に楽しむ
✅花火の燃えカス、ろうそくなどにも注意する
------------------------------------------------------------

万が一、衣類に火が燃えうつってしまったら、どうすればよいのでしょうか。

まずはできるだけあわてず、その衣服を脱がしてあげましょう。
脱ぐことが困難な場合は、着火している部分をたたいたり、水をかけたりして消火してください。水がない場合は、決して走り回らず、その場に倒れて転がり、燃えているところを地面に押し付けて消火しましょう。

やけどをしたときは

やけどをしてしまったら、水やシャワーなどの刺激を直接与えないようにして冷やしてください。すぐに冷やすことで、皮膚の深いところまで熱が伝わるのを防ぎ、やけどが深くなるのを防止します。シャワーの水圧は強くせず、やけどした箇所に触れないように流水をかけましょう。

服を着ている部位にやけどをしていたら、服を脱がせると皮膚まではがれることがあるので、服の上から流水をかけてください。

次のどれかに当てはまるときは、患部を冷やしながら救急車を呼びましょう。

□ やけどした範囲が、全身の約10%以上の広さ
(片腕だけで「全身の10%」くらい、おなか・背中だけで「全身の20%」くらい[*2])
□ やけどの状態が深い(たとえば、皮膚の色が白く変わっている)
□ 顔面や目にやけどした場合
□ 気道を熱傷したと思われる場合
(爆発などによるやけど、鼻の穴にすすがついている、など)
□ 化学薬品による熱傷の場合

命に関わったり、後遺症を残す可能性があるのは、範囲が広いやけど、深いやけど、気道に負ったやけどです。また、顔面や目にできたやけど、薬品によるやけどには、特殊な治療を行うことになります。

(マイナビ子育て編集部)

  • 本記事は公開時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。予めご了承ください。

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