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2023年07月09日 09:00 更新

【小学生のおこづかい事情】「なし」が6割以上、6年生でも約5割に上る

子どもが小学生になると、おこづかいをどうするかを悩む親も多いのではないでしょうか。お小遣いは必要か、いくらくらいが一般的なのかなど気になるものです。「友だちはおこづかいをもらっている」と子どもに言われることもあるかもしれません。親としては世の中のおこづかい事情を知っておきたいところですよね。参考となる調査をご紹介。

小学生のおこづかい事情

最近の小学生のおこづかい事情はどうなっているのでしょうか? 

学研ホールディングスの機関である学研教育総合研究所が行った「小学生白書(2022年9月調査)」を見ると、今の小学生のおこづかいの金額や使い道を知ることができます。この調査は2010年から定期的に実施されており、小学生の日常生活・学習に関するさまざまな項目をインターネットで調査しています。

小学生のおこづかい金額は?

小学生に自由に使えるおこづかいの金額(平均)を聞いた結果が以下の通りです。

金額
【質問】自由に使える毎月のおこづかいの金額(平均)を教えてください。
学研教育総合研究所「小学生白書(2022年9月調査)」より

おこづかい「なし」が全体で6割以上

これを見ると、まず、どの学年でも「なし」が最も多いことがわかります。小学1年生では78.0%が「なし」、小学6年生でも47.5%が「なし」と回答しています。

また、おこづかいが「ある」場合、小学2年生を除き「1,000~2,000円未満」が最も多い層となっています。小学2年生は僅差で「500~1,000円未満」の方が多いという結果ですが、おおむね、500円から2,000円の間で設定されているようです。

6年生の平均おこづかいは約700円

おこづかいが「ある」人が「ない」人よりも多くなるのは6年生のみでした。そこで、6年生の金額をもう少し詳しく見てみましょう。「1,000~2,000円未満」が23.5%、「500~1,000円未満」が17.5%、平均額は719.6円、中央値は500.0円でした。

小学生のおこづかいの使い道は?

全学年を通じて、小学生はおこづかいが特にない場合が多いとわかりましたが、おこづかいをもらっている小学生は何に使っているのか、その回答もご紹介します。

使い道のトップはお菓子などの食べ物

使い道
【質問】毎月もらっているおこづかいの主な使い道は何ですか。(あてはまるものをすべて)
学研教育総合研究所「小学生白書(2022年9月調査)」より

おこづかいの使い道は、1位「お菓子などの食べ物」47.4%、2位「貯金」42.5%、3位「おもちゃ」29.5%でした。ただし、おもちゃに関しては学年が上がるごとに減る傾向があります。また、これらは男女で大きな差がないのも特徴です。

一方で、あくまでも今回の調査に限りますが、男女差が見られた使い道もあります。男子は女子と比べて「ゲーム機・ゲームソフト」「オンラインゲーム・ゲームアプリ」の割合が高く、女子は男子と比べて「文房具」「キャラクターグッズ」「アクセサリー」の割合が高くなっています。

まとめ

毎月使えるおこづかいの金額は「なし」と回答した割合が全学年の平均で61.3%でした。学年別で見ても、「なし」が多くなっており、小学生の間はおこづかいを与えない家庭が多いようです。また、おこづかいのある・なしの割合が拮抗してくる高学年では、500円から2,000円の間で金額を設定しているケースが多いので、ご自身の家庭の状況を踏まえつつ、参考にしてみてください。

(マイナビ子育て編集部)

※画像はイメージです

調査概要

■小学生白書(2022年9月調査)/学研教育総合研究所
調査地域:全国
調査対象:小学生(1~6年生)※保護者付き添いのもとで、子ども本人が回答
調査時期:2022年9月2日~9月6日
有効回答数:1,200サンプル(小学1~6年生各学年で男子100人と女子100人ずつとその保護者)

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