教えたそばから忘れる子どもにイライラ!よい教え方は?『SAPIXだから知っている 頭のいい子が家でやっていること』Vol.2
「勉強しなさいと言うのに疲れた」そんな「勉強」に関する悩みを、中学受験塾SAPIX小学部の先生たちにぶつけました。『SAPIXだから知っている 頭のいい子が家でやっていること』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)から、学びの本質についてふれながら「自ら学び続ける子に育てる」メソッドについてご紹介します。
自発的に学び続ける「頭のいい子」(2)
教えたそばから忘れる 子どもにイライラしたら?
× 「自分の子ども時代はもっとできていた」と説教する
○ 子どもはすぐに忘れるものと思って接する
忘れること前提で何度も繰り返せばOK
子どもは忘れる生き物です。びっくりするくらい忘れます。
そして大人になると、こんなにも子どもの頃に忘れていたこと自体を忘れてしまうんですよね。だから、親としては「昨日言ったばかりでしょう!」「もう何回も言っているじゃないの!」とイライラしてしまいます。
でも、「子どもは忘れる生き物なのだ」と思っていれば、少しだけ気持ちがラクになりませんか?
どんどん忘れていくことを念頭に置いて、根気よく、繰り返し学んでいくことが大切です。SAPIXのカリキュラムも子どもが忘れることを前提としてつくられています。だから、何回も何回も何回も同じ内容がでてきます。
覚えておいてほしい漢字や知識について、「絶対に忘れないようにね」と子どもに念押ししてもあまり意味がないでしょう。
それよりも、忘れていたら「また覚えよう」と前向きな声をかけていきましょう。忘れたことに一喜一憂するよりも、次は覚えていられるように、もう1回丁寧に繰り返していく。これが大事なポイントです。
イライラしないもう一つの方法として、お父さんお母さんが何かまったく新しい学びをスタートしてみるのもいいかもしれません。案外、1週間前に習ったことも覚えていないものです。
リアルタイムに自分が忘れてしまうような体験をしていれば、「なかなか覚えていられないものだよね」とおおらかな気持ちになれるかもしれません。
Check!
▶子どもは忘れる生き物。「また覚えよう」と前向きな声をかけて根気よく繰り返す
佐藤智『10万人以上を指導した 中学受験塾 SAPIXだから知っている 頭のいい子が家でやっていること』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)より一部抜粋/マイナビ子育て編集部)
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『10万人以上を指導した 中学受験塾 SAPIXだから知っている 頭のいい子が家でやっていること』では、子どもが学ぶ楽しさを知るヒントがたくさん紹介されています。ぜひ書籍でもお楽しみください。
書籍『10万人以上を指導した 中学受験塾 SAPIXだから知っている 頭のいい子が家でやっていること』について
こんな悩みはありませんか?
・毎日「勉強しなさい」と言うのに疲れた
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子どもが小学生になると「勉強」のことで頭を悩ませるご家庭は多いはずです。そんな「勉強」に関する等身大の悩みを、難関中学への高い合格者数を誇る中学受験塾、SAPIX小学部の先生たちにぶつけました。
学びの本質から考える「自ら学び続ける子に育てる」メソッドとは……?
「中学受験について考えていない」
「うちの子、勉強に向いていない気がする」
そんなママやパパにおすすめしたい一冊です。
佐藤智さんのプロフィール
両親ともに教員という家庭に育ち、教育の道を志す。横浜国立大学大学院教育学研究科修了。中学校・高校の教員免許を取得。出版社勤務を経て、ベネッセコーポレーション教育研究開発センターにて、学校情報を収集しながら教育情報誌の制作を行う。その後、独立し、ライティングや編集業務を担う株式会社レゾンクリエイトを設立。全国約1000人の教員へのヒアリング経験をもとに、現在は教育現場の情報をわかりやすく伝える教育ライターとして活動中。著書に『公立中高一貫校選び 後悔しないための20のチェックポイント』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)、『先生のための小学校プログラミング教育がよくわかる本』(共著/翔泳社)がある。