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2023年06月23日 11:21 更新

「わかったよね?」はNG。勉強を教えたあとに伝える声かけ『SAPIXだから知っている 頭のいい子が家でやっていること』Vol.1

「勉強しなさいと言うのに疲れた」そんな「勉強」に関する悩みを、中学受験塾SAPIX小学部の先生たちにぶつけました。『SAPIXだから知っている 頭のいい子が家でやっていること』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)から、学びの本質についてふれながら「自ら学び続ける子に育てる」メソッドについてご紹介します。

自発的に学び続ける「頭のいい子」(1)

子どもに問題を教えたあとにかける言葉は?

× 「これでわかったよね?」

◯「わからなかったら、また聞いてね」

「わからない」が言える雰囲気づくりを心がける

家庭学習をしているなかで、お父さんお母さんが子どもに問題の解き方を教えることがあるでしょう。何回も教えていることだったり、ほかにもやらなければいけない家事があったりすると、つい「わかったよね?」と念押しして話を終わらせてしまうことがあるかもしれません。

少しでも親の言葉から「圧」を感じると、子どもは「うん」としか返事ができなくなります。「わかったよね?」に対して「わからない」と言ったら、「なんでわからないの!?」と返されるのが目にみえているからです。
 
「わかったよね?」という保護者からの言葉は、保護者にそのつもりがなかったとしても、コミュニケーションを切ることにつながります。本当はわかっていないことも、子どもは「わかった」としか言えない雰囲気になってしまうのですから。

大事なことは、どうやったら「わからない」が言える雰囲気をつくれるかということです。

「わかったよね?」ではなく、たとえば「じゃあ、説明できるようになったかな?」とうながしてみると、子どもが本当に理解できているかがみえてきます。

「わからなかったら、また聞いてね」でもいいですね。100%の理解ができていなかったとしても、また聞ける環境さえ整っていれば、子どもは再度確認してきます。

ときには、「おおまかにわかっていればOK」といったスタンスで接していくことも必要だと思っておきましょう。

Check!
子どもが何度も親に質問できる環境を整える
「おおまかに理解していればOK」の姿勢で子どもに接する

佐藤智『10万人以上を指導した 中学受験塾 SAPIXだから知っている 頭のいい子が家でやっていること』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)より一部抜粋/マイナビ子育て編集部)

『10万人以上を指導した 中学受験塾 SAPIXだから知っている 頭のいい子が家でやっていること』では、子どもが学ぶ楽しさを知るヒントがたくさん紹介されています。ぜひ書籍でもお楽しみください。

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佐藤智さんのプロフィール

両親ともに教員という家庭に育ち、教育の道を志す。横浜国立大学大学院教育学研究科修了。中学校・高校の教員免許を取得。出版社勤務を経て、ベネッセコーポレーション教育研究開発センターにて、学校情報を収集しながら教育情報誌の制作を行う。その後、独立し、ライティングや編集業務を担う株式会社レゾンクリエイトを設立。全国約1000人の教員へのヒアリング経験をもとに、現在は教育現場の情報をわかりやすく伝える教育ライターとして活動中。著書に『公立中高一貫校選び 後悔しないための20のチェックポイント』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)、『先生のための小学校プログラミング教育がよくわかる本』(共著/翔泳社)がある。

  • 本記事は公開時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。予めご了承ください。

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