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歯ブラシの喉突き事故に気をつけて【ママ女医と娘の○○な日常 vol.35】

歯ブラシの喉突き事故に気をつけて【ママ女医と娘の○○な日常 vol.35】

そろそろ幼稚園や保育園の入園準備をしている方も多いと思います。今一度、「歯ブラシ」の事故について、考えてみる事にしましょう。


記事の著者  
のんびり子育て中のママ女医   HAL先生
内科医。大学病院研修中にうつ病を発症し、数年間療養生活を経て復帰。その後、病気の間支えてくれた医者の夫と結婚し、娘を出産。現在は田舎で夫、3歳の娘と暮らす。自身の出産・育児の日々をもとに、医学的なエビデンスを交えて育児情報・ニュースなどをブログで発信。またTwitterでは、娘との会話や、ほっこりあたたまる育児エピソードも紹介し、注目を集めている。
http://halproject01.blogspot.jp/
https://twitter.com/halproject00

歯ブラシの事故ってご存知ですか?

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冬の寒さも峠を越え(てないところもまだまだありそうですが)、新学期に向けて入園グッズを揃えているご家庭も多いと思います。その際、「歯ブラシ」も準備するのではないかと思います。口腔ケアとして歯磨きはもちろん大切です。しかし、小さいお子さんの「歯ブラシによる事故」が結構多い事をご存知でしょうか。

東京消防庁によりますと、平成24年〜平成28年までの5年間に、5歳以下の乳幼児が「歯みがき中に歯ブラシで受傷した事故」により、(東京消防庁管内で)206人が救急搬送されています。206人の中で、一番多い年齢は1歳で94人、続いて2歳が59人、3歳が25人となっています。(これはあくまで東京消防庁管内ですので、全国的にはもっと沢山の事故が起きていると推測されます。

これらの事故の多くは入院を必要としない軽症ですが、約1%は生命の危険が強いと考えられる症例でした。事故の原因としては「歩いたり走ったりして転倒」が6割を占めます。他に、「人や物とぶつかる」、「踏み台などから転落」もそれぞれ1割程度となっています(これはあくまで東京消防庁管内ですので、全国的にはもっと沢山の事故が起きていると推測されます)。

●東京消防庁<安全・安心><トピックス><乳幼児の歯みがき中の事故に注意!>
http://www.tfd.metro.tokyo.jp/lfe/topics/201705/hamigaki.html


歯ブラシで起きた実際の事故

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日本小児科学会はInjury Alert(障害速報)として、子どもたちの傷害を予防するため、さまざまな事故の症例をネット上でも紹介しています。歯ブラシの事故についてもいくつか報告されていますが、そのうちの一つを短くわかりやすくまとめます(詳細は本文をご覧ください)。

「4歳の男の子が、50cm程度のソファのひじかけに立って歯ブラシをくわえていた。歯ブラシをくわえたまま転倒し、救急搬送。歯ブラシの先が折れ、上咽頭の奥に刺さっていたため、全身麻酔で摘出術を行った(歯ブラシの先2.5cm)」

●Injury Alert(傷害速報)|公益社団法人 日本小児科学会 JAPAN PEDIATRIC SOCIETY
https://www.jpeds.or.jp/modules/injuryalert/index.php?did=38

また、歯ブラシではありませんが、わりばしをくわえたまま走って転倒して、一部は自分で抜いたのですが、折れた割り箸の先が喉の奥から小脳まで達しており、最終的に死亡した1999年の事件を覚えてらっしゃる方もいるかもしれません。

他にも、「歯ブラシをくわえたまま走っていて布団で転倒」「歯ブラシをくわえたまま親に抱きついて受傷」などいろいろな事故が報告されています。

事故を防止するために、まずは家での工夫を

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事故を防止するためには、まずは家庭での歯みがきの際に、きちんとお子さんに説明をしてあげる事が必要です。

「歯みがきをしながら歩き回ってはいけません」
「物をくわえたまま動き回らないようにしましょう」
「歯みがき中はふざけて遊んではいけません」

日々伝えている事かと思いますが、入園準備の一つとして、こういった基本的な事を改めてお話してあげてみてください。

また、家で歯みがきをする時には、ぜひ側で保護者の方が見守ってあげてください。特に小さいうちは、(特に踏み台の上などに)立ったまま歯みがきをするのではなく、床に座って歯みがきをする習慣をつけてみてはいかがでしょうか。

事故を防止するための歯ブラシの選び方

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そして、歯ブラシを選ぶ時に、喉を突きにくいものを選ぶ事も大切です。上記に書いたように、全国でこれまでに歯ブラシの事故が沢山起こっている事から、いろいろ工夫された製品が発売されるようになっています。

持ち手のところにカバーがあったり、持ち手がリング上になっていて喉の奥まで届かないような形状のものがあります。一人で磨きたがるけれどもまだまだ言う事も聞いてくれないような小さいうちは、こういったものも便利です。

また、数年前から歯ブラシの柄が柔らかいものが発売されています。我が家の娘は、幼稚園で使う歯ブラシとしてこれを利用しています。万が一喉を突いても、曲がるため傷害が起きにくい構造になっています。確かに柔らかいですが、歯みがきをするには問題なく使えます。

また、東京都では「乳幼児の歯みがき中の喉突き事故に注意!」と注意喚起のリーフレットを作成しています。インターネット上でも公開されていますので、ぜひご一読ください。

●東京くらしWEB「乳幼児の歯みがき中の喉突き事故に注意! 」
http://www.shouhiseikatu.metro.tokyo.jp/anzen/kyougikai/h28/07_leaflet_toothbrush.html

安全な歯みがきをするために

保育園や幼稚園で歯みがきをする際、先生方はもちろん十分に気をつけてくださっていると思うのですが、家とは状況が違います。お友達も周りにいますし、親が横で付き添って見守るようにはできません。家庭での言い聞かせも大事ですし、歯ブラシ自体に喉を突きにくいものを選んであげる事もやはり大事なのではないかと私は考えます。

ドラッグストアや子ども用品店に行くと、様々な歯ブラシが並んでいます。これから入園グッズで歯ブラシを選ぶのであれば、ちょっと「危なくないものはあるかな?」という視点で探してみるのはいかがでしょうか。

(HAL)

※記事内の画像はすべてイメージです

※本記事は公開時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。予めご了承ください

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