ママのための悩み解決サイト
赤ちゃんの便秘で困ったら綿棒浣腸はいかが?【ママ女医と娘の○○な日常 vol.26】

赤ちゃんの便秘で困ったら綿棒浣腸はいかが?【ママ女医と娘の○○な日常 vol.26】

赤ちゃんだって便秘をします。便やガスでお腹が張れば、気持ちが悪いのは赤ちゃんも大人も同じ。今回は、赤ちゃんの便秘対策として、「お腹のマッサージ」「綿棒浣腸」のやり方をご紹介します。


記事の著者  
のんびり子育て中のママ女医   HAL先生
内科医。大学病院研修中にうつ病を発症し、数年間療養生活を経て復帰。その後、病気の間支えてくれた医者の夫と結婚し、娘を出産。現在は田舎で夫、3歳の娘と暮らす。自身の出産・育児の日々をもとに、医学的なエビデンスを交えて育児情報・ニュースなどをブログで発信。またTwitterでは、娘との会話や、ほっこりあたたまる育児エピソードも紹介し、注目を集めている。
http://halproject01.blogspot.jp/
https://twitter.com/halproject00

あなたの赤ちゃんは快便ですか?

Getty logo

と言っても、赤ちゃんの便は個人差があります。1日に何回もする子もいれば、2〜3日に1回の子も。新生児期などは、授乳の度に排便をする子も珍しくありません。また、離乳食が始まると、食物繊維が増える&水分摂取が減る&腸内細菌が変わる影響で便秘がちになる子も少なくありません。
数日に1回でも苦しくなく、楽に排便できているようであれば問題ありません。しかし、どうも便の出が悪くて苦しそう、便が硬い、おっぱいの飲みがよくないし吐いちゃう……と思った時は、それは便秘かもしれません。

便秘の原因は色々あります。水分が足りない(母乳や水を飲む量が少ない)、便の元になる食べ物が少ない(母乳や離乳食の量が少ない)、腹圧が足りない(これは成長と共に改善する部分でもあります)……などなどいろいろな原因が合わさって起こっている事が多いです。実はミルクアレルギーや他の消化管の病気が潜んでいることもあります。

ですので、便秘で悩んだ時は、まずはかかりつけの小児科に相談して欲しいと思います。その上で、原因などから対処法を教わるのが、一番の便秘対策になります。今回は、その際に教わる事も多い、お腹のマッサージと綿棒浣腸のお話をしようと思います。

お腹のマッサージとは?

Getty logo

赤ちゃんのお腹を「の」の字にマッサージするというものです。「の」の字にするのは、腸の流れに添うように……というイメージです。が、「の」の字が重要なのではなく、大切なのはマッサージ自体です。腸はデリケートなので、お腹の上からマッサージするだけで、腸の動きが活発になります。腸が動けば、その中にあるガスやうんちも動きますので、便秘対策になります。(因みに、大人の場合はお腹を含めて身体を動かす事で、十分腸への刺激になります。赤ちゃんは身体を動かせない代わりにマッサージするイメージでいいかと思います)

優しいマッサージはスキンシップにもなりますし、手軽ですのでお試しください。

綿棒浣腸とは?

Getty logo

綿棒浣腸とは、文字通り綿棒を使って浣腸をするというものです。うんちが直腸に入ってくると、うんちがしたくなって排便する(排便反射)か、便意を感じてから腹圧をかけて出す……というのが普通の排便です。なかなかこの反射が起きにくくて便秘になっている事もあるので、綿棒を使って肛門付近を刺激してあげて排便を促す、というのが綿棒浣腸の意義です。

さて、実際にはどうやるのか解説します(もし小児科で教わったときは、そちらのやり方でやってみてくださいね)

準備するもの

• 大人用綿棒
• ワセリン、もしくはベビーオイルやオリーブオイル
• おむつ
• お尻ふき
• 新聞紙もしくはオムツ替えシート・ペット用シーツ

やり方

1. 大人用綿棒を準備します。赤ちゃん用綿棒では綿球部分が小さく刺激がしにくいので、是非大人用綿棒で。大きく感じるかと思いますが、大丈夫です。

2. 先から1㎝と2㎝のところに印をつける(後から入れるときの目安にします)

3. 綿球にたっぷりワセリンやオイルをつける。(個人的にはワセリンがおすすめです。オイルより滑りがよくてツルっと入ります。)

4. 新聞紙などを下に敷き、オムツ替えの要領で赤ちゃんを仰向けにし、おむつをお尻の下に敷いた状態で(パンツ式の場合は横を破って)、赤ちゃんの足を持って曲げさせる。教わった小児科の先生曰く、「和式便所にしゃがみ込んだ時のイメージで身体にひきよせる」だそうです。腹圧がかけやすい姿勢ですね。二人いると固定が楽です。曲げた膝を、頭側に回った人が固定しましょう。

5. 綿棒を入れる。先ほどの1㎝の印がしっかり消えて、2㎝ラインが見えるくらいのところまで入れます。1㎝は入れないとうまく刺激できないので、少なくとも綿球が入り込むところまでは入れましょう。

6. 綿棒を大きく「の」の字を書くように、優しくぐるりと回します。出し入れするだけでは刺激が足りないので、「の」の字で肛門の内側をぐるりとなぞるようなイメージで回してみてください。あくまでも優しく、入れすぎず。力を入れすぎないように気をつけて。一度綿棒を引っ張りだして、綿球の先にうんちがついていれば、すぐそこまで来ていますのであと一踏ん張り。ついていない場合はまだうんちが来ていないので、もう少し頑張ってうんちが来るのを待つか、もう少し時間を置いてやってみてもいいでしょう。

7. しばらく6.を繰り返すと、うんちが肛門から顔を出します。おしりふきで便を拭き取るようにしながら、肛門を軽く刺激してあげると……もりもり出てきます。オムツから溢れんばかりの勢いで出てきます。(出て来ない時はもう一度綿棒で刺激をしましょう)


しかし、マッサージや綿棒浣腸では太刀打ちできない便秘の事もあります。続けてもうまく出せない時は、グリセリン浣腸や、便を柔らかくする薬、乳酸菌製剤、マルツエキスなどもありますので、悩まずに小児科にご相談ください。

うちの娘も便秘がちでした

実は我が家の娘も赤ちゃんの時に便秘さんでした。新生児期から1日1回便をすればいい方で、離乳食が始まってからは、もう出ない出ない……。赤ちゃんの便秘って、予想以上に親のストレスにもなります。どうして出ないんだろう、苦しいかな、病院行くべきかな、でも薬を飲むほどじゃあないと思うんだけど……今日出るかもしれないし、もうちょっと待ってみようかな、でも苦しいかなあ……。
これ、私自身が経験した事です。

ですので、言わせていただきます。悩むなら、是非受診して相談してみてください。病気がないかのチェックや、その人にあった指導をしてもらえます。もちろん必要があれば薬も処方されます。もし薬に抵抗があるのであれば、是非その旨伝えてください。例えば麦芽糖を利用した薬(マルツエキス)なんかもありますし、必要な薬についてはきちんとどんな作用がある薬か説明してもらえると思います。

その上で、綿棒浣腸、我が家は本当に助かりました。酷い時にはイチジク浣腸も使いましたが、一時期は数日に1回、綿棒浣腸で毎回排便させていた時期も。離乳食が進んできて、量もしっかり食べ、身体も沢山動かせるようになると、9ヶ月頃にはいつの間にか1日1回すっきり快便になっていました。もちろん、綿棒浣腸がくせになったりはしませんでしたよ。

赤ちゃんの便秘は、大きな原因がなければ、発達途中だからこそ起きたものである事がほとんど。成長に従って改善していきます。お腹マッサージや綿棒浣腸もうまく活用して、便秘を乗り切って欲しいなと思います。

(HAL)

※記事内の画像はすべてイメージです

●参考文献など
遠藤文夫編「最新ガイドライン準拠小児科診断・治療指針」中山書店

※本記事は公開時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。予めご了承ください

関連する投稿


【助産師解説】新生児のゲップ、出ない…助産師が教えるゲップのコツ

【助産師解説】新生児のゲップ、出ない…助産師が教えるゲップのコツ

新米ママにとって、新生児期の赤ちゃんのお世話は、わからないことや迷うことが多いもの。中でも、簡単なようで意外と難しいのが「授乳後の赤ちゃんのゲップ出し」。背中のトントンが弱いのか、抱き方が悪いのか、なかなか出てくれないときは焦ります。今回は助産師さんにゲップの出し方のコツを解説いただきます。


【助産師解説】新生児のゆるゆるうんちは下痢?新生児の便、色・状態・回数は?

【助産師解説】新生児のゆるゆるうんちは下痢?新生児の便、色・状態・回数は?

新生児のうんちは、大人とはかなり違うんです。少々緑がかっていても、下痢かと思うほどゆるゆるでも、多くの場合は心配なし! ではどんなときが心配? 健康のバロメーターでもある赤ちゃんのうんち、どこをチェックすればよいか、助産師さんが解説します。


【助産師解説】写真で学ぶ授乳姿勢!パターン別授乳姿勢と4つのポイント

【助産師解説】写真で学ぶ授乳姿勢!パターン別授乳姿勢と4つのポイント

授乳姿勢が正しくないと赤ちゃんがうまく飲めないだけでなく、乳腺炎などのリスクも高くなります。主な6つのポジショニングとNGパターン、正しい姿勢をとれているかを確認できる4つのチェックポイントをお伝えします。


【助産師解説】新生児・赤ちゃんのしゃっくり、止めた方がいい?やってはいけない止め方

【助産師解説】新生児・赤ちゃんのしゃっくり、止めた方がいい?やってはいけない止め方

初めてママになって、毎日出会う赤ちゃんに関する発見や驚き。その中のひとつに「しゃっくり」があるようです。大人でも出ることがあるしゃっくりですが、新生児を含む赤ちゃんはびっくりするほど多く出ることがあります。今回は赤ちゃんのしゃっくりについてママ体験談と、助産師さんによる解説をお届けします


【助産師解説】産後すぐ授乳で乳首が痛い!痛みの原因と8つの対策

【助産師解説】産後すぐ授乳で乳首が痛い!痛みの原因と8つの対策

授乳により乳首が痛くなる原因と、解消するための対策を助産師さんが解説! 初めての授乳では、気づいたら乳首が痛くて…ということも。母乳育児をあきらめなくてもいいように、正しい授乳方法と痛みの対処法をチェックしましょう。


最新の投稿


【医師監修】妊娠初期の下腹部痛が起こる主な原因と対処方法

【医師監修】妊娠初期の下腹部痛が起こる主な原因と対処方法

妊娠がわかれば、うれしい気持ちになると同時に、「赤ちゃんはちゃんと育っているだろうか」とついつい心配になってしまうものです。特に下腹部痛が起こると「もしかして、何かの異常?」と不安に思うかもしれません。ここでは、妊娠初期(~妊娠15週)に起こる下腹部痛の主な原因や対処法について解説します。


【医師監修】妊娠の予兆って?頭痛・腹痛のほか妊娠の超初期症状まとめ

【医師監修】妊娠の予兆って?頭痛・腹痛のほか妊娠の超初期症状まとめ

妊娠を待ち望む女性にとって予定日が過ぎても生理が来ないと、「もしかしたら妊娠したかも?」と気になります。妊娠すると、生理が来ないだけでなく、他にはどのような症状があるのでしょうか。今回は妊娠超初期の症状や体の変化について詳しく説明します。


【医師監修】妊婦のダイエットはOK?妊娠中の太り過ぎのリスクと対処法

【医師監修】妊婦のダイエットはOK?妊娠中の太り過ぎのリスクと対処法

妊娠中は赤ちゃんや胎盤・羊水の重さ、また血液の増加分などで体重が増えるのは当たり前のこと。しかし、肥満や妊娠中の体重増加が多すぎる人は、肥満によってかかりやすい疾患の発症リスクが高まったり、出産時のトラブルリスクに。妊娠中の太りすぎのリスクや、妊婦の体重をどうコントロールすれば良いのか、についてまとめました。


【医師監修】妊娠後期のお腹の張りはどんな感じ?陣痛との見分け方、注意したい張りとは

【医師監修】妊娠後期のお腹の張りはどんな感じ?陣痛との見分け方、注意したい張りとは

妊娠初期のころから、たびたび感じる「お腹の張り」。妊娠後期、特に臨月に入れば、陣痛の張りなのか、そうではない張りなのか、見分け方も気になるところです。感じ方は人それぞれですが、中には注意したい「張り」もあります。今回は妊娠後期以降に感じやすいお腹の張りについてまとめました。


【医師監修】臨月にお腹が痛い原因とは?陣痛とそのほかの痛みとの見分け方

【医師監修】臨月にお腹が痛い原因とは?陣痛とそのほかの痛みとの見分け方

「臨月」と呼ばれる妊娠10ヶ月に入ると、出産の日はもうすぐ。赤ちゃんに会えるのは楽しみだけれど、特に初めての出産の場合は陣痛がいつ始まるかドキドキ、不安な人も多いのではないでしょうか。一方で、臨月に感じるお腹の痛みすべてが陣痛ではありません。今回は臨月の腹痛について、陣痛とそのほかの痛みとの見分け方も含めてご紹介します


連載ランキング


>>連載ランキング