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2022年09月22日 11:51 更新

第二子妊娠中の高橋ユウさん、トーラック出産に挑戦。様々なリスクや条件も

第二子を妊娠中のタレント・高橋ユウさんが、今回希望している出産方法について語る動画をYouTubeで公開しています。

「子宮破裂の可能性があることが一番の大きなリスク」

高橋ユウさんは、2018年10月にK-1ファイターの卜部弘嵩さんと結婚し、2020年1月に第一子男児・禅清(ぜんせい)くんが誕生。現在は第二子を妊娠中で、12月上旬に出産予定だそうです。

第一子は逆子でへその緒も巻き付いていたため、帝王切開で出産した高橋さん。しかし今回は、「トーラック出産」にチャレンジする予定だと明かし、その理由などを説明しました。

トーラック(TOLAC)というのは、帝王切開を経験している妊婦さんが、次の妊娠で経腟分娩にトライすること。トーラックが成功した場合を「ブイバック(VBAC)」といいます。

ただ、この方法には様々なリスクや条件があり、高橋さんはまず「子宮破裂の可能性があることが一番の大きなリスク」と言及。子宮破裂すると母子ともに危険が迫るため、担当医師には、「まず何よりも私の命とこれから生まれてくる赤ちゃんの命が大事。どうしても下から産みたいわけではないので、できそうだったら下からで、ちょっとでも帝王切開したほうがええなってなったらすぐに切ってくださいと伝えてある」といいます。

次に、「誰でもチャレンジ・トライできるわけじゃなくて産院にもよるけど条件がある」と、高橋さんは自身の産院での条件を列挙しました。

・帝王切開した回数が1回であること
・前回の帝王切開が縦ではなく横切開であること
・多胎児ではないこと
・逆子ではないこと
・予定日になる前に陣痛が来ること
・陣痛が来たあとに順調な経過で分娩が進行すること
・経腟分娩のリスクが他に存在しないこと


さらに「妊娠中に適正な体重増加が守れていること」「家族が十分承知していること」などたくさんの条件を満たしている必要があり、すべての条件がそろったうえで、かつ危険ではないと判断された状態のときだけ挑戦できると話しました。

リスクのあるトーラックをなぜ希望しているのか、その理由も高橋さんは明かしています。まず大前提として、「無痛でも帝王切開でも、どんな出産方法でも素晴らしいと思うし出産方法は関係ないなって思う。絶対に下から産みたいというわけではない」という高橋さん。今回のチャレンジの大きな理由はふたつあり、ひとつは「シンプルに帝王切開の術後の傷口が本当に痛かった」こと。

産後はしばらく動けず、あまりの痛みに赤ちゃんを抱くことも難しかったといいます。翌日も立つだけで激烈な痛みが走り、歩いてトイレにも行けず、くしゃみや咳をすると地獄の痛みがあるため「ヤバイお腹裂けちゃうかもって恐怖がすごくあった」と、この経験が彼女自身にとってはトラウマに。退院しても3ヶ月ほどは痛みがあり、産後1年はお腹に気を遣う日々だったといいます。

もうひとつの理由は、帝王切開でなければ夫と子どもが出産に立ち会える可能性があること。第一子のときはもともと夫の立ち会い出産を予定していたものの、緊急帝王切開になり立ち会えませんでした。今回は、いまのところ夫と子どもの立ち会い出産が可能だそうで、高橋さんは「1人めのときに立ち会えなかったからというのもあるし、いてくれたら心強いし、禅清に兄弟が産まれる瞬間、記憶に残るかどうかわからないけど命の誕生を見せることができたらいいなっていうのも1つの理由ですね」と語りました。

ところが妊婦健診では第二子も逆子と判明! 「帝王切開になるかもね、それならそれで準備もしているし同じところを切るだけだからいいけれど」と言っていたところ、この動画の撮影日の健診では逆子が直っており、「このままいけばトライできるかもしれない」と思える状況だそう。

毎回の妊婦健診でも医師が毎回、子宮内膜の薄さや前回の傷口の様子をチェックしてくれており、「やっぱり帝王切開の方が安全かもしれない」と判断されればそうなる可能性もあるそうです。

トーラック出産とは

多くの産院では、帝王切開後のお産は帝王切開で行いますが、一定の条件を満たせば経腟分娩を試みることができる産院もあります。これを「TOLAC(トーラック)」(trial of labor after cesarean delivery, 既往帝王切開後の経腟分娩試行)と呼びます。

前回のお産で帝王切開が選ばれた理由が、逆子など赤ちゃん側にあり、今回はそうした問題がない場合は、経腟分娩が可能かもしれません。ただし、分娩の途中で子宮破裂となる可能性や、分娩が進行せず、緊急帝王切開に切り替えることもあります。お産は希望通りに進まないこともあると、十分に承知しておきましょう。

また、TOLACが実施可能な施設は限られています。チャレンジするかどうかは、そのリスクや条件を十分理解し、主治医や家族とよく相談したうえで決めるようにしてください。

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