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2022年07月26日 11:21 更新

パパは自己評価が高く、ママは産後に不満が上昇。夫婦の家事・育児分担、双方の認識にさまざまな差が生じている結果に

ピジョンは7月25日、全国の25~39歳の既婚で子どもを1人持つ男女を対象に実施した「家事・育児におけるママ・パパの家事育児の役割分担や分担に対する課題の認識」に関する調査結果を発表しました。

家事・育児の分担の認識、パパの自己評価が高いことが明らかに

同調査は、改正育児・介護休業法が4月、10月と改定されることを受けて実施したものです。

初めに、ママとパパそれぞれに「家庭の家事・育児は、"ママ"と"パパ"と"ママ・パパ以外"で、どのような割合で分担していますか」と尋ねました。その結果、ママ・パパの回答を比較すると、妊娠前から復職後の全フェーズにおいて、パパはママよりも「妻分担」を低く、「夫分担」を高く回答する傾向がありました。

特にその差が大きくなっているのは、妊娠中でした。ママが思うパパの分担割合が29.1%に留まる一方、パパが思うパパの分担割合は43.9%と、パパの自己評価が高い結果となっています。

続いて、家庭の家事・育児の分担の割合についてどの程度満足しているか聞くと、妊娠前・中から出産後~1カ月のフェーズまでは、ママ・パパともに約6割が満足していることがわかりました。しかし、産後2カ月頃以降(復職後の人は2カ月から復職を経て調査実施日現在まで)において、ママが満足していない割合が約25%と上がっています。ママが産後の体が癒え、動けるようになってきてからは、ママの家事・育児の負担も増え、不満が増してくる様子がうかがえます。

家庭の家事・育児の分担の割合について、どの程度満足していますか

さらに、家庭の現在の家事・育児の分担はどのようにして決まったか尋ねたところ、ママの就業状況を問わずパパは「2人で話し合って決めた」の回答が多くなりました。一方、ママは「自然と決まった」が最も多くなっています。

ママが仕事に復職している場合は、「2人で話し合って決めた」が、ママ22.4%、パパ42.0%とママ・パパともに高い割合を占めました。ママが仕事復帰する際に、家事・育児の分担を改めて決めていることがうかがえます。

家事・育児を分担するために、家庭内で行う家事・育児にどのようなことがあるのかをママ・パパで確認し合ったことがあるか聞いてみると、53.6%のママ・パパが「確認したことがない」と回答しました。ママ・パパ間で家事育児の分担を行う以前に、家事・育児の全体像の把握や認識のすり合わせが行えていないことがわかります。

家事・育児のレベル感・完成度を、ママ・パパで話し合うことは大切だと感じているか尋ねたところ、72.2%が「大切だと感じる」と答えました。しかし、家事・育児について、どの程度のレベル感・完成度で良しとするのかをママ・パパで話し合ったことはあるか聞くと、「話し合ったことがある」は39.9%にとどまっています。

家事・育児の分担について課題を感じているか聞くと、55.7%が「課題を感じている」と答えました。中でも育休中のママに関しては課題があると感じていると示した割合が65.0%と高くなっています。

「家事・育児の分担について、課題がある」と回答した人に、家庭での家事・育児の分担において自身にはどのような課題があるか聞いてみると、パパは「仕事や疲れで思うように家事・育児の時間が取れない」(55.0%)、「家にいる時間が短い」(44.6%)が多くなりました。

一方、ママは、「全部自分で抱え込んでしまう」(46.1%)、「うまく相手に言えない」(33.9%)に回答が集まりました。「相手のした家事・育児に文句や口出し、やり直しをしてしまう」(31.2%)、「すぐ相手に対して感情的になってしまう」(30.4%)など、パパとのコミュニケーションに課課題と感じているようです。

調査概要

調査対象者:全国に住む25~39歳の既婚で子を1人持つ男女(事実婚を含む)計1,249人
調査日:2022年1月21日~26日
調査手法:WEBアンケート調査
調査機関:イー・クオーレ

ピジョン
https://www.pigeon.co.jp/

(マイナビ子育て編集部)

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