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2022年03月22日 17:28 更新

子どもの「お口ぽかん」で学習能力が低下!? 70%以上の親が知らないお口のリスクをロッテが調査

ロッテは、安静時に口が開いている状態を指す「お口ぽかん」に関する意識調査を実施しました。その結果、3~12歳の子どもを持つ親の70%以上が「お口ぽかん」が慢性的に続くことが「口唇閉鎖不全症」という病気の可能性があることを知らずにいることがわかりました。

ロッテ(東京都新宿区 代表取締役社長執行役員:牛膓 栄一)は、安静時に口が開いている状態を指す「お口ぽかん」に関する意識調査を、3~12歳の子どもを持つ親215名を対象に実施しました。

ロッテは現在、お口ぽかんをはじめとした「オーラルフレイル問題(口腔機能の低下)」に対する「噛むことの効果」について研究を進めています。

「日常的に口がぽかんと開いてしまう状態が続くことは、口唇閉鎖不全症という病気の可能性があることを知っていたか」の設問に対し、70%以上が「知らなかった」「聞いたことはあるが、病気の可能性があることは知らなかった」と回答し、多くの親が「お口ぽかん」が病気であるといった意識が低いことが明らかになりました。

それを年代別に見ると、20代の56.1%が「知らなかった」「聞いたことはあるが、病気の可能性があることは知らなかった」と回答したのに対し、30代は67.8%、40代は83.8%と、年代が上がるにつれて、病気という認識がないことが顕著になることが判明しました。

67.9%が自身の子どもの「お口ぽかん」の予防・対策に取り組みたいと回答したのに対し、お口ぽかん状態である「口唇閉鎖不全症」の予防・改善方法については45.8%が「知らない」と回答しました。

予防・対策に関して求めるものとしては、「自宅で取り組める」が48.6%、「子どもが飽きずに取り組める」が47.9%、「経済的である」が46.6%と、手軽さや続けやすさがポイントになることも分かりました。

お口ぽかんに伴う全身のリスクとして最も関心が高いものは「(お口ぽかんにより口呼吸となり、口腔内が乾燥することにより)むし歯や歯周病、口臭などの原因となる」で69.3%、次いで「(成長期の子どものお口ぽかんは)授業中の集中力や学習能力の低下につながる」で67.9%という結果となりました。

息育(正しい「鼻呼吸」ができるようにする教育)と口呼吸問題の第一人者である、みらいクリニック院長の今井一彰先生は、以下のようにコメントをしています。

日常的に口がぽかんと開きっぱなしになってしまう「お口ぽかん」状態を口唇閉鎖不全症といいます。お口ぽかんになると、口呼吸になってしまうためむし歯や歯周病の原因となったり、歯並びの悪化、鼻の調子が悪くなるなど全身の様々な不調につながります。

最近の新潟大学らの研究で、約3割の子どもがお口ぽかんになっているという研究結果があります。また、マスク生活が続いていることにより、マスク内で口呼吸になりやすい、保護者がチェックしづらいなどの理由から、現場の感覚ではお口ぽかんになっている子どもは増加しているように感じています。

口周りの筋肉は、普段何気なく行っている口の運動によって鍛えられています。生後間もない赤ちゃんの舌は上あごについており、哺乳や指をしゃぶることによって口周りの筋肉を維持しています。幼児期については普段の食事や、風車を吹いたり、シャボン玉を膨らませるなどの口を使った遊びも口周りの筋肉を鍛えるのに重要です。

しかしながら、昔に比べ普段やわらかい食事を多くとっていること、またコロナ禍の衛生意識の高まりもあり、指を吸ったり、シャボン玉で遊んだりすることが減ってきており、口周りの筋肉が衰えやすくなっています。お口ぽかんは、生活の中で意識して改善しないと治りません。そのため、日常的に意識的に口周りの筋肉を鍛えるためのトレーニングが必要になりますが、幼い子どもは単調なトレーニングは飽きてしまうため、遊びの中で口周りの筋肉を鍛えることが重要です。

お口ぽかんのトレーニングとして当初は唇の筋肉が重要だと考えられておりましたが、口唇閉鎖不全症は口を閉じる筋肉(口輪筋)だけでなく、舌(ぜつ)や口周り全体の筋力の低下が原因とされているため、舌の筋肉を鍛えるほうが重要です。

子どもが遊びながらトレーニングできる方法としてシャボン玉を膨らませること、風車を吹くこと、フーセンガムを膨らませることがあります。中でもフーセンガムを膨らますことは、舌を繊細に動かしてガムをまとめたり、舌を突き刺してガムを伸ばしたりする動作があるため 口周りのトレーニングとして有効な手段であると考えられます。

また、ロッテが子どもを持つ親1,190人に調査した「フーセンガムに関する意識調査」によると、自分の子どもが「フーセンガムを膨らませることができるか」との問いに、29.7%が「知らない・わからない」と回答しており、12%は「できない」と回答しました。

上記の調査結果からフーセンガムを膨らませられない子どもが増えてきている可能性があり、ロッテではフーセンガムのふくらませ方を解説する動画「フーセンガムのふくらませ方篇」を制作。ロッテ【LOTTE】企業情報公式チャンネルにて公開中しています。

ロッテ【LOTTE】企業情報公式チャンネル 「フーセンガムのふくらませ方」篇
https://www.youtube.com/watch?v=E05ly8bWheY&t=1s

【調査概要】
・お口ぽかんに関する意識調査
  調査方法:WEBアンケート調査(全国)
  調査対象:3〜12歳の子どもを持つ男女
  有効回答数:215名
  調査期間:2022年1月21日(金)~1月24日(月)

・フーセンガムに関する意識調査
  調査方法:WEBアンケート調査(全国) 
  調査対象:子どもを持つ男女
  有効回答数:1,190名
  調査期間: 2022年1月14日(金)~1月17日(月)

ロッテ
https://www.lotte.co.jp/

(マイナビ子育て編集部)

  • 本記事は公開時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。予めご了承ください。

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