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2022年01月21日 10:00 更新

究極の問い「仕事か子育てか」に悩み抜いて出した結論 #岩橋ひかりのキャリアの引き算

ワーママの頭の中は、育児や家事や仕事……すべてが同時のマルチタスク。日々そんな状態で、みなさん疲れてしまっていませんか? キャリアコンサルタントの岩橋ひかりさんが、忙しいワーママたちに「引き算」の考え方や岩橋さんが実践している方法をお伝えしていく連載です。

今回のテーマ「子どもと一緒の時間を増やすために働き方を変えるべき?」

新しい1年がはじまり、保育園や幼稚園、小学校など、それぞれに日常がスタートしています。冬休み明けの登校、登園を楽しみにしているお子さんもいれば、楽しすぎる冬休みを過ごしたがゆえに行き渋るお子さんもいらっしゃったことでしょう。

休み明けの出社を億劫に感じる大人も多くいる中、子どもが休み明けの登校を憂鬱に感じても不思議ではありませんが、いざ目の前の我が子が「学校に行きたくない」と言い出したら……平穏でいられなくなるのが親というもの。

長期休みで家族の時間が増えると余計に、「もっと子どもとの時間を増やした方がいいんじゃないか」と思い、働き方を変えるべきかと悩んでしまう。そんな方もいらっしゃるのではないでしょうか。

永遠のテーマとも言える、仕事と子育ての両立。
今のまま仕事を続けるべきか、子どもとの時間を増やすために仕事を離れる、またはセーブするべきか。
この問いには正解がなく、答えがないからこそ永遠のテーマでもあるのですが、私はこの問いにどう答えを出していったのか、今回のコラムでは、個人的な経験から得た学びを共有します。

究極の問いに私が出した結論

今、私は女性向けキャリア支援の会社を経営しており、独立してからは5年強。その前は10年間、新卒から勤めた会社で働いていました。会社員時代に2人の子どもを出産し、ワーキングマザー生活4年、二度の育休を経験しました。

毎日の仕事に育児にと忙殺されたワーママ生活を経て、二度目の育休中に、まさにこの究極の問いに散々悩んだ結果、働き方を変えるに至りました。

当時、私が働き方を変えるに至った一番大きな理由。それは、長男が小学生になる頃までに、時間と場所に囚われない働き方ができるようになっていたいから。これが最大の理由であり目標でした。5年以上前の話なので、今とは時代背景も環境も異なりますが、当時は会社で働く、イコール毎日決まった時間に通勤する必要がある。仕事の内容も働く場所も自由に選ぶことができない。そんな状況が当たり前でした。

専業主婦の母に育てられた私は、学校から帰ってくるといつも母が「おかえり」と待ってくれていて、私も子どもに同じようにしてあげたい。漠然とそんな思いを抱いており、でも今のままでは無理、どうしたらいいものかと悩んでいました。

二度目の育休中、普段ならオフィスにいる平日の日中に、娘をベビーカーに乗せて散歩しているときに、まだ明るい時間帯に小学生の子どもたちが帰宅する姿を目の当たりにしたのも、働き方を変えねばと強く思うようになったきっかけでもあります。

もちろん、働き方を変えることだけが目的でなく、独立した後に実現したいこと成し遂げたいこともありました。ですが、いつか起業したい。その漠然とした思いが、子どもの成長が後押しとなり、一気に現実的になり、具体的に進めるようになったのです。

そんな流れで働き方を変えるべく独立したのですが、あれから6年。子どもたちはふたりとも小学生になりました。結局仕事が楽しくなりすぎて、家で「おかえり」と待つことはほとんど皆無な日々。正直、会社員のとき以上に働いているような気もしますが、働く場所も時間も内容も、すべて主体的に選択できる状況なので働き方への不満は一切なく、もちろん後悔もありません。

こんな私の個人的な経験から、仕事と子育ての両立はやはり永遠のテーマであり、その時、その時で自分なりの正解を出していくしかないというのが私の結論です。そして、一度決めた答えは、状況によって変えてもいい。前に進んだ先で意見が変わっても全く問題なく、「仮決定」でいいんです。

確かに、自分で正解を決めていくのは怖くもあります。でも、夫や両親、まわりの誰かの意見に従って決めたら、「○○が言ったから」と、自分以外の誰かのせいにし続けてしまうことでしょう。

子どもがいるからこそ、これからの働き方に悩み、何かしらの結論を出すべく真剣に考えることができる。これはチャンスでもあります。答えなき問いに答えを出していくのは怖くもありますが、自分なりの正解を「仮決定」しながら、前に進んでいきましょう!

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