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2021年11月30日 07:12 更新

妊娠で仕事を離れるのが不安。そんな自分に自己嫌悪も……。変化せざるを得ないからこそ「手放す」 #岩橋ひかりのキャリアの引き算

ワーママの頭の中は、育児や家事や仕事……すべてが同時のマルチタスク。日々そんな状態で、みなさん疲れてしまっていませんか? キャリアコンサルタントの岩橋ひかりさんが、忙しいワーママたちに「引き算」の考え方や岩橋さんが実践している方法をお伝えしていく連載です。

今回のテーマは「出産したら、今までと同じように働けない!」

岩橋ひかりさん

思いがけず妊娠が発覚!
いつか子どもは欲しいと思っていたけれど、今、このタイミングで?
仕事はどうしよう、今関わっているプロジェクトから離れなきゃだな、最後まで関われないなんて悔しすぎる、子ども産んだら今までのようには働けなくなるなぁ……

妊娠が発覚してうれしい反面、これからのことを不安に感じてしまったり、さらには、妊娠を素直に喜べない自分に自己嫌悪を感じてしまったり。妊娠超初期で、体調も不安定な中、グルグルと考えてすぎしまう方も少なくないのではないでしょうか。

これまでと同じように働けない。
これまでのような自由な生活を続けられない。

妊娠・出産は、今までの生活を激変させてしまう可能性もあり、不安に思うかもしれません。ですが、二度の出産経験を経た私は、2つの意味でおめでたいことだなと思っています。
1つ目は、もちろん、新しい命の誕生。
そして、2つ目は、親となる自分自身の成長。

そう、妊娠・出産は、自分自身を変え、成長させるチャンスでもあるんです。
私自身も、二度の出産が、自分を成長させるきっかけになったと強く感じていますし、キャリア支援の現場でも、そういった方をたくさん見てきました。

そんな経験を踏まえ、今回のコラムでは、妊娠を「自分を成長させるチャンス」に変える考え方をお伝えします。

変化は、手放しから始まる

出産前後、産休・育休で長ければ年単位で仕事から離れることになり、復職後も時短もしくは定時退社。好きなだけ仕事して、自由に時間を使える生活から、子ども中心の生活になり、子どもの体調次第では仕事を急に休まなければならないことも。
出産後は、確かに、今までと同じように仕事を続けることは難しいかもしれません。

ただ、これは妊娠前後に限らず言えることですが、生きていく中で、「これまでと同じ」が永遠に続くことはありません。
学生時代には卒業があり、その区切りを経て新たな環境での生活が始まり、また、社会人になっても、異動や転勤、転職などの区切りを経て、次のステージへ移行します。
自分を成長させること、また自分を変化させていくとき、新たな生活や、新たに手に入れるものに目が向きがち。でも、手放すものが大きければ大きいほど、新たに大きなものを手に入れ、大きく変化するんです。

妊娠、出産により、今までと同じように続けられないことを不安に思う気持ちもよく分かります。私も当時はそうでした。

ただ、振り返ってみれば、あのときに一旦「これまでと同じ」を働き方を手放し、一時的に職場から離脱したことが、これからの働き方、生き方を改めて考え、自分が変わるきっかけになりました。
「これまでと同じ」ものを一時的に手放すのは、怖く感じてしまうと思います。でも、実は、新しいことを始めるよりも、手放す方が圧倒的に難しく、手放すことが出来ないが故に、変わりたくても変われない人が大勢います。

「これまでと同じ」が変わるのは不安がつきもの。ただ、不安が大きい分、自分も変化、成長していくと思うとわくわくしませんか?

一時的であっても、仕事から強制的に離れることは、確実に自分を成長させるチャンスに繋がります。仕事だけでなく、それ以外のことも大きく変化するきっかけになるのが、妊娠・出産。

「これまでと同じ」を手放すことができる貴重な機会を存分に楽しんで、自分を成長させるチャンスに変える。
そんな視点に切り替えることができると、見える世界が随分変わるのではないでしょうか。これから起こる様々な変化を、ぜひ楽しんでくださいね!

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