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2022年01月02日 08:15 更新

【〇×形式で考える】予定共有の仕方、どっちが正解?『不機嫌な妻 無関心な夫』Vol.7

「夫・妻にイライラする」「家事・育児は自分ばかり」と感じている人、必見! 50万部超えの人気シリーズ、『察しない男 説明しない女』『不機嫌な長男・長女 無責任な末っ子たち』(ともにディスカヴァー)の著者である五百田達成さんの最新書籍から、夫婦のコミュニケーション不全を解決するヒントを短期集中連載でご紹介します!

今回のお題:予定の共有

「明日の保育園のお迎え、よろしくね」
「え? 明日って何だっけ?」
「は? 何回も言ったじゃん。会社の忘年会だよ」
「えーーっ! 俺もだよ!」
「……」

何回も言ったのに忘れている。聞いているように見えて実は聞いていない。聞いてはいても伝わっていない……。夫婦にはこのようなすれ違いが日常茶飯事。小さなことですがイライラがたまりますよね。こういうトラブルは、どうすれば軽減できるのでしょうか。

それはもう、繰り返し言うしかありません。何度も何度も、リマインドするのです。
そもそも人は、他者の話をそんなにきちんと聞いていないもの。それは夫婦でも例外ではありません。愛があるとかないとか、責任感があるとかないとかは関係なく、基本、人はそういうものだと思っていたほうがいいでしょう。そもそも「自分にとっての一大事は相手にとっての些事」なのですから。

一回言ったぐらいでは、何も言っていないのと同じ。面倒がらず、しつこいと言われようが何だろうが、二回でも三回でも繰り返さなければなりません。

たとえば洗面所が水で濡れているままになっているのを見てイラッとしたとき。
「どうせ私がキレイにすると思っているんだ」 「もしかして嫌がらせ?」 「家事を軽視してる」などと、イライラがどんどんエスカレートしてしまうことも多いはずです。

でも実際には、相手は単に汚れを「見ていない」 「気づいていない」というケースも多いのです。 「そんなバカな!」と思うかもしれませんが、本当です。人の視覚は見たいものしか目に入らないようになっています。となれば、勝手にイライラしてもしかたない。「嫌がらせ」でも「軽視」でもなく、単に「伝わってない」だけなのですから。

「これをやってほしい」と思うことがあったら、その都度言いましょう。「いつも言ってるのに」とキレたい気持ちはグッとこらえて、淡々と要望を何度でも伝えましょう。「見えなかった」と言われたら「見て」と言う。「気づかない」と言われたら「気づいて」と言えばいいのです。「伝達事項は心を無にして何度でも」がコツです。

LINEで 【備忘メモ】 を送り合う

夫婦間のリマインドに気軽に使っていきたいのがLINEなどのツールです。
「○日は飲み会の予定が入っているからよろしくね」と口頭で言って済ませるのではなく、「○日、飲み会の予定。よろしく!」などとLINEして、文章にも残します。一回伝えただけでは心配という場合には何度かLINEしてもいいでしょう。1カ月前、1週間前、前日にしつこくリマインドすれば完璧です。

僕の妻はときどき、「覚書」と題してLINEを送ってきます。そこには「ハンコと通帳」 「お母さんに電話」などと書かれています。当然、なんのことかわからないのですが、帰宅した妻に「ハンコと通帳? お母さんに電話するの?」などと聞くと、「あー、そうだった、危うく忘れるところだった。ありがとう」と感謝されることがあります。これなどは、たとえ夫婦の用事でなくてもパートナーの記憶力を拝借するうまいやり方です。

人は忘れる生き物。必ず忘れます。だから何度も言うしかない。それは相手だけでなく自分もまたしかりなのです。

ポイント



人は他人の話を聞いていない (それは自分も)

書籍『不機嫌な妻 無関心な夫』について

不機嫌な妻 無関心な夫 うまくいっている夫婦の話し方
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「夫婦間がなんとなくギスギスしている」、「話すことは子どものことばかり」など、夫婦間のコミュニケーションについてのお悩みを解決する1冊。夫婦の会話で気を付けたい50のルールを、○×形式で、わかりやすく紹介しています。書籍のなかでは、

●基本のルール
●家事・育児の分担
●時間とお金の使い方
●日常生活の過ごし方

の4項目の会話についてまとめています。

(文:五百田達成『不機嫌な妻 無関心な夫』(ディスカヴァー)より一部抜粋/マイナビ子育て編集部)

  • 本記事は公開時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。予めご了承ください。

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