保存するとホントに便利!カレーの上手な冷凍&解凍方法
カレーが余ったときに冷凍保存しておくと、時間のないときや、ちょっと使いたいときなどになにかと便利ですよね。あとで使いやすい冷凍方法や気をつけたいポイント、上手な解凍方法をご紹介します。
こんにちは♪ キャラ弁・フラワーケーキ講師のよんぴよままです。
今日はカレー! という日に限って、給食もカレーだったり、なぜかよくかぶることが多い我が家。それでもカレーは子どもたちから文句が出ないお助けメニューです。困ったときはカレーにすればいいか~♪ というくらいありがたい存在ですが、ちょうどよく食べ切るのが難しく、中途半端な量が残りがち。
さすがに何度も続けて食べるのは飽きてしまうので、リメイクして別の料理にしたりもしますが、それすらも面倒なときってありますよね。そもそもカレーは雑菌が繁殖しやすく、冷蔵保存してもそこまで日持ちしません。こまめに温め直して殺菌すれば持ちが伸びますが、すぐに食べない場合は時間を置かず冷凍保存がオススメ。
今回はカレーを冷凍・解凍するときに、後で使いやすくする上手な保存方法や、気をつけたいポイントなどをご紹介します。
カレーを冷凍するメリット
保存期間が長くなる
冷蔵保存では2~3日で雑菌の繁殖の心配があるカレーですが、冷凍保存すれば1ヶ月程度は保存期間が伸びます。それだけの期間があればまたカレーが食べたくなることもありますよね!
便利
カレーは1人分作るよりも大鍋でたくさん作ったほうがおいしく感じませんか? そもそも1人分だけ作ろうと思うと、とっても気が重いのでしたことがありません。それなのに、おひとり様ランチとかで急に食べたくなることはあるんです。そんなときに冷凍ストックがあると本当に重宝します。
まとまった量を冷凍してあったら、忙しくて時間がない日のご飯としてもとっても便利。温めるだけで、あとはご飯を炊けば食べられるって幸せ♪
時短できる
重複しますが、まとめて作って余った分を冷凍しておくと、その都度作るわけではないので時短できます。少量のカレーを使ったアレンジメニューも作りやすく、時間だけでなく材料の無駄も無くし、手間も省き、気持ちも軽やかに。
カレーを冷凍するデメリット
いいことずくめのカレーの冷凍保存ですが、冷凍することで起きるデメリットもきちんと知っておくことが大切です。冷凍・解凍すると、食材の細胞壁が壊れて水分が抜けたりすることで食感が大きく変わってしまうことがあります。
カレーの代表的な食材であるじゃがいもやにんじんですが、水分が多い食材のため、冷凍することでぐにゃっとした食感になったり、崩れたり……。実は冷凍には不向きなんです。
また、流出した水分で水っぽくなることも。あらかじめ水分が多い食材を取り除いたり、温めるときに水分を飛ばしたりすることで、あまりデメリットを感じないようにできます。
冷凍向きのカレーは?
ではどういったカレーが冷凍向きかというと、食感や味に大きな変化がない食材を使ったもの。
大振りにカットしたゴロゴロ具材のカレーは食べ応えがありますが、冷凍することでそのよさがマイナスに。じゃがいもやにんじんといった、食感が悪くなる具材を取り除いたり、潰してしまってから冷凍したり、解凍時に潰しながら温めたりすれば、そこまで気にならなくなります。ただし、じゃがいもは潰して混ぜ込むことで、ざらついた口当たりになることも。
人気のバターチキンカレーは、みじん切りした玉ねぎとトマト、鶏肉が具材なので、冷凍しても変化が少なくておすすめ。
細かく切った具材で作るドライカレーも冷凍向き。解凍時に水分が少し出てきますが、温めるときに水分を飛ばすようにすればOK!
カレーの冷凍方法
では次にカレーを美味しく冷凍する方法を3つ紹介していきます。
(1)ポリ袋で冷凍
カレーを冷凍するときの注意事項は、なんといっても漏れさせないこと。冷凍庫でカレーが漏れてしまったら大惨事です。ニオイや色も強く、まわりに移りやすいので、きちんと遮断できるかどうかが重要。
手軽でコスパがいいのは、ポリ袋に入れてしまうこと。1人分でも4人分でも、袋の大きさ次第では自由に詰めることができるのでラク。
ポリ袋と言っても冷凍可能なものじゃないとダメです。あまり薄いものも破れそうで危険。パッケージをチェックして冷凍OKなポリ袋を使うようにし、薄くて不安な場合は二重にしたりしましょう。
カレーをいれたら、空気をできるだけ抜いて口を縛り、金属バットに乗せて、できるだけ厚みが均一になるよう平らにして冷凍庫へ。
カチンコチンに凍ったら、金属バットはかさ張るので外してOK!
(2)フリーザーバッグで冷凍
1人分を冷凍するのにちょうどいいのが、チャックがついているフリーザーバッグ。四角く無駄なく凍らせられるので、保管する際にもスペースを効率よく使うことができます。
ポリ袋と同様に袋に入れたら空気を抜いて口を閉じ、金属バットに乗せて冷凍庫へ。
比較的厚みも均一にできるので、凍ってしまえば、重ねて置いたり立てて置いたりもでき、出し入れもしやすくて◎。
(3)保存容器で冷凍
袋のように破れたりすることなく、しっかり保護して安心なのが保存容器で冷凍する方法。特にホーロー容器はニオイ移りや色移りの心配もなく、熱伝導が優れているので、急速に冷ましたり温めたりできてオススメです。直火OKなものはそのまま火にかけて温めることもできるので、洗い物なども最小限。
同じく耐熱ガラスもニオイや色移りがなくておすすめですが、急激な温度変化には弱いので気をつけましょう。
軽く、サイズが豊富なプラ容器は、安価で気軽に使えるので便利なものの、ニオイや色移りしやすいのが難点。使う場合はラップを敷いてから入れることで予防することができます。
最後に上も覆って包むようにすると、酸化も最小限にできて◎。蓋をしてから冷凍庫へ。
しっかり凍ると、ラップで包んだ状態で容器から出すことが可能。この状態でフリーザーバッグに詰めて冷凍保存すると、小分け冷凍になって使いやすく、保管場所も無駄なく効率的。
カレーの解凍方法
1.自然解凍
冷凍したカレーの解凍は、保存した方法や状況でやりやすい方法ですればOK!
まず一番簡単なのが自然解凍。室温での解凍は雑菌の繁殖が心配なので、冷蔵庫へ移動して解凍します。しかしこのままでは時間がかかり、解凍できてもそのまま食べるのはおいしくない上に雑菌も心配。ある程度解凍できたら、しっかり温め直して殺菌して食べるようにしましょう。
2. 電子レンジで解凍
時間をもっと短縮したいときは電子レンジでの解凍もできます。ポリ袋でもフリーザーバッグでも、プラ容器でも、冷凍可能なものは電子レンジOKなものが多いですが、カレーなどの油分の多い食品は高温になって破損の心配があると記載されていることがほとんど。また、ホーロー容器は電子レンジ使用不可なので使えません。耐熱ガラス容器は急速な温度変化はNGなので、一気に温めるのは危険です。
電子レンジに解凍モードがある場合はそれを使い、いったん解凍してから耐熱性の高い別容器に移し、しっかり温め直すのが安心です。耐熱ガラス容器は耐熱温度差内ならば高温になっても大丈夫なので、解凍すればそのまま温め可能です。
3.流水で解凍
冷凍ものを解凍する方法として流水に浸ける方法もあります。外側から溶けていくので、ある程度溶けたら取り出すことが簡単にできるので、取り出して温め直せばOK!
袋の場合は破れていないか、口がしっかり閉じられているか確認し、保存容器の場合は密閉されていないものやラップで包んだだけのものは不向き。
4.お湯に浸けて解凍
流水に浸けると水がもったいないし、もっと早く解凍したい! というときはお湯につけるのが手っ取り早いです。こちらもある程度溶けてきたら、中を出して温め直します。
袋が破れていないかなどチェックし、密閉できていないものは漏れてしまうのでNG。
5.湯煎解凍
さらにもっとスピーディーに解凍したいときは湯煎で。耐熱性に優れた袋に保存したものが向いています。ただし、いくら耐熱性がよくても、鍋肌に直接あたると高温になりすぎて、袋が溶ける心配があります。金属製のザルや、陶器の皿などを鍋に入れ、その上に袋を入れるようにして湯煎してください。
6.鍋で加熱解凍
自然解凍でも、電子レンジなどでの解凍でも、しっかりと温め直す必要があります。1人分なら食べるときの皿に移して、電子レンジで温め直して、そのまま食卓へ持っていくこともできますが、量が多かったり、しっかりとむらなく温めたり、とろみの調整などしたいときには、鍋で温め直したほうがかえって早い場合も多いです。私の場合、流水でちょっとまわりを溶かして取り出せるようにして、鍋に移して温めることが多いです。面倒なようでこれが一番早くてラクな気も。
解凍したカレーは普通にカレーライスとして食べたり、リメイク料理を作ることもできます。どのように使いたいかによって、保存の仕方も臨機応変に♪
まとめ
カレーは意外に雑菌が増えやすく、保存するなら冷凍するのが安心です。冷凍可能なポリ袋やフリーザーバッグ、保存容器などを使って、上手に冷凍保存してみてください。冷凍ストックがあれば、時間がないときに重宝したり、ちょっとカレーを使いたいときに便利です。保存方法も解凍方法もたくさんありますが、漏れずにしっかり保管&解凍ができれば大丈夫! 使いやすい方法でやってみてくださいね♪