【医師監修】赤ちゃんの爪の切り方|爪切りの使い方、注意点、出血時の対処法

【医師監修】赤ちゃんの爪の切り方|爪切りの使い方、注意点、出血時の対処法

赤ちゃんの爪はとても小さいものです。爪切りのときにはどんな点に注意すればいいのでしょうか? 爪切りのやり方や頻度、切るときの工夫や注意点、うっかり指先を切った時の対処方法などを知っておきましょう。


この記事の監修ドクター
梁 尚弘先生
りょうキッズクリニック(埼玉県所沢市)院長。平成10年順天堂大学卒業後、日本大学小児科研修医、沼津市立病院小児科、横須賀市立市民病院小児科、日本大学小児科助教、瀬戸病院小児科医長を経て現在に至る。小児科専門医。

赤ちゃんの爪切りの基本

まずは赤ちゃんの爪を切るときの基本的な知識をお伝えします。

引っかき傷などの原因になるので手入れは必要

赤ちゃんの爪は薄いため、鋭利になりやすいものです。

低月齢の赤ちゃんほど無意識に手足を動かしてしまって、うっかり自分で自分の目や顔、体を引っかいてしまうことがあります。また、爪が長いままだと、皮膚トラブルが起きているときに鋭い爪で引っかいて悪化させてしまう可能性もあります。

そのため、赤ちゃんのうちは特にこまめに爪をカットするのがおすすめです。

伸びるスピードが早いのでこまめに切ってあげる

体が小さい赤ちゃんは爪が伸びるのも遅いと思っている人もいるかもしれませんが、実は赤ちゃんの爪は伸びるのは早いです。古い研究ですが、大人の指の爪は1ヶ月に1.9~4.4mm伸び、乳児の爪は1ヶ月に平均3.36mm、体重1150~1900gの未熟児の場合でも2.55mm伸びるとしているものがあります [*1]。

このように、大人よりも体が小さいのに、大人と同じくらいかそれ以上のスピードで赤ちゃんの指の爪は伸びていくため、こまめにカットする必要があります。毎日爪の状態を見て、伸びたらその都度切ってあげましょう。

足の爪は手の爪よりも伸びるのが遅いため、1ヶ月に1~2回くらいを目安にしつつ、伸びたと感じたときにもカットするといいでしょう。

■赤ちゃんの爪の切り方
1.爪を切る前に、切る人と赤ちゃんの手を洗いましょう。
2.赤ちゃんの手を、手の甲が上向き(てのひらが下向き)になるようにします。
3.親指と人差し指で、これから爪切りをする指1本を固定します。赤ちゃんの残りの4本指は、てのひらに包み込むように覆います。
4.爪と皮膚の境い目をチェックして、爪切りでわずかに白いところが残るくらいの長さにカットします。爪切りが使いにくい場合は、爪やすりを使っても構いません。
5.赤ちゃんの爪は薄く鋭利で、踏むと刺さることがあります。切った爪は床に落とさず、ガーゼなどで受け止めてゴミ箱へ捨てましょう。
6.カットした跡が尖っていたり凸凹があれば、爪やすりでなめらかに削りましょう。

赤ちゃんの爪を切る際の注意点

赤ちゃんの爪は小さく薄いので、大人の爪を切るときよりも注意が必要です。

深爪や指を切らないように注意して

赤ちゃんの爪は大人よりも薄くとても小さくて、切りにくいものです。そのため、うっかり深爪にしてしまったり、爪と一緒に皮膚まで切ってしまうことも珍しくありません。切り過ぎないように、爪と皮膚の境い目をじっくり見て注意しながら切りましょう。

■足の爪は丸く切らないで
足の爪を短く丸く切ると、爪の端が皮膚に食い込んでいく陥入爪(かんにゅうそう)になりやすくなります。また、足の爪の角を切り過ぎると炎症を起こすこともあります。足の爪は、爪の先に少し白いところが残るくらいの長さを意識して、まっすぐに切りましょう。

1回で終わらせようとせず複数回に分ける

一度に全部の爪を切る必要はありません。赤ちゃんがじっとしてくれないなどでスムーズに爪を切るのが難しいと感じたら、無理に赤ちゃんを押さえるのではなく、切れる分だけに留め、残りは時間を置いてから切るようにしましょう。

短い時間で終わらせよう

赤ちゃんは長時間じっとしているのは苦手です。そのため、爪切りの途中で飽きて動きたがることがよくあります。動く手足をしっかりと固定しながら切るのは難しいものですし、赤ちゃんも嫌がります。

爪切りはできるだけ短時間で終わらせましょう。 時間がかかりそうなら、複数回に分けて切ればOKです。

はさみタイプのベビー用爪切りを用意する

大人用の爪切りは、赤ちゃんの爪を切るには大きすぎて深爪をしたり、爪を割ってしまうこともあります。赤ちゃん用の小さな爪切りで切った方が失敗しにくくおすすめです。

赤ちゃん用の爪切りを使っても切り過ぎそうで不安な場合は、爪やすりで爪を短くしてあげてもかまいません。なお、爪やすりを使うときには皮膚までこすらないように気をつけましょう。

嫌がるときの対処法、コツ

赤ちゃんの爪が伸びているのに、切られるのを嫌がったらどうすればいいでしょうか? 対処法を紹介します。

寝ているときに切る

赤ちゃんの爪切りにベストなタイミングは、赤ちゃんが寝ているときです。赤ちゃんがよく眠っているときに爪を切れば、急に動いたり、嫌がられる心配がありません。

ただ、赤ちゃんが眠っているからといって暗いところで爪を切ると危ないので、ある程度明るいところで切るようにします。自分の影で手元が暗くなってしまうようなら、誰かにライトで照らしてもらったり、スタンドライトをそばに置くなどして、手元を明るくして切るのもよいでしょう。

危ないのでしっかり固定する

赤ちゃんは急に手足を動かすものです。起きているときほどでなくても、睡眠中でも動くことがあります。安全のため、「赤ちゃんの爪の切り方」でお伝えしたように、爪を切るときには指と手をしっかりと固定しましょう。

完璧に切ろうとせず、大まかに切った後やすりで整える

できるだけ時間をかけず赤ちゃんが動き出す前に済ませるためには、爪切りだけで完璧に仕上げようと考えないことも大切です。爪切りでは大まかに爪をカットするくらいにし、あとは爪やすりで軽くこすって形を整えてあげましょう。

無理やりはNG

起きているときに爪切りをする場合、赤ちゃんが爪切り中に手を固定されるのを嫌がったら、気をそらす工夫をしましょう。爪切り中はパパや他の家族に赤ちゃんをあやしてもらったり、短時間だけお気に入りのテレビ番組を見せるなどするといいですね。

工夫しても爪切りが始まると嫌がる場合は、無理強いしないでいったん止めましょう。

誤って指先を切ってしまったら

気をつけていてもうっかり赤ちゃんの皮膚まで切ってしまうことがあるかもしれません。そのときの対処法も知っておきましょう。

傷口を清潔に保つ

爪の間のゴミや汚れがつくと、傷口が腫れやすくなります。こすらずに、水道水などの流水で洗い流しましょう。なお、消毒薬をつけるとかえって傷口にダメージを与えてしまって治りが悪くなることもあるので、消毒薬は使わないでおきましょう。

傷口を強く押さえる

血が出た傷口に清潔なガーゼなどを当てて、直接圧迫して止血します。血が止まったのを確認したら、圧迫はやめましょう。痛そうだからと傷口ではなく心臓側の近くを圧迫する人もいますが、止血するには傷そのものを直接圧迫することが大切です。

ガーゼや絆創膏は貼らない

赤ちゃん用のはさみタイプの爪切りを使っていれば、傷はそれほど深くはなりにくいでしょう。血が止まれば、ガーゼや絆創膏を使う必要はありません。赤ちゃんが指を口に入れたときに絆創膏を誤飲し、窒息してしまう危険があるので、指先の傷の場合は安易に使用しないほうがよいでしょう。

何も貼らないのが気になる場合は、赤ちゃん用のワセリンを塗って傷口を保護するのがおすすめです。

傷の状態によっては迷わず病院へ!

小さな傷ならすぐ治りますが、血が止まらなかったり、傷が深そうであれば、傷を縫わなければならない可能性もあるので、小児科ではなく皮膚科を受診しましょう。次の受診の目安を参考にしてください。

■すぐに受診
・出血した量は多くないが、血がなかなか止まらないとき
・指の曲げ伸ばしができなくなったとき
・深い傷や大きな傷ができたとき
・傷口をひどく汚してしまったとき
■診療時間内に受診
傷の治りが悪く、いつまでも傷口がじゅくじゅくしているときは、診療時間に診てもらいましょう。

まとめ

赤ちゃんの爪は伸びるのが早いうえに薄くて鋭利です。自分の爪で目や顔、体を引っかいてしまわないように、こまめに切ってあげたいですね。赤ちゃんの爪は薄くて切りにくいですが、赤ちゃん用の爪切りを使うと割れずに少しずつ切ることができます。さらに仕上げに爪やすりをかけると、爪の先が丸くなって引っかき傷を作りにくくなりますよ。赤ちゃんが嫌がったら寝ている間に切る、何回かに分けて切る、家族にあやしてもらってる間に切るなどしてみてください。

うっかり皮膚も切ってしまったら、流した水で洗ってから傷口を直接圧迫して止血します。血が止まらなかったり指の曲げ伸ばしができない、傷口がじゅくじゅくするなどの状態が見られたら、皮膚科か小児科で診てもらってくださいね。

(文:大崎典子/監修:梁尚弘 先生)

※画像はイメージです

参考文献
[*1]PediatricEducation.org:How Fast Do Fingernails Grow?

※この記事は、マイナビウーマン子育て編集部の企画編集により制作し、医師の監修を経た上で掲載しました

※本記事は子育て中に役立つ情報の提供を目的としているものであり、診療行為ではありません。必要な場合はご自身の判断により適切な医療機関を受診し、主治医に相談、確認してください。本記事により生じたいかなる損害に関しても、当社は責任を負いかねます

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