中性洗剤はどこの掃除に適している? おすすめ6パターン
食器用洗剤でおなじみの中性洗剤ですが、食器洗いだけではなく、さまざまな掃除に活用することができます。今回は、どのような掃除や汚れに向いているのか、中性洗剤の掃除活用術についてご紹介します。
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中性洗剤ってなに? どんな成分?
洗剤と一言でいっても中性洗剤やアルカリ性洗剤、塩素系の洗剤などその種類はさまざま。その中でも、中性洗剤といえば、代表として思い浮かぶのが食器用洗剤でしょう。
「中性」とはその名の通り、中性の性質を持つ洗剤のこと。液体の性質は大きく酸性、中性、アルカリ性の3つに分けることができます。
アルカリ性は油汚れや焦げに、酸性は水垢を落とすのに効果的といわれています。一方で、その中間の性質にあたる中性は強い洗浄力は期待できません。しかしその分、素肌を傷めず、使い勝手が良い洗剤として知られています。
中性洗剤の特徴とメリット
アルカリ性や酸性の洗剤と異なり、強い洗浄力は期待できないものの、肌に優しい洗剤として知られている中性洗剤。この洗剤には、どのような特徴があるのでしょうか? ここでは、中性洗剤がどのような汚れを落とすのに向いているのかについて見ていきましょう。
食器についた油汚れ
中性洗剤といわれて、食器用洗剤をイメージする方は多いのではないでしょうか? 長年蓄積された油汚れと異なり、毎日の食事でついた油汚れは比較的落としやすいです。そのため、中性洗剤でも十分に落とすことができます。
イスやテーブルについた手垢
イスやテーブルは、手垢が付きやすい場所です。これらの場所にも、中性洗剤を活用することができます。そもそも、中性洗剤で軽い皮脂汚れが落とせるのは、界面活性剤が含まれているから。界面活性剤は本来、混ざることのない水と油を混ざりやすくすることができる成分。そのため、油をしっかり浮かせて、水で洗い流しやすくしてくれる効果が期待できます。
湯船、便座などの皮脂汚れ
中性洗剤は、湯船や便座についた皮脂汚れの除去にも役立てることができます。中性洗剤を吹きかけたら、少し時間を空けてから水で洗い流すことで、汚れを落とせます。
中性洗剤は、軽めの汚れを落とすのに、適しているといえるでしょう。蓄積した汚れを落とすには、パワー不足ですが、その日ついた汚れに対しては、十分パワーを発揮してくれそうです。毎日掃除の洗剤の一つとして、常備しておくのが◎。
場所ごとに使おう! 専用の中性洗剤
中性洗剤は、さまざまな汚れを落とせるため、その場所に適した専用の中性洗剤も売られています。では、どのようなものが中性洗剤として展開されているのでしょうか? ここでは掃除グッズ売り場でよく見かける、代表的な中性洗剤をチェックしていきましょう。
台所用中性洗剤
素手で洗うことが多い食器に使う洗剤は、中性のものがほとんど。いかに洗浄力をアップできるかがカギとなっており、市場では絶えず新商品が開発されています。なかには弱アルカリ性のものもあるようですが、肌荒れが気になる方はより刺激の少ない中性洗剤を使うのがおすすめ。
リビング用中性洗剤
リビングにあるテーブルやイスについた手垢や食べこぼしなどの汚れは、ふきんで水拭きするだけではなかなかきれいすることができません。そんな時に使えるのが、リビング用の中性洗剤です。リビング用中性洗剤は、スプレータイプやシートタイプのものが多いので、気になる部分をサッと掃除するのに向いています。
お風呂用中性洗剤
お風呂は、湯舟やシャワーの持ち手に皮脂の汚れが付きやすいです。実はお風呂用の洗剤も中性洗剤の物が一般的です。吹き付けて少し時間をあけてから流すことで、皮脂汚れを浮き上がらせてきれいに掃除することができます。
トイレ用中性洗剤
トイレ用の洗剤も中性のものがほとんど。こびりついた尿石汚れでなければ、中性洗剤だけでトイレをきれいにすることができます。トイレに入った後に、シュッとすればすぐに汚れ落としが可能。毎日こまめに掃除して、トイレを清潔に保ちましょう。
中性洗剤を使った主な掃除シーン6つ
専用の中性洗剤は、その場所にはもちろん使うことができます。そのほかには、どのような場所の掃除に向いているのでしょうか?
換気扇
調理時の油が飛びやすいレンジフードは、こまめに掃除しておきたい場所の1つです。レンジフードは水に弱いので、直接洗剤を吹き付けるのではなく、洗剤をしみこませた雑巾やタオルでていねいに拭いていきます。
汚れが気になる部分は、ティッシュやキッチンペーパーに洗剤をしみこませ、パックのようにぺたぺた貼り付けて置いておくのがおすすめです。時間が経ち、汚れが浮いてきたらティッシュやキッチンペーパーを利用して、汚れを拭き取りながら外していきましょう。
エアコン
中性洗剤は、エアコンの吹き出し口のお手入れに使うこともできます。まずは、エアコンのコンセントを抜き、エアコンの吹き出し口にあるルーバーを手で回して向きを変えます。中性洗剤をしみこませた雑巾やタオルでルーバーを拭き上げ、乾かしたら完成です。
電子レンジ
電子レンジの中は、加熱中に飛び散った食べ物のカスや油による汚れがこびりついています。電子レンジの汚れを放置しておくと、加熱効率が悪くなる可能性もあるため、こまめなお手入れが必要です。
電子レンジのお手入れは、その特性を活用するのがおすすめ。雑巾やタオルに中性洗剤をしみこませ、電子レンジの中で広げ、1分程度加熱します。少し時間をおいてから、温まった雑巾やタオルで全体を拭いていけばOK。水蒸気となって庫内に広がった洗剤が、汚れを落としやすくしてくれます。
網戸・窓ガラス
ほこりや手垢が付きやすい網戸や窓ガラスを掃除したいときは、中性洗剤のほか、スポンジと雑巾を用意しましょう。まずは、スポンジに中性洗剤をつけて泡立てます。網戸の内側から網戸を当てて、網戸を挟み込むように外側から雑巾で押さえます。後は少しずつ動かして汚れをかき出し、最後に濡れた雑巾で網戸を拭けば完成です。
空気清浄機・加湿器のフィルター
車内・車シート
車内や車のシートも汚れがたまりやすい場所です。雑巾やタオルに中性洗剤をしみこませ、車内をていねいに拭いていきましょう。中性洗剤をそのまま使ってしまうと、シートが傷んでしまう可能性があるため、1リットルの水に対し、50ccほどの洗剤を溶かしたものを雑巾やタオルにしみこませて使いましょう。
まとめ
肌に優しい中性洗剤は、レンジフードや電子レンジ、空気清浄機や加湿器のフィルターなど、掃除しにくい場所に向いています。日常掃除に適した洗剤といえるため、すぐに使えるよう掃除する場所の近くに置いたり、使い勝手のよさを考えて収納場所も考えてみてくださいね。
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