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2020年12月09日 19:30 更新

お手伝いを通して子どもと学ぶ! 「サステナブル」な暮らしの取り入れ方

最近、よく耳にするようになった「サステナブル」という言葉。持続可能な社会の実現のために、企業などでもさまざまな取り組みがなされていますね。個人でできることのひとつとして、我が家では子どもに伝えることを意識しています。持続とは、日々の積み重ね。できることから、はじめてみませんか?

こんにちは。
ライフオーガナイザー®の佐藤美香です。

最近、コンビニなどでも見かけるようになった「サステナブル」という言葉。“持続可能な社会の実現”なんて聞くと、とっても難しく感じてしまいます……。けれども、意識してみてみると、日々何気なくやっていたり、気軽に取り入れられたりするものもありました。いくつかの例をご紹介いたします。

資源回収のお手伝い①

私の住む地域では、日曜日に資源回収があります。ここで集まった資源は、地元子ども会の活動資金となります。実際に目に見えて、役立てられるのはうれしいですね。日曜日の朝でも、がんばって起きて持っていきます。
いつもはのんびり起床の末娘も、休みの日に限って早く起きるので、よく一緒に連れて行きます。

地元の資源回収を通して、回収されたものがどうなるか?を学ぶ

娘には、「このあと、この資源ごみがどうなるか?」そんな話もしています。いつか、自分もお姉ちゃん・お兄ちゃんに交じって、子ども会にお世話になるかもしれません。今から、どう活かされているのかを知ることが、励みになればいいなと思っています。

資源回収のお手伝い②

一緒に資源回収に持っていくのをきっかけに、家でも資源回収に持って行く前にやることを、娘にも少しずつお願いするようになりました。

たとえば、

・ペットボトル:ラベルをはがす、フタを外す、中を洗う
・お菓子の箱(紙):そのままだとかさばるので、ちぎる、ハサミで切るなどして、小さくする
・お菓子の袋(プラ):紙と同じように、ちぎる、ハサミで切るなどして、小さくする

などなど……。

プラゴミは、小さく切ってから捨てれる

回収日当日に持って行くことより、持って行くための準備の方が、地味に大変……。自分の出したものだけでも、子どもが自分でやってくれると助かります。

家から持ち出す際に、小さくできるものは、できるだけ小さくするようにしています。小さくすることで、運ぶ人の手間、運送などにかかる燃料も、減らすことができます。各家庭でできることは、ごくわずかかもしれませんが、親が続けること、ゴミに対する意識が子どもに身につくこと、その積み重ねが大切だと思っています。

かさを減らす方法は、こちらにも!

生ごみを「捨てる」から「育てる」に

私の住む地域では、生ごみの回収は週に2回。臭わないように、なるべく乾燥させてから捨てるなどしていますが、それでも夏場はやっぱり気になります。そこで、取り入れることにしたのが、コンポストです。

コンポストとは、生ごみなどの有機物を、微生物の働きを活用して、発酵・分解させ堆肥をつくる容器(composter)や、できあがった堆肥(compost)のことです。

コンポストにはいろいろな種類があり、庭や畑に埋めるような大きなものや、電動式のものもありますが、手軽に取り入れられるトートバック型の小さなコンポストにしました。娘には、生ごみを入れる・混ぜる作業を手伝ってもらいます。

生ごみを堆肥として育てていけるベランダコンポスト

正直、堆肥特有の臭いはありますが、生ごみのような臭いではなく、中に入れたものや分解具合でも変わります。「なんか、変な臭いがする」という娘に、生ごみがコンポストの中で分解され、今度は野菜や植物の栄養になることを伝えます。分解がすすむと堆肥があたたかくなったり、前日にオレンジの皮を入れたら柑橘系の香りがしたり、すぐ形がなくなるものもあれば、しばらく形が残るものもある。日々変化していくので、堆肥自体も育っていくのだと感じます。

そうやって育った堆肥で、今度は何か植物を育てよう! と提案し、娘のリクエストでコスモスの種を植えました。

コスモスを植えたつもりが、堆肥内に入っていたトマトがすくすく育つ

ところが、一番元気に伸びてきたのはトマト。数種類の芽が生えてきて、「どれが、コスモス?」と思っているうちに、トマトだけが残りました。コンポストに入れた生ごみの中に、トマトのタネが入っていたのでしょう。分解時の熱にも負けず、外で元気に育ちました。コスモスが咲くのを楽しみにしていた娘ですが、より元気な植物が生き残っていくことを学べました(笑)。

今までただ捨てるだけの生ごみが、堆肥として日々ちがう顔を見せ、今度は栄養となり、植物の成長を助ける。土を混ぜ、出てきた虫を観察しながら、「いい土だから、虫さんもたくさん来るのだね」と話す。「机上の学びより、ずっと得るものが大きいのでは?」と感じています。

まとめ

日々の暮らしの中で、できることを少しずつ意識して伝えてみる。未来を担う子どもたちにとって、知る機会が増え、考え行動する小さな一歩となりますように。

  • 本記事は公開時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。予めご了承ください。

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