手軽に栄養はシッカリ！　【コストコ】21穀オーガニック食パン

こんにちは♪　コストコに毎月1～2回通っているキャラ弁・フラワーケーキ講師のよんぴよままです。

コストコのベーカリーコーナーでは行くたびに新商品のパンが登場し、人もいっぱい。私も行くたびに必ずこの売り場には立ち寄ります。コスパの良いパンも多いので、毎回何かをカートに入れるのですが、昨年の秋の大型台風到来の前にはいつもとは違うものを探しました。それは、余りに台風が大型なため、被害が出るのではないかと予想されていたからです。

もし被害が出た場合、ライフラインが止まる、避難する、などの状況に置かれるかもしれません。もしくは家から出られない状況になって、数日引きこもって過ごさなくてはいけなくなるかもしれません。そこで、①常温で日持ちがするもの②不足する栄養を少しでも補えるもの③普段食べてもおいしいと思えるもの、この3つの条件を満たす食材を探すことに。そこで出会ったのが今回紹介する「21穀オーガニック食パン」です。

コストコで有名なパンはベーカリーコーナーにある店内で毎日焼かれているパン。実はベーカリーコーナー以外にもパンが陳列されている箇所があり、私が普段通う、つくば倉庫店では、冷凍商品のコーナーの近くの壁側に、パンケーキやマドレーヌ、ホットドッグパンなどの人気商品が並べられています。ここには店内で焼かれたパンではなく、国内外のメーカーが製造した商品が置かれています。21穀オーガニック食パンもそのコーナーに置いてありました（他の場所で陳列されていることもあります）。

店内で焼かれていないと言っても、この食パンはコストコのプライベートブランド「カークランドシグネチャー」商品。ロゴがしっかりと入っている、コストコが自信を持っておすすめしているものです。

オーガニック製品は、日本でも人気は上がってきましたがまだまだ浸透してはいません。北米では日本よりもオーガニックに対する関心は高く、さまざまな機関によって認定が行われています。この21穀オーガニック食パンも、複数の認定機関の基準をクリアした認定マークが付けられています。

（左のマーク）
アメリカ農務省により認定されたオーガニック認証機関（QAI）がアメリカで定められたオーガニック食品生産法（OFPA） のガイドラインと、アメリカ農務省が定めた国家有機プログラム（NOP）に添った厳しい規制基準をクリアした製品に付けられるマーク。

（右のマーク）
カナダの非営利のグローバルコーシャ認証機関により厳格なユダヤ教の規定をクリアした製品に付けられるマーク。コーシャとはもともとは、紀元前の旧約聖書の教えに即した、カシュルートと呼ばれる厳格な「食事規定」がその語源。「コーシャ」とはこの食事規定で「食べて良い食物」のことを意味します。

カナダ国内の有機認証制度、COR（Canada Organic Regime）に基づき認証されたものにつけられるオーガニック認証マーク。有機ロゴの使用は、95％以上の有機含有量を有し、COR（Canada Organic Regime）の規定をクリアして認定された製品に対してのみ許可されています。

2008年に設立された非営利団体のNON GMO Projectで認定された製品に付けられたマーク。北米において非遺伝子組み換え食品および製品の認定を行っています。

これだけの機関で認められたオーガニック食パン。健康的な原材料と製法で作られている安心感がありますね！　普段はもちろんですが、非常時は心身ともにストレスを受けやすく、不調になりがち。できれば普段よりも、体に良いものを摂れるように気を付ける必要があります。とはいえ、それができないことが多いので、たくさんの栄養素を摂れるような食品で、しかも調理をしなくてもすぐに食べられるものが理想的。この食パンはその点でも優秀なんです。

■原材料名：有機全粒小麦、有機粗挽き小麦、有機小麦粉、有機砂糖、有機オーツファイバー、有機ひまわり種、小麦粉、有機アマニ、有機白ごま、イースト、有機小麦グルテン、有機粉末アマニ、食塩、有機黒ごま、小麦ファイバー、有機糖蜜、有機かぼちゃ種、有機きび、有機オーツ麦、有機スペルト小麦粉、有機大麦、有機ライ麦、有機全粒紛、有機キヌア、有機ライ小麦粉、有機とうもろこし、有機ホラーサーン小麦粉、有機アマランス粉、有機そば粉、有機ソルガム粉、有機レッドファイフ小麦粉、有機玄米粉、有機紫とうもろこし粉/酵素、膨張剤

21の雑穀が入っているというのでどれが？ と思いますよね。雑穀とは主に米や大麦、小麦を除いた穀物のことを指しますが……あまりに有機雑穀が多くてどれがどれかわかりません～！　とにかくたくさんの雑穀が配合されています。そしてもう1つの特徴が、乳製品と卵が使われていないこと。穀類、砂糖、食塩、蜂蜜、イーストに酵素と膨張剤が加えられているだけです。

■賞味期限：購入日含め10日間（開封後はお早目のお召し上がりください）

■原産国：カナダ

■価格：853円（税込み）

■栄養成分表示：1枚（45g）当たり
・熱量110kcal
・脂質…2g（1日の摂取量の3％）
　飽和脂肪酸…0.3g(2%)、トランス脂肪酸…0g、多価不飽和脂肪酸…1g、オメガ6…0.7g、オメガ3…0.3g 、モノ不飽和脂肪酸…0.6g
・コレステロール…0mg
・ナトリウム…150mg（6％）
・カリウム…110mg（3％）
・炭水化物…22g（7％）
　食物繊維…4g（16％）、糖類…4g
・たんぱく質…5g

ビタミンA(0%)、ビタミンC（0％）、カルシウム（2％）、鉄（8％）、ビタミンB1（15％）、ビタミンB2（6％）、ナイアシン（15％）、ビタミンB6（6％）、葉酸（10％）、リン（8％）、マグネシウム（15％）、亜鉛（8％）、セレン（30％）、マンガン（45％）
※この表示は目安です。

英語表示の方が詳しく載っていたのでそちらで詳細を訳すとこうなっています。日本語では100g当たりの表示ですが、英語では1枚（45g）当たりでの表示となっています。白米がお茶碗1杯で250kcal前後なので、2枚食べても220kcalで、白米よりもカロリーは少な目。雑穀がたくさん配合されているため、食物繊維やミネラルが豊富です。

■内容量：1.5kg（765g×2）

およそ4斤分相当になります。2袋になっているので、1袋には2斤入っているということですね。栄養成分表示には1枚45gとなっていたので、1袋には17枚入っていることになります。となると……1袋当たり約427円、1枚当たりは約25円。21ものオーガニックの雑穀が入っているパンなのに、かなりお手頃価格ではないでしょうか。

サイズ感は写真ではわかりづらいかもしれませんが、幅は21～22cmくらいあります。

横幅は13cmくらい。高さは9cmほど。日本の一般的な食パンのサイズと比べると少し小ぶりかもしれません。調べてみると日本では「日本パン公正取引協議会」において決められた食パン1斤の重量は340g以上。そして510gになると1.5斤と表示することになっているため、340g～509gまでが1斤となるようです。21穀オーガニック食パンは、1斤分が765gの半分で382.5gなのでやはり1斤分となりますね。

このパンの良いところはカット済みだということ。もちろん大きな食パンを自由に好みの厚さにカットできるのも魅力的ですが、よく切れるパン切りナイフがあったとしても均一に薄くカットするのが難しいですよね。袋から出してすぐに食べられる状態になっているのは、子どもがいるご家庭では特に助かります。

パンの表面にはさまざまな色や形の雑穀が散らされてきれいです。袋を開けるとツンとするような酸味のある香り。ドイツパンのようなサワー種を使っているわけではなく、イーストを使用しているのにどうして酸味？　雑穀の香りでしょうか。日本で一般的な白い食パンのような甘い香りとは違う独特の香りですが、個人的にはとても好きです。ちょっとオシャレな大人のパンといったイメージ。

色は茶色。よく見るとツブツブの雑穀が練りこまれています。パン生地は粗い目の気泡が入っていてズッシリ系ではなくかなり軽め。

1枚の厚みは1.3～1.4cmくらい。8枚切りの食パンよりやや薄め？

感触は見た目とは違い、柔らかいです。目が粗いので、強く押すと割れてしまうくらい。

薄さ、目の粗さ、雑穀が練りこまれていることも含め、食べた時の食感が生まれます。パンは食べるとほろほろっと崩れる感じ。一見ハード系の雰囲気の見た目に反して、柔らかく食べやすいパンです。生地はコクがあって酸味と甘みを感じます。時々雑穀の粒に遭遇します。これがアクセントになり、それぞれの種類によって違う固さや香り、味がしてきます。いろいろな食感と香り、味は複雑で深みがあり、もしかしたら好みが分かれるのかもしれませんが、我が家は子ども達も全員好きな味でした。

■保存方法：直射日光や高温多湿を避け、涼しい場所で保存

常温で10日程度大丈夫なので、内容量は多いですが、購入してすぐに食べ切らなくてはいけないわけではありません。また、2袋に分けてあるので開封後早く食べた方がよい量は2斤分となります。ものすごく多い量ではありませんが、家族や食べる人数によっては数日中に食べ切ることは難しい場合もあると思います。

そんな時は1枚か2枚ずつラップで包んで、フリーザーバッグに入れて冷凍庫へ。パンの厚みが薄くカットされているので、自然解凍でも比較的早く解凍できます。トーストにするときは凍ったまま焼いてください。

シンプルにそのまま噛み締めてパン自体の旨みを味わうのもいいですが、ずっとその食べ方では飽きてしまうので、いろいろな食べ方を組み合わせてもっと味わってみましょう！

カリッと焼いたトーストは、雑穀の香ばしさがUPします。サクサクを通り越してザクザクっとした表面に中の生地はふわっとしておいしいです。やはりバターを塗って食べるのが1番おすすめです。生地は目が粗いので穴がいっぱい。そこにバターがしみ込んでじわっとミルキーさが引き立ちます。表面にある雑穀も焼けてカリカリ度が増します。個人的には、焼けた黒ごまがまるで黒ごま煎餅のような味になって、何とも不思議な気分になりました。

香ばしくほんのり甘みもあるパンなので、フルーツの相性も抜群です。このパンの酸味が苦手な方は、フルーツのジャムを塗ると酸っぱさが目立たなくなって食べやすいかもしれません。

チーズは間違いない組み合わせ。スライスチーズを乗せて食べるのもおいしいですが、もしトーストにするなら、とろけるチーズを乗せて焼いてみてください。我が家で人気のチーズパンは、ジェノベーゼ×チーズとステーキシーズニング×チーズの組み合わせです。

同じ酸味のあるクリームチーズもこのパンによく合います。シンプルに食べるならクリームチーズだけ塗ってもいいですし、マーマレードやフレッシュフルーツと合わせても◎。

1枚の厚みがサンドイッチパン用としてカットされていると思える薄さ。具をたくさん挟んでサンドイッチにするのは栄養バランス的にもいいですよね。

粗い気泡が多く、柔らかいパンなのでちょっと崩れやすいのですが、そこが食べやすくサンドイッチにしたときにおいしいんです！　軽い食感のパンなので、具だくさんにすれば食べ過ぎ防止になってヘルシー。

パンを食べやすいサイズにカットして、上に具をのせて串で刺せばピンチョスの完成です。1～3口程度で食べられるフィンガーフードとしておすすめ。

開封してちょっと乾燥しちゃったときにおすすめなのがラスク。カリカリに焼いておやつにどうぞ。

【材料　4人分】
・21穀オーガニック食パン…4枚
・バター40g
・グラニュー糖…大さじ1
・ミルクココア（粉末）…大さじ1

今回はコストコで販売している、スイスミスココアミックスを使用しました。

【作り方】
①バターを半分に分け。それぞれにグラニュー糖とミルクココアを混ぜる。
②パンを4等分に切る。
③オーブンを150℃に予熱し、パンを15分焼く。
④①をパンに塗ってから再度10分程度、カリカリになるまで焼く。

トースターや電子レンジで作ることもできます。じっくり焼いたラスクはカリカリというよりはガリガリッと音を立てるくらいになります。ときどき固い雑穀に当たるので気を付けてください。

このパン自体の栄養価が高いので、ちょっと食材をプラスするだけで休日の朝やお昼の準備はOK！　おいしい食べ方を発見しておくと、子どもも進んで準備してくれるようになるかもしれませんよ♪　特に長期休みの間は毎日のご飯の準備が大変。具材を用意してあとはセルフで食べてもらったりして、上手に手間を省きつつ、子ども達も自分で作る特別感で意外と喜びます。

こぼしたり、うまくできないこともあるかもしれませんが、大目に見てあげることもストレスをためないコツ。挟まないで食べる方が食べやすい場合は別々に食べても大丈夫です。

参考までに、非常時用にこのパンとの組み合わせに選んだコストコのジュースはこちら！　21穀オーガニック食パンに足りないビタミンCを補ってくれること、常温保存できる飲みきりパックであること、オーガニックで体に良い点が決め手でした。買い物に行けない、新鮮な生鮮食品が入手しづらい非常時は、ビタミンとミネラルが不足しがちなので、少しでもカバーできる食べ物を備蓄するといいですよ♪

普段にも非常時にもおすすめな「21穀オーガニック食パン」。複数の検査機関で認定されたオーガニックパンで、数多くの栄養価の高い雑穀が練りこまれています。すでにカットしてあるので、袋から出してすぐに食べることができるので、小さなお子さんでも自分で用意してもらうことも可能。忙しい朝や長期休みのお昼、非常時に外出できないときでも、このパンがあれば不足しがちな栄養を手軽に摂ることができます。生地が酸味と甘みがほんのりとあり、雑穀の香りと食感がアクセントとなっています。そのまま食べてもおいしいですが、トーストしたり、チーズやジャムを塗ったり、サンドイッチにもぴったり。組み合わせる食材をお皿に準備して、あとはセルフで各自おまかせもいいですね♪