防虫剤に頼らず観葉植物の虫を防ぐ裏技は? 環境や土がポイント!
観葉植物を育てていると、コバエやアリといった虫の被害に一度は頭を悩ませたことがあるのではないでしょうか? 防虫剤を使えば駆除は簡単にできますが、観葉植物は室内で育てるので、あまり強い薬は使いたくないですよね。そこで今回は、殺虫剤を使わずに観葉植物の虫を防ぐ裏技をご紹介したいと思います!
虫がつかない環境を整える
受け皿の水に注意
観葉植物の受け皿の水を溜まったままにしておくと、虫が繁殖しやすいです。その理由は、受け皿の水の中に虫が卵を産み付けるため。
なるべく受け皿に水が残らないように水やりの量を工夫したり、小まめに水を変えるなどして虫の繁殖を防ぎましょう。
屋外に出さない
観葉植物を元気にするためには、定期的に外に出して日の光を当てるのが理想ですが、外に出している間に虫が付き、室内に戻す時にその虫が付いてきてしまうというデメリットも。
それを防ぐには、観葉植物は家の外には出さないことが肝心です。日光浴は、室内の窓際などで行いましょう。
風通しの良い場所に
観葉植物は、風通しが良い場所に置きましょう。
ジメジメしたところに置くと、土にカビが生えたり湿気がたまりやすくなってしまい、虫たちの住みやすい場になってしまいます。
天気が良い日は、窓際へ移動して日の光を当てたり、葉にボリュームがある場合は適度に剪定してあげると、それだけで風通しがよくなります。
土を変える
鉢つきで観葉植物を購入してきたら、一度土を変えることをおすすめします。なぜなら、鉢つきで買ってきたままの土には、もともと害虫が潜んでいる可能性があるからです。
ちょっと手間がかかってしまいますが、虫がつかない環境を整えるためにも、こういった工夫をしてあげると良いでしょう。
土を変える際、以下に紹介する赤玉土やハイドロボールを利用すると、さらに防虫効果があります。
赤玉土で育てる
赤玉土とは、火山灰が降り積もって出来た土壌、関東ローム層の赤土から作られた弱酸性の土のことです。弱酸性の土は無機質な用土になるため、雑菌や虫などが繁殖しにくいという特徴を持ちます。
中には赤玉土のみでは育ちにくい観葉植物もありますが、赤玉土のみでも育つ観葉植物は豊富ですので、そういった植物を選ぶことをおすすめします。
赤玉には5種類の粒の大きさがあり、それぞ使い方が異なります
・大粒:赤玉土の大粒は、主に鉢底石として使用されます。
・中粒:鉢底石として使われたり、土の中に混ぜて通気性と排水性を上げるために使用されます。
・小粒:最もよく使われている赤玉土です。保水性と排水性両方にすぐれていて便利です。
・細粒:細かい粒の赤玉土なので、小粒に混ぜて保水性と保肥性を上げて使います。細粒赤玉土のみで利用すると、排水性と通気性が一気になくなるので注意が必要です。
・微塵:小粒の赤玉土を振るいにかけたときにでる粉状の赤玉土です。
始めて赤玉土を試す場合は、使いやすい小粒がおすすめです。
時間の経過とともに次第に形が崩れ、目詰まりを起こすこともありますので、定期的に植え替えを行いましょう。
ハイドロボールで育てる
ハイドロカルチャーという観葉植物の育て方をご存知ですか? 別名「水耕栽培」とも呼ばれ、ハイドロボールという「粘土を高熱で焼いてできた石」を利用した観葉植物の育て方です。
土を使用しないため、室内に土を置きたくない方や室内で土のニオイが気になる方にもにおすすめの方法。
無菌・清潔なため、植物が病気になりにくく、虫も寄り付きにくいといったメリットがあります。
ハイドロボールの使い方
【用意するもの】
1.ハイドロボール
2.透明な容器
3.根腐れ防止剤(ゼオライトやミリオンA)
4.イオン交換樹脂材(老廃物の分解が目的)
5.水溶性栄養剤(専用栄養剤)
ハイドロボールを使って観葉植物を育てる際は、以下のポイントを押さえましょう。
1.底に穴の空いていない透明な容器を使用する
透明容器を使用することで、水の位置が分かりやすくなります。
2.水やりはハイドロボールの4分の1くらいまでにする
水をあげすぎると、カビが生えてしまいます。
3.根腐れ防止剤・イオン交換樹脂材・水溶性栄養剤を利用する
水が循環しない環境のため植物の根が腐らない成分の「根腐れ防止剤」や、ハイドロボールには栄養分が含まれていないため肥料の代わりとなる「イオン交換樹脂材」「水溶性栄養剤」が必要となります。
レモングラスのアロアオイルで虫をよせつけない
コバエにも効果あり! 虫除け作用があるレモングラスの特徴
レモングラスのアロマオイルには、ハエや蚊が嫌がる香り成分「シトラール」が70~80%以上含まれています。
他にも蚊よけに有効な強い香りのアロマもありますが、観葉植物に付きやすいコバエを寄せ付けなくするには、「シトラール」含有量が高いレモングラスがおすすめです。
ただし、効き目が強い分、皮膚に刺激性があるので、希釈した精油でも使用量や濃度には十分に注意しましょう。
ゼラニウムのアロマオイルにも虫よけ効果はあるの?
ゼラニウムのアロマオイルにも、虫が嫌う成分の「シトロネロール」が25~40%含まれています。
そのため虫よけの効果も多少は期待できますが、どちらかというと「虫刺され」に対するケアとして用いられることが多いです。
観葉植物の虫よけ対策には、レモングラスのアロマが一押しです。
使いやすいように、水に混ぜてアロマスプレーを作っておくと便利!
その作り方と、使い方はこちら▽
まとめ
最後に、今回ご紹介した方法をまとめておきますね。
・植物はジメジメした場所に置かず風通しの良い場所で育てる
・受け皿の溜まった水はこまめに捨てる
・鉢付きで購入してきた土は最初に全部取り換えてしまうこと
・赤玉やハイドロカルチャーで育てるという方法もあり
・アロマで虫よけを狙うならレモングラスが一押し
防虫剤に頼らずに観葉植物を楽しむために、ぜひ試してみてください。