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2018年10月07日 14:00 更新

ガーデニングにおすすめの宿根草は? いつも花咲く庭を作るコツ

ホームセンターに苗を購入しに行くと「一年草」「多年草」「宿根草」と書かれたポップを目にしますよね。ガーデニングを始めたばかりだと、まだ耳慣れない言葉かもしれません。これらの性質を把握しておくと、庭づくりの際にとても役に立ちますよ!

宿根草とは? 一年草や多年草との違い

Photo by Matt Montgomery on Unsplash

種を植えたら芽が出て花が咲き、時期が過ぎれば枯れる ── 。植物の成長サイクルは、どれも一見同じように見えますが、実は植物の育ち方には「一年草」「多年草」「宿寝草」といくつか種類があります。植えたい植物の性質とその特徴を事前に把握しておくことで、一年中、植物の表情を楽しめるガーデニングを作ることができます!

一年草

名前の通り、種や苗を植えたその年に花を咲かせ、枯れてしまう植物で、翌年はもう花を咲かせることはありません。そのため、シーズンが終わって枯れてしまった株は片付ける必要が出てきます。一回しか花を咲かせられないその時に、持っているエネルギーを全部使うので、花付きが豪華で存在感があるものものが多く、花壇を鮮やかに彩ってくれるメリットがあります。

多年草

一年で成長サイクルが完結してしまう一年草とは異なり、冬になって花が枯れてしまっても、条件が合えばまた同じ株から芽がで出て、生育を開始するのが「多年草」。しかし、植えてから最初の数年は花付きが小さいものが多いため、ベランダのプランター全てを多年草で埋めてしまうと寂しい印象になってしまう可能性も。

宿根草

宿根草は多年草の一種で、生育期が過ぎると花も緑も枯れてしまうものの根だけが残り、翌年のシーズンになればまた新たに成長を再開する植物のことを指します。冬になっても常緑である植物を「多年草」、枯れてしまうものを「宿根草」と呼んで区別することもあります。

宿根草をきれいに咲かせるために

ガーデニング向け宿根草の役割

Photo by Neslihan Gunaydin on Unsplash

複数の植物を植える場合、バランスを見ながら混植するようにしましょう。

植物を性質や花姿から、
・プランターの中で一番芽を引く「主役」
・主役を引き立たせ、バランスをとる「まとめ役」
・主役やまとめ役の花のバランスを整える「グラウンドカバー」

と、いくつかのグループに分けて組み合わせるとうまくいきやすいです。グラウンドカバーは、草丈の低い植物やグリーンが相性もよく、使いやすいです。そのほか、アクセントとしてカラーリーフを取り入れるのもおすすめ!

宿根草や多年草は控えめな花姿のものも多いので、目を引く主役の植物は一年草で鮮やかに、まとめ役は多年草で抑えめにしてバランスをとるなどして組み合わせていきましょう。

宿年草は場所を考えて植えよう

Photo by rawpixel on Unsplash

宿根草は毎年花を咲かせる植物なので、場所に合った植物をきちんと選んで植えたいですよね。

一軒家の場合、来客もあり人目につきやすい玄関は、開花時期が長く、季節性を感じられる植物を植えましょう。さらに特徴的な葉を持つ品種を選べば、花が枯れたあとも楽しむことができます。

マンションの場合は、ベランダでのプランター栽培になるかと思います。そこでおすすめなのは、プランター内で組み合わせて植える「寄せ鉢」。一種類ごとに植えてしまえば、シーズンが過ぎた時など季節ごとの入れ替えも楽ですし、管理もしやすいというメリットが! 

宿根草の花が咲く時期をチェックしよう

春に咲く宿根草

・マーガレット

Lazy dummy

植え付け時期:3月〜6月
開花時期:11月〜5月

花姿が可愛らしいマーガレット。日当たりがよく、風通しのいい場所を好みます。多湿と寒さに弱いので、真冬の時期は霜除を行いましょう。マーガレットの花びらは白色が代表的でしたが、最近は品種改良によってピンクやオレンジ、赤などさまざまな色が出てきています。

・ラナンキュラス

Lazy dummy

植え付け時期:10月〜12月
開花時期:3月〜5月

ボリュームがあって重なった花びらが存在感を醸し出してくれる、バラに似た「ラナンキュラス」。主役の苗としてもぴったりです! 花色も豊富にあるので、作りたいイメージに合わせて選ぶことができます。

・チューリップ

Lazy dummy

植え付け時期:10月〜12月
開花時期:4月中旬〜5月

春の花として代表的なイメージ持つ「チューリップ」も、多年草に分類される植物。存在感ある花姿なので、しっかりメインになりますね! 草丈がある植物なので、それを意識して他の植物と組み合わせるのがコツ。

夏に咲く宿根草

・桔梗

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植え付け時期:2月〜4月(苗)
開花時期:5月〜9月

日本の代表的な夏の花のひとつ「桔梗」。暑さが厳しい日本の夏でも綺麗に咲くので、夏場の庭づくりに重宝します。涼しげなブルーの花姿は、見ているだけで気持ちが癒されます♪

・エキナセア

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植え付け時期:4月〜5月
開花時期:6月〜8月

花姿が印象的な「エキナセア」は、初夏から真夏にかけて開花時期を迎える夏の花。花の色味も品種改良によって豊富になったため、寒色系が増えてしまいがちな夏の花壇を彩るのにぴったりです。

・ジギタリス

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植え付け時期:3月〜4月
開花時期:5月〜6月

ベル状の花が連なった存在感ある形は、他の花とも意外と合わせやすく、夏の花壇作りに欠かせません! 開花時期は短めですが、ぜひおすすめしたい植物です。

秋に咲く宿根草

・オキザリス

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植え付け時期:9月〜10月中旬
開花時期:10月下旬〜12月

小ぶりな花姿が可愛らしい「オキザリス」。乾燥にも強く、滅多なことでは枯れにくいため、初心者にも育てやすい植物です。

・シュウメイギク

Lazy dummy

植え付け時期:3月〜4月
開花時期:8月〜10月

「秋の風情を感じる」と昔から人気の「シュウメイギク」。耐寒性が強く、半日陰でも育ちます。水切れしてしまうと枯れてしまう可能性があるので、水やりはこまめに行いましょう。

・ガウラ

Lazy dummy

植え付け時期:4月〜6月
開花時期:5月〜11月

穂状に咲く小さな花々がなんとも繊細で美しい「ガウラ」。開花時期も長く、長期間鑑賞を楽しめます。日当たりが悪いと花が咲きにくくなるので、日が出ている間は、極力日当たりのいい場所に置くようにしましょう。

冬に咲く宿根草

・シクラメン

Lazy dummy

植え付け時期:9月
開花時期:10月〜3月

耐寒性があり、寒い時期でも育てやすいシクラメン。開花期間が長く、秋から春のはじめにかけて楽しむことができます。赤白ピンクなど定番カラーの他、品種改良により黄色や紫など珍しい色味も登場しているので、花壇の表情に合わせて選ぶことができます。

・クリスマスローズ

Lazy dummy

植え付け時期:10月〜12月
開花時期:1月〜3月

クリスマスローズはこの時期・人気の宿根草。常緑性があるので、シーズン外でも寂しくならないのが嬉しいですね。

まとめ

多年草・宿根草や一年草の特徴や植物の咲く時期を前もって把握しておくと、一年中花を楽しめる素敵なガーデニングを作ることも可能になります。窓を覗いたら、いつでもあなただけの花が楽しめる、そんな素敵なスペースをぜひ作ってみて♪

  • 本記事は公開時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。予めご了承ください。

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