掃除中にマスクをした方がいい? その理由とは
掃除中にマスクをしたほうがよいという意見がありますが、なぜ室内にもかかわらずマスクをつけなければならないのでしょうか。今回は、掃除中にマスクが必要な理由と、掃除中のマスクの使い方についてご紹介します。
掃除中にマスクをした方がいい理由
ホコリやカビを除去しようとして、やみくもに掃除するのはおすすめできません。なぜなら、掃除の仕方によって、ホコリやカビを吸い込むリスクが高まる場合があるためです。
ホコリやカビがアレルギーの原因に
ホコリのなかには、衣服から出た糸くずや髪の毛のほかにも、ダニやフケ、花粉などアレルギーを引き起こすものが多く含まれています。ホコリを吸い込むと、身体は異物を外に出そうとするため、咳やくしゃみ、鼻水が出やすくなります。
ダニやフケなどを吸い込むことによって、アレルギーを発症する可能性もあり、きれいな部屋をキープすると共に、できるだけ掃除の時には吸い込まないようにマスクが必要なのです。
掃除機でホコリが舞い上がる!?
効率よく掃除しようと考えたとき、掃除機を使う方は多いでしょう。しかし、カビ掃除に掃除機は向いていません。カビを吸い取るときに、排気口からカビの胞子が放出され、室内に広がってしまう危険性があるからです。ホコリも掃除機で吸い取ると、排気によりまき散らしてしまう可能性があるため、注意が必要です。なるべくホコリを吸着する、モップを使用するとよいでしょう。
このように、掃除中はホコリやカビが舞いやすい状態にあります。そのため、マスクを着用してできるだけ体内に入り込むリスクを抑える必要があります。
使うべきマスクの種類
ホコリやカビを防ぐため掃除中につけるマスクは、ガーゼタイプではなく、不織布で作られた使い捨てのものがよいでしょう。ここで選ぶ際のポイントは、ワイヤーが入っているものを選ぶことです。鼻の形にぴったりとあわせ、できるだけ隙間ができないものを選びます。
女性の場合は、成人用のものだと、サイズが大きすぎる場合もあるため、必要に応じて女性用のものや、子ども用のものも選択肢に入れるとよいでしょう。
マスク着用時の注意点とは
せっかくマスクをつけていても、使い方を誤ってしまうと、その効果は半減してしまいます。掃除中にマスクを使うときは、どのような点に注意すればよいのでしょうか。ここでは掃除でマスクをつけるときの注意点についてみていきましょう。
掃除後にすぐ外さない
掃除が終わったからといって、早々にマスクを外してしまうのはNGです。掃除後は空気中を舞ったホコリやカビが手袋やエプロン、衣服に付着している可能性があります。まずは、手袋やエプロンを静かに外し、破棄するかバケツに入れ、洗剤液につけてから洗濯します。最後にマスクを外して、しっかりと手を洗いましょう。
隙間ができるときは二枚重ね
掃除中はマスクをぴったりと肌に密着させて、隙間からホコリやカビが侵入しないようにすることが大切です。自分の顔のサイズに合ったものの着用をおすすめしますが、よりホコリの侵入を防ぐ場合は、異なるサイズのマスクを二枚重ねで着けましょう。
鼻やあごをマスクでしっかり覆う
息苦しいから、という理由で鼻やあごをマスクの外に出している人もいますが、それではホコリが侵入してしまいます。鼻やあごはマスクでしっかりと覆い、さらに鼻部分のワイヤーをしっかり密着させましょう。また、耳にかけるゴムがゆるい場合は、結ぶなどしてゆるまないようにするのが大切です。
ホコリ・塵が舞わない掃除のコツ
ホコリが舞わないように掃除を進めるには、いくつかの方法があります。コツを押さえ、効率よく掃除を進めるためには、ホコリの性質を把握することが大切です。では、どのような工夫をすればよいのでしょうか。さっそくチェックしていきましょう。
上から掃除をしていく
ホコリは床だけではなく、棚やテレビ、エアコンの上などさまざまな場所に蓄積しています。ホコリは上から下に降りてくるので、先に床掃除を終わらせても、それよりも上にある棚などを掃除した時、新たなホコリが降りてきてしまいます。そのため、高い位置から徐々に下に向かって掃除をするようにしましょう。
掃除アイテムを工夫する
ホコリは乾燥したままだと空気中に舞いやすくなります。そのため、湿度を加えることで掃除がしやすくなるという意見も。有効といわれているのが茶殻を撒くという方法です。湿った茶殻にホコリが吸着し、ホコリが空気中に舞うのを防いでくれます。茶殻の代わりに湿らせた新聞紙やコーヒーのカスを使用することも可能です。
まとめ
ホコリやカビは部屋を不潔にするだけではなく、体内に入り込むことでアレルギーなどさまざまな悪影響を及ぼす危険があります。掃除をするときには、マスクを着用して、体内にホコリやカビが入らないようにすることが重要です。マスクをつけるだけではなく、着用方法や外すタイミングにも気をつけてくださいね。