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2024年02月03日 07:17 更新

お出かけ先で子どもの「イヤイヤ」が発動した時は? 失礼な言動にはどう対処する?|助産師HISAKOの『しない育児』#2

お出かけ中でも「イヤイヤ発動」で周囲の目が気になる、大人が思わずギョッとしてしまうような失礼な発言をする……など、親として子どもの言動に悩まされることは多いものです。そんな時、おおらかに乗り越えられるコツがあるそうです。

今回は、12人産んだ助産師としてYouTube等で大人気のHISAKOさんによる『5万組を子育て支援して見つけた しない育児』(サンクチュアリ出版)から、
✅ 必ず終わりを迎える「イヤイヤ期」
✅ 思わずギョッとしてしまうような子どもの「失礼な言動」
についてお届けします。

イヤイヤ期

5万組を子育て支援して見つけた しない育児,HISAKO
『5万組を子育て支援して見つけた しない育児』より(イラスト:芦野公平)

× しなくていい →イヤイヤが爆発してしまったら、周囲の人に「すみません」と謝る
◯ するならこっち →今だけだと割り切り、周囲の助けを借りたら感謝する

 イヤイヤ期の話、まだ続きます(笑)。買い物に行っても、カートに乗るのをのけぞって拒否。仕方がないので店内に放てば猪突猛進。お肉のパックにポチポチと指で穴を開け、「すいません! こっからここまで、全部買いとります!」なんてこともあったり……ほんま、イヤイヤ期を持つ親の買い物は壮絶です。毎回、「ああ、また迷惑をかけてしまったらどうしよう」「白い目で見られるのがつらい」と重い気持ちになっていませんか?

 中には「子どもを走り回らせて、けしからん!」という人がいるのも事実ですが、実は、周りの多くの人が、子育てに奮闘するママをあたたかい目で見ています。口には出さないまでも、大半の人が「そんな時期もあるよね。がんばれ」「イヤイヤ期かな、懐かしいな。大変だと思うけど、応援してるよ」と思っている。だから、ママは必要以上に恐縮しなくていいと思いますよ。

 ときには、荷物を持ってくれたり、自転車に乗るのをサポートしてくれたり、目に見えるお手伝いをしてくれる人に出会うこともあるでしょう。そんなときはぜひ、「すみません」ではなく、「ありがとうございます」と感謝を伝えましょうね。

 いっそ、ムチャクチャする様子を動画に撮って、パパや、じぃじばぁばと共有するのもおすすめです。毎日がネタの宝庫やん(笑)。というのも、何人ものイヤイヤ期を通りすぎてきた私からすると、「イヤイヤ期はかわいい!」。成長とともに必ず終わりを迎えますから、今だけのことと割り切り、周囲の助けも借りつつおおらかに乗り切ってくださいね。

\まとめ/

“ 渦中”にいるママが周囲に伝えるべきは「すみません」ではなく「ありがとう」

失礼な言動

5万組を子育て支援して見つけた しない育児,HISAKO
『5万組を子育て支援して見つけた しない育児』より(イラスト:芦野公平)

× しなくていい →「そんな失礼なこと言わないの!」とその場で叱りつける
◯ するならこっち →失礼な言葉の裏にある真意を読みとれるよう、想像を膨らませる

 わが家の第11子、ととちゃんはとってもおしゃべり。米軍基地のある沖縄で育っている彼女は、外国人ファミリーにも「Hello~!」と物怖じせずに声をかけます。私はこう見えて人見知りなので、きっと旦那のMARKに似たのでしょう……。そんなととちゃんが5歳の頃、よく言っていたのが「ママ、いつ死ぬの?」。確かに超高齢出産だったから、若いママよりは先に死ぬと思うけど、まだその予定はないんよ……。かと思えば、関西からはるばる来てくれたお客さんに「いつ帰るの?」。

 まるで、「早く死んでほしい」「早く帰ってほしい」とでも言いたげな失礼な質問に聞こえますが、これって実は“ 子どもあるある” なんです。子どもは「ママに早く死んでほしい」のではなく、「大好きなママとずっと一緒にいたい」。「早く帰ってくれ」ではなく、「あなたといると楽しいから、まだ帰らないでほしい」ということが言いたいんですね。

 幼い子どもは言葉足らずで、表現力にも乏しく、ときどきギョッとさせられるようなことを口にします。そんなとき、言葉尻をそのまま受けとって、「そんなこと言わないの!」と叱るのはNG。子ども本人は、自分が発した言葉にそれなりの理由や真意があるので、なんで叱られたのか理解できません。

 想像力を膨らませて、子どもの立場になって物事を考えてみましょう。「ママはまだ死なないよ。これからもずっと一緒だよ」「明日の夕方までいるよ。まだたくさん遊べるね!」と返せば、子どもは安心。にっこり笑顔になることでしょう。

\まとめ/

子どもの立場になって物事を考えると純粋でかわいい真意が見えてくる

この記事は、HISAKO著『5万組を子育て支援して見つけた しない育児』(サンクチュアリ出版)より一部抜粋・再編集したものです。詳しくは下記をご覧ください。

書籍『5万組を子育て支援して見つけた しない育児』

『5万組を子育て支援して見つけた しない育児』 (サンクチュアリ出版)
¥ 1,430

著者|HISAKO氏について

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