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2018年12月10日 10:45 更新

年の差兄弟の悩みあるある!メリット・デメリット

上の子供と下の子供の年齢が離れている「年の差兄弟・姉妹」。10歳ほど離れていると、一方は小学校高学年、一方は生まれたばかりの赤ちゃんと、置かれた環境が全くちがうものになります。年の差兄弟のメリットやデメリット、子育てのポイントについてまとめました。

年の差兄弟って何歳からを言うの?

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年の差兄弟とは、上の子と下の子の年齢が離れている兄弟のこと。では、どのくらいの年齢差があると、年の差兄弟と言うのでしょうか。

一般的な年の差兄弟の概念

一般的な兄弟の年齢差は、2〜3歳くらいが多いのではないでしょうか。複数兄弟の場合、長子と末子の年齢差が10歳くらいある場合もありますが、間に子供がいる分、お互いそれほど年の差は意識しないものです。

間の子がいるわけでなく上の子と下の子の年の差がかなり離れている「年の差兄弟」。何歳くらいの年の差があると、そのように言われるのでしょうか。人それぞれ自分の育った環境や家族構成などで意見が割れるかと思いますが、一般的には、5歳〜6歳以上兄弟間の年齢が離れていると「年の差兄弟」と言われることが多いようです。

歳の差兄弟のメリット・デメリット

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子供同士の年齢が近いと、お互いにぶつかり合うのでケンカが多いもの。でも年の差があると、上の子が一歩引いて下の子を優先するため、むやみにケンカしないというイメージがあります。実際はどうなのでしょうか。年の差兄弟のメリットとデメリットをご紹介します。

歳の差兄弟のメリット

5歳以上年齢が離れている場合、上の子はもうある程度、自分のことは自分でできる年齢です。着替えや食事、トイレ、入浴など、ママの手をそれほど煩わせることなくできるでしょう。そのため、下の子にもしっかりと向き合える時間が増えます。

また、5歳ともなると、家事のお手伝いの十分な戦力になります。ママが下の子のお世話で大変な時に、配膳を手伝ってくれたり、洗濯物をたたむのを手伝ってくれることもあるでしょう。哺乳瓶でミルクを与えたり、着換えを手伝うなど、赤ちゃんのお世話もしてくれるようになります。

年の差がそれほどないと、兄弟でママの取り合いなどもよくあるものです。でも、上の子が一定以上の年齢になると、「これまで、ママやパパからたくさんの愛情をもらった」と気持ちが満たされていることから、下の弟や妹にも愛情を注げることが多いようです。

歳の差兄弟のデメリット

兄弟の年齢差が少ないと、一気に子育て期間が終わるのですが、年の差兄弟の場合、トータルの育児期間が長くなるというデメリットがあります。上の子が小学校を卒業したと思ったら、入れ替わりで下の子が入学。1人だったら6年で済むママの小学校ライフが、倍の12年もかかるのです。下の子の出産が高齢出産だった場合、体力も心配ですね。

また、子育ての情報や常識も、年々変わっていくというのも忘れてはなりません。予防接種の種類や離乳食の進め方、粉ミルクの調乳方法、新たな育児グッズの登場など、数年前とは違っていることが多々あります。さらに、おっぱいのあげ方やおむつの替え方、沐浴の方法なども、すっかり忘れてしまっている場合も。

そのほか、トータルの育児期間が長くなるデメリットもあります。上の子供も、10年くらい一人っ子のような状況で育てられてきたのに、急に弟や妹ができ、嬉しい反面、環境の変化に戸惑って情緒不安定になることもあるようです。

年の差兄弟育児の悩みあるある

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年の差兄弟を育てていると、年が近い兄弟とは違う悩みもいろいろ出てくるものです。どのような悩みがあるのか、代表的なものをご紹介します。

遊びが合わない

年齢が離れていると、遊び方もそれぞれ全く違います。上の子供が10歳くらいの場合、男の子だったらゲーム機を使ったゲーム、カードゲーム、野球、サッカーなどをするかもしれません。女の子もゲーム機で遊ぶほか、マンガや本を読んだり、絵を描いたり、おしゃれごっこをすることが多いでしょう。

しかし下の子はまだ、おもちゃを使った遊びもおぼつかない状態。上の子供が大事にしているカードやマンガの本などを、うっかりいじって「壊した!」なんて大騒ぎされることも。

行きたいお出かけ場所が合わない

遊びと同様、年齢が離れていると、お出かけ先も合いません。小さな子供向けの公園は、もう大きな子供には物足りないでしょうし、見たい映画も違ってくるし、テーマパークに出かけたとしても、小さな子供は激しいアトラクションのものに乗れないことが多いです。たとえ、2人が楽しく遊べる場所があったとしても、下の子の体力を考えて、早々に引き上げる場合もあるでしょう。上の子供はまだ遊び足りないこともあり、不完全燃焼な思いをしてしまう場合もあるようです。

子供部屋をどうする?

兄弟の年齢差が少ない場合、同じ子供部屋でもそれほど問題はありませんが、年齢差があると生活サイクルが全く変わってくるため、上の子供はストレスを抱える場合もあります。受験する年齢になると、静かに勉強をしたいのに、下の子供が全然静かにしてくれない、下の子供が子供部屋に友達を呼び、散らかして帰った……など。家の構造的に子供部屋を1つしか確保できない場合は、パーテーションで仕切るなどして、パーソナルスペースを確保できるようにするといいですね。

年の差兄弟育児のポイント

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年の差兄弟育児の場合、上の子供はある程度成長しているので、つい下の子供にばかり手をかけてしまうこともあるでしょう。でも年の差兄弟の育児は、"上の子への接し方"も大事なポイントであるようです。ここでは年の差兄弟の育て方のポイントをまとめました。

上の子に今まで以上に目をかける

上の子は手がからない年齢になったからといって、決して上の子から目を離していいというわけではありません。前項でもお伝えしましたが、ある一定の年齢になってからの「弟・妹ができる」という環境の変化に追いつけない子供もいます。「もう大きいのだから、すぐに受け入れてくれるはず」「弟・妹ができて喜んでいるはず」と親は思い込んでいても、その思いとは裏腹に、葛藤を抱える子供も多いのです。

また、子供も10歳を過ぎると、思春期が近づいている影響もあり、複雑な心の悩みを抱えるようになります。特に中学校など、新しい環境に入るときは、しっかり目をかけてあげるようにしましょう。手がかかる下の子のお世話を優先しがちですが、上の子との時間を必ず取るようにすることが大事です。

上の子に下の子のお世話を任せ過ぎない

年齢が近い兄弟同士遊ばせていると、目を離した隙にケンカをすることもありますが、年齢が離れていると、上の子供が一定の距離で下の子供に接してくれるようになります。安心して任せられるせいか、ママは家事や仕事などが忙しいとき、下の子供の世話をつい頼んでしまうこともあるのではないでしょうか。

家族の一員として、兄弟の面倒を見るのも大切なことですが、上の子供の都合や気持ちを考えず、下の子供の世話を任せすぎないようにしましょう。そして、お世話をしてくれたあとには「ありがとう」の気持ちも忘れずに伝えたいものです。

下の子のお世話が大変でも上の子の行事には参加する

目を離せない乳児期を過ぎても、子供は小学校に上がるころまで、何かと世話がかかるものです。上の子とのお出かけの約束や学校行事と、下の子供のアクシデントが重なってしまうこともしばしば。その場合、上の子はママ不在で学校行事や発表会・イベントに参加することもあります。

「これまでずっと行事に参加してきたのだから」「もう大きいので、状況はわかっているはず」と親は思いがちですが、大きくなったとはいえまだ子供。自分が置き去りにされているように寂しい思いをしていることが多いのです。

上の子供の学校行事と下の子供のアクシデントが重なったときなどは、パパや実家の親などに協力してもらうようにしましょう。また、約束していたお出かけ場所に行けなくなった場合などは、必ず埋め合わせの約束をするなど、「自分がないがしろにされた」と子供が誤解しないように、フォローすることが大切です。

まとめ

年の差兄弟の育児は、上の子供がある程度手が離れていることや、ママに育児経験があることから、楽と思われがちです。しかし、ママの体力も落ちているため、想像以上に子育てがハード……という思わぬ落とし穴も。何より大切なのは、年齢が離れている子供それぞれに応じた心のケア。子供と一対一で向き合う時間を大切にしたいものです。

  • 本記事は公開時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。予めご了承ください。

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