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2018年12月09日 16:44 更新

子沢山は大変だけど幸せ!兄弟・姉妹が多い家庭の育児のコツ

テレビで放映される大家族シリーズや、子沢山の芸能人のニュースなどを見ると、幸せそうだと思いつつも「大変なのでは?」と思ってしまいますよね。毎日の子育てにお金のやりくりなど、子沢山の家族はどうしているのか気になるもの。今回は子沢山の家族のリアルやメリット、子育てのコツをご紹介します。

子沢山は恥ずかしい?世間のイメージは……

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「子沢山」というと、一般的にはどのようなイメージが持たれるのでしょうか? 「賑やかで楽しそう」「昔はこのくらいの子供を産むのが普通だった」などの声が聞かれる一方、「無計画すぎる」「恥ずかしい」などといった意見もあるようです。実際はどうなのでしょうか?

避妊してない?無計画のイメージ?

現在は避妊に関する情報が広く知られており、「妊娠しやすい日」などがわかる妊活アプリも多くリリースされています。上の子供の年齢や、仕事との両立も考えて計画的な妊娠を考える人もいる中、間を置かずに次々と子供を出産する人を見ると、後先考えての妊娠・出産なのかと疑問を持つ人も少なくないでしょう。「自分の体のサイクルを知らないのでは?」「避妊しないのだろうか?」なんて余計な心配をしてしまう人もいるかもしれません。

無計画に妊娠・出産を繰り返しているように見えても、中には子供が好きで、体力のある若いうちに多く産んでおきたいという考えのママもいます。子供一人にかかるお金もきちんと把握し、将来を見据えて地道に資格取得に励むママも少なくありません。

お金持ちじゃないと育てられない?

文部科学省の報道発表によると、平成28年度の子供一人の学費(幼稚園~高校まで)は、すべて私立の場合だと約1,770万円、すべて公立の場合は約540万円となっています[*1]。その他、塾や大学進学費も合わせると、さらに出費もかさみます。また、家や車のローン、夫婦の老後資金のことなども考えると、お金持ちでないと子供をたくさん育てられないというイメージがあるかもしれません。

また、子供が多い分、一人にかけられるお金も減るため、満足のいく教育(私立学校への進学・習い事など)を受けさせてあげられないのでは? というイメージもあるようです。

子沢山は楽しい!子沢山の幸せポイント

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大変なイメージがある子沢山家族。でも子供の数が多いだけ、楽しく嬉しい出来事が待ち受けているのも大家族ならではです。子沢山の家族のメリットや幸せポイントをまとめました。

自然と子供の自主性が育つ

子供の数が多いので、おのずから親が子供一人ひとりに手をかけられる範囲が限られてきます。目が行き届かないとデメリットを感じる人がいるかもしれませんが、言い換えれば子供は親の目を気にせず、のびのびと自主性を高めることができます。

上の子が下の子の面倒を見てくれる

子沢山だと、上の子供と下の子供との年齢の差が出てきます。遊びながら上の子供が下の弟・妹たちにルールを教えたり、忙しそうなママの様子を見て着換えやオムツの交換を手伝ってくれたりと、自然と年齢が上の子供が、下の子供たちの面倒を見る環境になっています。その分、ママは子育てがとても楽になりますよ。

子供の社会性が身につく

複数の子供がいると、家庭内に子供たちのコミュニティが生まれます。性格や性別も違う何人もの子供に揉まれる中、上下関係や社会の秩序などが自然に身に付くようになります。「感謝の気持ち」「どんな言い方をすれば、相手が嫌な気持ちにならないか」などを考える機会も多く、幼いながら円滑なコミュニケーションのためにどうしたらいいか追及するようになります。

ママ友がたくさんできる

子供を一人育てるだけでも、習い事、保育園や幼稚園、学校、サークル活動、公園などを通して、ママ友の世界も広がるもの。子沢山となると、さらにママ友の輪も大きくなります。ママ友は子育ての大変さを共有でき、時には力になってくれる頼もしい存在。子供の数だけ、味方になってくれるママ友が増えるのはうれしいことですよね。

感動や喜びがたくさん

「歩けるようになった」「お手紙を書いてくれた」「疲れたママをいたわってくれた」など、何気ない日常の中でも、子育て中は感動がいっぱい。子供の人数が増えると、それだけ喜びや感動の数も多くなります。子供たち同士で助け合ったり、協力し合う姿を見ると成長を感じ、嬉しくなりますね。

子沢山育児のポイント

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子供がたくさんいると、親の愛情が平等にいきわたらないのではと心配になる人もいるはず。年齢がバラバラだと、学習環境を整えるのも大変そうです。子沢山家族はこのような悩みを、どのように乗り換えてきたのでしょうか。

ママ・パパを独占できる時間をみんなにつくる

子供の数が多いと、親は子供一人ひとりとしっかりコミュニケーションをとる時間がとれないもの。複数の子供とコミュニケーションをとるのもいいですが、たまには子供一人とじっくり向き合う時間を取りましょう。公園で遊んでもいいし、入浴タイムをその時間に充ててもいいですね。他のきょうだいと一緒にいると、なかなか話せないようなことでも、ママやパパと一対一だと、話しやすくなるようです。

その子に合った学習環境を整える

同じきょうだいでも、子供は一人ひとり性格や特徴は異なります。勉強に関しても、それぞれの子供の特性に合った学習環境を与えてあげることを心掛けましょう。計画性があり、じっくりと取り組むのが得意な子の場合は通信教育、競争するのが合っている子の場合は集団授業の塾、集団の中では取り残されてしまいがちな子の場合は家庭教師など、さまざまな選択肢があります。

ルールをしっかり決める

複数の子供たちが気持ちよく暮らすためには、最初にルールをしっかり決めることが大切。お片付けや寝る時間、ケンカしたときはどうするか、家のお手伝いについてなど決めておきましょう。親は最初は厳しくても、だんだん育児に慣れてくると、下の子供を甘やかしてしまうことが多いものです。厳しくしつけられた上の子供たちはその様子を見て、納得できない心理状況になることも。ルールをしっかり守ることを心掛けているうちに、下の子供にも受け継がれていくでしょう。

まとめ

「恥ずかしい」「無計画」などと言われることもある子沢山家族ですが、その多くのママやパパは真剣に子供に向き合い、将来のことも考えて頑張っています。周囲の無理解の声は右から左に聞き流し、前向きに育児を楽しみたいものですね。

[*1]文部科学省「平成28年度子供の学習費調査の結果について」
http://www.mext.go.jp/b_menu/toukei/chousa03/gakushuuhi/kekka/k_detail/__icsFiles/afieldfile/2017/12/22/1399308_1.pdf

  • 本記事は公開時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。予めご了承ください。

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