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2023年09月28日 06:30 更新

中高生の約4割は自分の将来を不安視、中学生は「進学」、高校生は「お金」に不安を抱く子が多い

みなさんは子どもと将来について話すことはありますか? 子どもからすると照れくさいテーマでもあり面と向かって話すことは多くないかもしれません。そこで、中高生1,000人を対象にした調査を参照し、中高生が抱えている将来への不安について見てみましょう。傍目にはわからなくても、内心では不安を抱えている子は多いかもしれません。

中高生は自分や世界の将来をどう思っている?

本記事では、中高生1,000人を対象にした「中高生が思い描く将来についての意識調査2023」(ソニー生命保険)から、中高生が抱えている将来への不安についてお伝えします。

自分の将来|4割超が「不安」

自身の将来について、明るい見通しをもっているか、不安を抱いているか(各単一回答形式)

ソニー生命保険「中高生が思い描く将来についての意識調査2023」より
ソニー生命保険「中高生が思い描く将来についての意識調査2023」より

自分の将来への見通しは明るいか不安か――、中高生の意識はどうなのでしょうか?

まず、中学生の回答をみてみると、「1年後の自分」「3年後の自分」「10年後の自分」について不安を感じている中学生は、それぞれ36.5%、40.5%、45.0%でした。それぞれ4割前後の人が不安を抱いており、先の未来になるほど不安に思う人が増えています。

次に高校生ですが、「1年後の自分」「3年後の自分」「10年後の自分」について不安を感じている高校生は、それぞれ39.4%、44.4%、48.6%でした。中学生同様、先の未来になるほど不安に思う人が増えていますが、全体的に中学生よりも割合は高くなっています。

新型コロナウイルスの流行や不安定な世界情勢などの影響もあり、明るい見通しや将来を想像しにくい人が多いのではないでしょうか。

自分の将来|具体的な不安は「お金」や「進学」

自分の将来のどのようなことに関して不安を抱いているか(複数回答形式)

ソニー生命保険「中高生が思い描く将来についての意識調査2023」より
ソニー生命保険「中高生が思い描く将来についての意識調査2023」より

中高生のいずれも将来への不安を抱く人が少なくないようですが、具体的にはどのような不安があるのかを見てみます。

中高生のどちらも「進学・受験」「就職・仕事」「お金」が上位3位を占めているのは同じでした。中学生の場合は「進学・受験」(59.5%)がトップ、高校生の場合は「お金」(54.5%)がトップになっています。

男女別で見てみると、中学生の女子は「進学・受験」よりも「お金」を不安を感じる人が多く、男子が44.0%であるのに比べ、女子は64.0%と差が出ていました。また、「容姿」に関しては男子18.0%、女子51.0%と特に開きが見られています。

高校生を男女別に見てみると、差が目立ったのは「進学・受験」で、男子38.5%、女子58.5%と、女子の方が20ポイント高くなりました。なお、「容姿」に不安を抱える女子は、中学生と比べると36.0%と少なくなっています。

日本や世界の将来|約7割が「不安」

日本や世界の将来について、明るい見通しをもっているか、不安を抱いているか(各単一回答形式)

ソニー生命保険「中高生が思い描く将来についての意識調査2023」より
ソニー生命保険「中高生が思い描く将来についての意識調査2023」より

最後に、自分の将来だけでなく、日本や世界の将来についてはどう思っているのかも見てみましょう。

中学生では「10年後の日本」「10年後の世界」に不安を抱いている割合が、それぞれ71.0%、69.0%でした。高校生では「10年後の日本」「10年後の世界」に不安を抱いている割合が、それぞれ67.9%、69.0%でした。両者で特に差は見られず、同様の結果になっています。約7割もの中高生が日本や世界の将来を悲観している背景にはやはり、戦争など不安にさせるニュースを見聞きする機会が多いということがあるのかもしれません。

まとめ

自分自身の将来に不安を抱く中高生は約4割、日本や世界の将来に対して不安を抱く中高生は約7割でした。誰しも、何が起こるかわからない未来のことには不安を抱くものですが、その不安の程度は世の中の状況が大きく影響するものでしょう。子どもや若者が不安を感じやすい時代だということを、大人としても、きちんと認識しておきたいですね。

(マイナビ子育て編集部)

調査概要

■中高生が思い描く将来についての意識調査2023/ソニー生命保険株式会社
調査地域:全国
調査対象:ネットエイジアリサーチのモニター会員を母集団とする全国の中高生
調査時期:2023年6月8日~6月14日
調査方法:インターネット調査
有効回答数:1,000サンプル(有効回答から中学生200s、高校生800sになるように抽出)

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