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2024年01月06日 10:31 更新

子ども用ハーネスはペットみたい? 安全のために必要? 子育て中のパパ・ママたち212人の意見

メディアやSNSで取り上げられるたびに、論争が巻き起こる“子ども用ハーネス問題”。ハーネスは「迷子防止や交通安全対策に有効だ」という意見と、「必要ない」という意見が対立します。今回は、子育て中のパパとママに子ども用ハーネスについて質問しました。

子ども用ハーネス、使用するのはあり? なし?

パパの場合

子ども用ハーネス、使用するのはあり? なし?(パパの場合)

ママの場合

子ども用ハーネス、使用するのはあり? なし?(ママの場合)

パパ・ママともに半数を超え、子ども用ハーネスの使用を容認する結果となりました。

男女別に見ると、「あり」と答えたパパは約56%ですが、ママは約72%。パパよりもママのほうが子ども用ハーネスの使用に抵抗がないことがわかります。これは、ママのほうが子どもを連れて外出する機会が多く、子どもが急に手を離して駆け出したり、目の前からいなくなったりといった経験があるからでしょうか。

それでは、ここからは「あり」か「なし」か、それぞれの意見を見てみましょう。

子ども用ハーネスはあり!

【パパの意見】

子ども用ハーネスはあり!

●見た目はあまりよくないが、言っても抑えられない子にはつけておかないと本当に急に走り出したりしたら危ないから。(男性/36歳/学校・教育関連/専門職)

●手をつなげないとか、子どもが衝動的とかなら、使えばいいと思う。子どもの安全のためなので。(男性/46歳/医療・福祉/専門職)

●ある程度自由に動かせたいが、事故は困る。(男性/44歳/学校・教育関連/事務系専門職)

●数秒間でのヒヤリハット事例を何度も経験しているため絶対に必要です。(男性/43歳/医療・福祉/専門職)

なにはともあれ「子どもの安全が第一だ」という意見には、反対する人はいないでしょう。子どもの性質や年齢によっては、つけておいたほうがより安全を高められる場合があります。

もちろん、親として子どもの行動を制限したくはありませんが、自由な行動と事故の可能性を比べて、どちらを取るかという選択の問題です。実際に危険な体験をしている人は、なおさら「あり」と感じているでしょう。

【ママの意見】

●見た目のよしあしは二の次にして、子どもの安全を第一に考えるのが親の務めだと思うから。(女性/33歳/建設・土木/技術職)

●いくら目を離さないように、居なくならないようにとしてても、手をいきなり離される。一瞬目を逸らしただけでも居なくなるので、行動権を握れるのはいいと思う。(女性/27歳/サービス業/販売職・サービス系)

●子どもによって障害があったり、双子ちゃんなど安全を守るためには必要な場合もあるから。(女性/39歳/建設・土木/事務系専門職)

●交通量が多い道だけ使用するのはアリだと思います。(女性/25歳/情報・IT/事務系専門職)

男性と同じく安全を第一に優先する意見や、行動制御が難しい子ども、状況での使用はありだという意見が見られました。「いきなり手を離される」というコメントを寄せてくれたママからは、子どもの行動に日ごろから苦労していることや、いかに子どもが素早く動くかが伺えます。

子ども用ハーネスはなし……

【パパの意見】

●ペットみたいで見ていて不快だから。そんなことしなくても、親が十分注意していれば大丈夫と感じているから。(男性/40歳/金属・鉄鋼・化学/技術職)

●紐による事故がありえそうなので、今のところは使用しないつもりです。(男性/38歳/ソフトウェア/技術職)

●強制したところで意味はない。何が危険なのかを教えて、行動から理解してもらうことが必要だから。(男性/43歳/医療・福祉/専門職)

●同じ手が塞がるなら繋げばいいと思うため。(男性/36歳/医療・福祉/技術職)

「なし」と感じる男性の理由は、ごもっともです。「親が注意すればよい」「根本的なしつけが大事」など、おっしゃることはよくわかりますが、それが完璧にできれば苦労はしません。

ただ、長すぎる紐を危険視する意見には一理あります。また、長い紐をつけて放置したり、紐を引っ張って言うことをきかせたりする様子は「ペットのようだ」と不快に感じてしまうのかもしれません。

【ママの意見】

●手を繋いで歩くことに慣れさせる。手を繋いでることで安心感と信頼感が生まれるから、紐ではなく手を繋ぐべきだと思う。(女性/33歳/ホテル・旅行・アミューズメント/販売職・サービス系)

●子どもを物のように扱いたくない。(女性/36歳/医療・福祉/受付)

●ペットのように見えてしまうから。(女性/42歳/飲食業/販売職・サービス系)

●便利だと思うけど、見た目にもあまりよくないと思うから。(女性/39歳/運輸・倉庫/事務系専門職)

ハーネスに対する嫌悪感は、「ペットのように見える」という意見に代表されます。また、子どもの人権を無視した行為に感じる人も少なくないでしょう。「なし」派のこうした嫌悪感を払拭するのは難しく、我が子に何かあってからでは遅いという「あり」派の意見とは平行線です。

まとめ

実際に市販されているハーネスは、リュック型や親子の手首をリングでつなぐタイプが多いですが、「紐でつながれた子ども」という見た目のインパクトが強く、不快感を示す人もいます。

しかし、子どもの安全を守る責任があるのはあくまで親。人目を気にしてハーネスを外し、結果事故にあっても誰も責任を負ってはくれません。議論が起こるたびに、SNSではハーネスを必要とするご家庭の事情が認知されてきています。

子ども用ハーネスはありかなしか、ぜひ一度、夫婦間や身近な人と話してみてください。

マイナビ子育て調べ
調査日時:2023年4月27日~5月3日
調査人数:共働きで働く22歳~40代までのパパ・ママ212人(パパ/103人、ママ/109人)

(マイナビ子育て編集部)

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