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2023年05月09日 07:03 更新

私も毒親予備軍!? 子どもにイライラしたとき気をつけたい毒親の兆候とふるまい『子育てで毒親になりそうなとき読んでほしい本』#1

育児で疲れたり孤独を感じたりすると、子育ての正解がわからず自己嫌悪に陥ることがあるかもしれません。そんなとき、自分が毒親化しないためにはどうしたらよいのでしょう。精神科医の井上智介先生の『子育てで毒親になりそうなとき読んでほしい本』(主婦の友社)から、毒親にならずに自分と向き合う子育てのヒントについてご紹介します。

私ってもしかして毒親…?

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毒親は他人ごとじゃない! あなたも毒親予備軍!?

毒親って、そもそもどういう親?

子どもにイライラしてついどなってしまった、言うことを聞かないので、つい手が出そうになってしまった……、子育て中なら経験がある人も多いでしょう。
しかし、これがエスカレートすると「毒親」になる可能性があります。
毒親と聞くと、どのようなイメージを思い浮かべますか。言葉自体が毒々しいので、自分には関係ないと思いがちですが、実はそんなに激しいものでなくても毒親にあたります。

そもそも毒親とは、アメリカのスーザン・フォワードさんの著書『TOXIC PARENTS』を日本語に訳した言葉。
フォワードさんは毒親を、子どもに対して悪い影響を与える親と定義しています。

具体的には、子どもの恐怖心や義務感、罪悪感を過剰に刺激し、子どもの考えや気持ちを無視し、自分の思いどおりにコントロールしようとする親のこと。自分の思う条件があって、それをクリアしないと愛さないよというのが、毒親の大きな一面です。

本来であれば、親から子への愛情は無条件であるもの。成績がいいから愛するよ、手がかからないようないい子でいてくれるから愛するよ、というものではありません。
でもそういった条件つきでしか愛情を与えないのが、まさに毒親の大きな特徴です。

また大きなポイントは、多くの毒親が意識的にコントロールしてやろうと思ってやっているわけではないということ。無意識でやってしまっている。それどころか、よかれと思ってやっていることもあります。
自覚がまったくないわけです。

もう毒親になっているかも

毒親の兆候は、以下のふるまいから見え始めます。

家事を完璧にやらないと気がすまない
世間的によいとされることは、どんどんとり入れたい
子どもがどこで何をしているかを把握しておきたい

思い当たる節のある人も、少なくないのではないでしょうか。そんな人は、実は毒親予備軍かもしれません。さしずめ「グレー親」「黒親」といったところでしょうか。

書籍『子育てで毒親になりそうなとき読んでほしい本』について

子育てで毒親になりそうなとき読んでほしい本
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『育児はとてもストレスフル。誰でも毒親になりえます』 
子育てというのは、非常にストレスフルなもの。仕事は嫌ならやめられるけれど、子育ては嫌でもやめられない。逃げるという選択肢がまずありません。
初めての子育てに、不安や心配のない親御さんは、いないのではないでしょうか。

しかも子育ては、独自性の高いもの。つまり一つ一つの家庭によって違いが大きく、親は基本的に自分の家庭しか知りません。
そんなふうに、子育てというのはとても難しいものにもかかわらず、世の中では「子育てができてあたりまえ」「誰でもやっているもの」というイメージがもたれています。それが、ますます親御さんを苦しめているのです。
 
『毒親にならない気持ちの持ち方を知りましょう』 
この本では、自分が毒親化していると気づいた人が呪縛から脱し、わが子に向き合い、自分らしく生きていくステップをご紹介します。

子どもの接し方に悩んだとき、心に寄り添ってくれる一冊です。

井上智介先生のプロフィール

産業医・精神科医
兵庫県出身。島根大学を卒業後、大阪を中心に精神科医・産業医として活動する。産業医としては毎月30社以上を訪問し、一般的な労働の安全衛生の指導に加えて、社内の人間関係のトラブルやハラスメントなどで苦しむ従業員にカウンセリング要素を取り入れた対話を重視した精神的なケアを行う。精神科医としてはうつ病、適応障害などの疾患の治療だけではなく、自殺に至る心理、災害や家庭、犯罪などのトラウマケアにも力をいれている。さらに、ブログやSNS、講演会などでこれらを分かりやすく「ラフな人生をめざすこと」を発信している。『職場のめんどくさい人から自分を守る心理学』(日本能率協会マネジメントセンター)など著書多数。
Twitter @tatakau_sangyoi

  • 本記事は公開時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。予めご了承ください。

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