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2023年08月12日 10:01 更新

こんな自分がイヤになる……子育て中に感じる自己嫌悪はどんなとき? 「全部が限界に感じ…」「うるさい!と怒鳴ってしまい…」

子育ては、試行錯誤の連続です。自分なりにがんばっているつもりでも、失敗したり報われなかったり、自己嫌悪に陥ることがしばしばあります。今回は、子育て中に自己嫌悪を感じた瞬間について、ママたちにアンケートを行いました。落ち込んだときも、「自分だけじゃない!」と前を向いていけますように!!

子育て中、自己嫌悪に陥ったことはありますか?

子育て中、自己嫌悪に陥ったことはありますか?

子育て中に自己嫌悪を感じたことがある人は約8割と、ほとんどの人が一度は自分がイヤになったことがあるようです。一方、自己嫌悪を感じたことのない人は、約2割。もしかしたら、自己嫌悪を回避する考え方が身についているのかもしれませんね。

自己嫌悪に陥らないためには、人と自分を比べない、完璧を目指さないことが大切です。多くのママたちは子育て中に自己嫌悪を感じたことがあるようですが、いつも余裕があってステキに見えるママ友も人知れず自己嫌悪に陥っているかもしれません。

みなさんは、どのようなときに自己嫌悪に陥ってしまったのでしょうか。仕事や家事・育児にがんばっているからこそ、つい起きてしまった事態。子育て中にママが落ち込んでしまったときのエピソードを紹介します。

仕方がないことなのに……

●毎日粗相をされて、悪気がないとわかっているのに説教してしまった。(女性/31歳/小売店/事務系専門職)

●許容範囲内の食べこぼしなのに怒鳴ってしまった。(女性/45歳/食品・飲料/経営・コンサルタント系)

●子どもの夜泣きがひどいとき、つい大声で「うるさい!」と怒鳴ってしまいました。赤ちゃんは泣くのが仕事だとわかっていたのに、それを忘れて怒鳴った自分が嫌になりました。(女性/35歳/金融・証券/事務系専門職)

子どもが小さいうちは、できないことがたくさんあります。大人にしてみれば簡単なことでも、できないのは当たり前。でも、よその子と比べたり、本などの知識から「もうできるはず」と期待してしまったり……。仕方がないとわかっているのに、ついつい怒ってしまう自分がイヤになります。

子どもの発達は、個人差が大きいもの。さらに、運動、言語、情緒の発達は連動しているものの、すべてが同じペースで発達するわけではありません。

頭でわかっていても怒ってしまうときは、ママに休養が必要なサインです。自分のケアも忘れずに。

イライラをぶつけてしまったとき

●ストレスが溜まってイライラしてたときに、子どもがペットの餌を掴んで食べようとして、いつもならさりげなく手から取って優しく注意するのに手を叩いて怒ってしまったこと。ただの八つ当たりで申し訳なさすぎて、思い出すだけでも泣きそうになる。本当に申し訳ないことをした。(女性/21歳/飲食店/飲食店キッチン)

●子どもと2人きりのとき、イラッとすることがあり、子どもにあたってしまったこと。でも言葉がはっきりしている子だったので、押してしまったときには「ぼくがこわれちゃう!」。やや乱暴に座らせたときには「ぼくはボールじゃない!」と諭してくれたので、はっと反省させられました。(女性/38歳/電機/事務系専門職)

ストレスが溜まり過ぎると、いつもの自分でいられないときがありますが、相手が自分より小さくて弱い子どもだからこそ、イライラをぶつけたあとの自己嫌悪は余計に大きくなります。

「イライラして怒っちゃった。ごめんね」と謝るのは簡単ですが、イライラ怒りの頻度を減らす努力をしないと、暴力のあとに甘やかすDVと同じ構造になってしまいます。なぜイライラしてしまうのか、根本的な原因を探ってみましょう。

イヤイヤ期の悪夢

●なんでもイヤイヤで、自分が否定されてる気分になりわんわん泣いた。泣き出した私にビックリして息子も泣き出した。5分くらい2人でずっと泣いていた。まわりに相談できる人もいなくてしんどかった。(女性/34歳/運輸・倉庫/秘書・アシスタント職)

●何回言っても聞いてくれない、何をしても泣いている(生後)半年ころ、思い切りケータイで顔面を殴られて全部が限界に感じ、泣きながら子どもをサークルに入れてひとりで別室で落ち込みました。本当はずっと笑顔で優しくしてあげたいのに、全然だめな母な気がして自己嫌悪の毎日でした。今でも完璧ではないですが、少しずつ意思疎通もできるようになり、毎日怒りながらですが楽しく過ごせています。(女性/25歳/マスコミ・広告/クリエイティブ職)

●イヤイヤ期に突入している一人目が言うことを聞かず、手をあげそうになることもしばしばあります。その度に何を考えてるのかと、自己嫌悪に陥ります。(女性/30歳/小売店/販売職・サービス系)

イヤイヤ全開の魔の2歳児は、手に負えません。成長過程とわかっていても、ツライ毎日が続きます。親子だけの密室育児は、逃げ場がなくて本当にきついですよね。身近な人に助けを求めたり、行政の一時預かりサービスに登録したり、孤立しない工夫が必要です。

子どもに応えてあげられないとき

●「一緒に遊んでー」と言われても、平日仕事とお迎えを終えて帰ってきたあとは、ご飯にお風呂に歯みがきに寝かしつけとスケジュールが分刻み。気持ちの余裕もなくてなかなか期待に応えてあげられず、自己嫌悪になりました。(女性/47歳/学校・教育関連/秘書・アシスタント職)

●ママ、ママ期で休みなく声をかけられるため段々と精神的に来てしまいイヤホンをして無視をしてしまったこと。無心になりたかったのでイヤホンをしてしまいましたが、今でも大好きと笑いかけてくれることに、感謝しています。(女性/25歳/アシスタント/秘書・アシスタント職)

●子どもの話を聞いてあげたり、勉強を見てあげたいのに、家事に追われていたり、仕事の疲れが溜まって声をかけられたときにすぐに対応できなかったときに、あとから自己嫌悪に陥ったりします。(女性/41歳/小売店/販売職・サービス系)

「母親失格ではないか」と落ち込むのは、子どもからの愛情や要望に応えてあげられないときです。全力でぶつかってくる子どものパワーは無限です。疲れていたり、時間がなかったりするときは、余裕がなくなってしまいます。「家事なんか後回しでいいよ」と言われても、性格的にできない人もいます。

でも、物の見方を少し変えてみるのはどうでしょうか?
「直接的に子どもにかまってあげられないけど、食事の用意や洗濯は間接的に子どものためになっている!」
「心身を休めることは、次に笑顔で子どもに接することができるようになるため!」

子どもを大切に思う気持ちは、いろんな形があります。ママたち、自分を責めなくても大丈夫ですよ!

まとめ

子どものためによい親でありたい、と願う真面目な人ほど、自己嫌悪に陥りやすくなります。自己嫌悪の時間が増えると、心が疲れて余計にイライラするという悪循環。どこかで負の連鎖を断ち切らなくてはなりません。

最大の対処法は、自分の時間をしっかり確保して楽しむこと、そして睡眠を十分とること。母親失格なんて落ち込まないで! 子どもたちはママが大好きなのですから。

マイナビ子育て調べ
調査日時:2022年11月26日~27日
調査人数:127人(22歳~40代までのママ)

(マイナビ子育て編集部)

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