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2023年05月19日 10:55 更新

「ウインナー」と「ソーセージ」の違いは?別物⁉ 特徴と定義を紹介

ウインナーとソーセージは同じものなのか、別物なのか……違うとしたらどこがどう違うとはっきり答えられる人は多くないでしょう。本記事ではウインナーとソーセージの詳しい紹介と明確な違いについて解説します。今後購入や調理するときの参考になりますよ。

この記事はこんな人におすすめ!
◆ウインナーとソーセージの違いについて知りたい人

「ソーセージ」とは?

ソーセージとは、塩漬けされた豚肉や牛肉、鶏肉などのひき肉に、塩や香辛料、ハーブ類、調味料などを混ぜ、それをケーシングという筒状のものに詰めたあとに加熱や乾燥させた食肉加工品のこと。燻製で加熱をしたり、加熱をせずに乾燥させたりして作られています。

ソーセージという言葉は英語(sausage)ですが、元々はラテン語で塩漬けを意味するサルスス(salsus)が由来。
ソーセージが日本に伝わってきたのは、第一次世界大戦時のこと。捕虜となって収容所に連れてこられたドイツ人のソーセージ職人が作り方を伝授したと言われています。

「ウインナー」とは?

ウインナーは、あらゆる腸詰肉を総称するソーセージの一種。フランクフルトやサラミ、カルパス、チョリソーなどもソーセージの一種です。正式には「ウインナーソーセージ」と言います。
農林水産省が定めるソーセージ規格によると、太さが20mm未満のもの、または羊の腸に詰めたものがウインナーであると定義されています。
ウインナーという名前の由来はオーストリアの首都ウィーン。

お弁当に使う赤いウインナー。切り込みを入れてタコさんウインナーにすることもあるでしょう。実はこの赤いウインナーは日本発祥のもの。戦後、満足に素材が調達できなかった時代に、ウインナーの発色の悪さを隠すため、赤い着色をしたのが始まりなんだそうです。

ウインナーとソーセージの違いとは?

ソーセージの定義とは?

ソーセージとは、塩漬けした牛肉や豚肉、鶏肉を香辛料で味付けした後に牛、豚、羊の腸を詰め、乾燥もしくは燻製した種類のものを指します。
本記事の冒頭でも述べましたが、ウインナーも腸詰によって作られているため、ソーセージの一種なのです。また、フランクフルトやボロニア、サラミ、カルパス、チョリソーなどもソーセージの一種ですが、それぞれ食感や風味が異なっているため、調理法によってさまざまな味わいを楽しむことができるでしょう。
大きさに基準はありませんが、太さによって種類が分けられており、日本ではJAS規格(日本農林規格)によって、大きさや原材料などを基準に数種類に分類されています。

そのほかのソーセージについて

フランクフルトソーセージ

ドイツの都市フランクフルトに由来し、正式には「フランクフルトソーセージ」と呼びます。
JAS規格では、フランクフルトは豚の腸を使ったもの、または太さが20㎜以上36㎜未満のものと定義されています。したがって豚の腸を使っていれば、太さに関わらずフランクフルトソーセージだということになります。
ウインナーと同様で、調味料や香辛料を加えて練った豚の腸のひき肉を適したケーシングに詰めて加熱する製法。パリッとした食感で食べごたえがあります。バーベキューやお祭りの屋台では串にささったフランクフルトが大人気。パンに挟んで食べるホットドッグもおいしいですよね。

ボロニアソーセージ

北イタリアのボローニャ地方に由来し、正式には「ボロニアソーセージ」と呼びます。
ボロニアソーセージと聞いてもピンとこない人が多いかと思いますが、スーパーなどのソーセージコーナーに必ずと言っていいほど陳列されていて、太い筒状のソーセージ。表面に見える白い小片は、製造過程で調味料や香辛料を入れて練った豚ひき肉に加えた、大きめに刻んだ豚の脂肪です。
JAS規格では、ボロニアは牛の腸を使ったもの、または太さ36㎜以上のものと定義されています。36㎜ですから、かなり太さはありますね。分類上はソーセージですが、一見ハムのよう。お酒のおつまみとして生で食べても、焼いても揚げても炒めてもおいしくいただけます。

まとめ

あらゆる腸詰肉の総称が「ソーセージ」であり、ウインナーはソーセージの一種である

ウインナーは、あらゆる腸詰肉の総称であるソーセージの一種だということがわかりましたね。この事実を知っている人は多くはないはず。
ただし一言でソーセージと言っても、たくさんの種類があり、さまざまな食感を味わうことができます。食卓やお弁当にも役立つソーセージ、お好みの一品を探してみてはいかがでしょうか。

農林水産省:「ソーセージ規格」

出典: https://www.maff.go.jp

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