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2023年05月06日 11:16 更新

食べ放題のことを「バイキング」っていうのはなぜ? #子どもと一緒に覚えたい【雑学】

ホテルの朝食などで多い「バイキング」形式。定額で好きな食事を好きなだけ食べられるところがいいですよね。ところでこの「バイキング」って、英語圏でも「食べ放題」という意味で通じるのでしょうか?

「バイキング」は海外で通じない和製英語

「バイキング」は英語圏ではそのままの意味では通じません。
なぜなら、「バイキング」は日本でつくられた言葉、いわゆる和製英語なのです。

英語で「バイキング(Viking)」という言葉は存在しますが、これは「海賊」を表す言葉。9世紀から11世紀頃にかけて西ヨーロッパの海を侵略し、歴史に名を残した北欧の海賊を指します。

「今日の食事はVikingだよ」と伝えたら英語圏の人は混乱してしまいそうですね。

英語で「バイキング」を表す言葉は?

「食べ放題」という意味では、「All-you-can-eat」で通じます。
「飲み放題」なら「All-you-can-drink」と言います。
たとえば3000円で食べ放題だと、「all-you-can-eat for 3000 yen」となります。

あるいは、語源がフランス語ですが「Buffet」でも通じます。
しかし発音には注意が必要。日本ではフランス読みの「ビュッフェ」と使いますが、英語では「バフェィ」という発音で使われます。

また、Buffet(バフェィ)は「立食」「セルフ方式の食事」という意味合いが強く、日本の食べ放題とは少々捉え方が異なります。一般的には「All-you-can-eat」 を覚えているとよいでしょう。

なぜ日本では食べ放題を「バイキング」と呼ぶの?

なぜ日本では食べ放題のことを「バイキング」と呼ぶのでしょうか?
実は日本で初めて「食べ放題」の形式を使ったのが「バイキング」というレストランだったのです。
結果、食べ放題のスタイルが「バイキングスタイル」ということで定着するに至りました。

日本の食べ放題スタイルは北欧の「スモーガスボード」がモデル。「スモーガスボード」は前菜や冷菜、温菜、メイン料理、デザートなどたくさんの料理が並び、好きなように取り分けて食べるもので、今の日本で一般的な食べ放題とほとんど同じですね。「スモーガスボード」に変わる名称を公募して決まったのが「バイキング」だったのだとか。
北欧=海賊=バイキングというイメージで決まったようです。

まとめ

日本ではすっかり「食べ放題」の意味で定着した「バイキング」ですが、外来語ではなく和製英語でした。
このように、海外では違った意味で捉えられる和製英語はほかにもたくさんあります。
お子さんと一緒に調べて、親子で知識を高めてみるのもおすすめです。

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