ママのための悩み解決サイト
【医師監修】夫が出産立ち会いの準備でできる4つのこと

【医師監修】夫が出産立ち会いの準備でできる4つのこと

出産の立ち会いをするとき、ただ痛がる妻の側にいて見守ればよいというわけにもいきません。夫には、妻が安心して出産に臨めるようにサポートをするという、大切な役割があります。何も知らずにその大役を果たすのは難しく、結局何もできなかったということにならないよう、妊娠中から準備しておきたいことをまとめています。


この記事の監修ドクター
こすぎレディースクリニック 椎名邦彦先生
当院の基本姿勢は『癒して治す』です。最新の産婦人科・美容医療に、東洋医学などの代替医療やアンチエイジング医療を取り入れながら、 女性がいつまでも健やかで美しくあるための医療を提供します。
http://kosugi-ladies.jp/

最近では、夫婦や家族みんなで子どもを育てるのが当たり前になってきており、出産の立ち会いを望む夫も増えています。我が子誕生の瞬間を妻と共有できる経験は、何物にも代えがたい感動を生むでしょう。

ただ、気を付けておきたいのは、夫がしっかりと妻の出産をサポートすることです。特に初めての子どもだと、想像以上に苦しむ妻を前に、何をしてよいのか分からず、結局夫はオロオロしていただけということも珍しくはありません。一生の宝物にもなる貴重な体験を夫婦で分かちあうためにも、夫は妻の出産を万全の体制でサポートできるように準備しておいてくださいね。

出産の立ち会いが本当に可能か確認しておく

Getty logo 25b7f2c61b43cc8578dbdb4391bff44f15fecbfdcfd25ce56be1fa24f6dc74a2

夫が出産の立ち会いをすることについては、夫婦それぞれの考え方があるでしょう。出産前から立ち会いを熱望する夫もいれば、苦しむ姿を見られたくないから嫌だという妻もいます。

ただ、夫が立ち会う予定、または可能なら立ち会うと決めている場合、妻は夫をとても頼りにしています。出産や陣痛に対する不安や恐怖に立ち向かう時、信頼できる人間が側にいてくれることほど心強いことはないからです。出産間際で立ち会いができなくなったなどとならないよう、出産の立ち会いが本当に可能か、しっかりと確認しておいて下さい。

病院の方針を確認

出産予定の病院が、出産の立ち会いを認めているのかどうか調べましょう。立ち会いをまったく認めていない病院もあれば、条件付きで認めている病院もあります。例えば、夫のみ立ち会いが可能な病院、夫と両親まで可能、小学生以下の立ち会いは不可など、血縁関係や年齢で制限をしている病院もあります。また、病院で開催している両親学級に参加した者のみが立ち会えるといった条件を付けているところもありますので、事前チェックが必要です。里帰り出産をする場合には、里帰り先の病院についても必ず調べましょう。

分娩予約など、早めに行動をする

出産の立ち会いを希望している場合は、妊娠初期のできる限り早い段階で予約することをオススメします。たいていの病院では、出産予定日が決まると分娩のための入院予約を取るため、妊娠3ヶ月になると予約がいっぱいになることも珍しくはありません。妊娠の経過をずっと見てもらっていた病院で分娩する方が安心感もありますし、早めに行動しておきましょう。

妊娠中にサポート

個々にさまざまな事情もあり、必ずしも立ち会いができるとは限らないでしょう。また、里帰り出産の場合には、移動に何時間もかかることもあるでしょうし、夜中に陣痛が始まれば交通機関も動いてはいません。夫は、そういった状況を加味して、出産の立ち会いが本当に実現可能であるのか考えておきましょう。妻が望んでいるのにも関わらず立ち会いができない場合には、早めに伝えて妊娠中できる限りのサポートをしましょう。

妻が出産時に望むことについて話し合っておく

Getty logo 25b7f2c61b43cc8578dbdb4391bff44f15fecbfdcfd25ce56be1fa24f6dc74a2

夫婦2人の子どもですから、それぞれに希望する出産スタイルがあるとは思います。ただ、命がけで強い痛みに耐えて出産するのは妻ですから、やはり妻の希望を優先にしてもいいかもしれません。妻が出産時に望むことは、出産前の早い段階で具体的に話し合っておくことをオススメします。陣痛が始まってからは痛みに耐えるのに精一杯で、妻に答える余裕はありません。また夫が良かれと思ってしていたことが、実は妻にとって辛いことだったというのもよくある話で、しっかりと妻の希望を聞いておきましょう。

誰が立ち会うのかを決める

出産には、夫だけが立ち会うこともあれば、夫と実母2人で立ち会うこともあります。出産を経験していて、何でも相談できる母は心強く、妻が立ち会いを希望することもよくあります。

夫が立ち会いで分娩室に入っている場合、連絡を受けて到着したお互いの両親や兄弟たちは控室などで待つことになります。孫の誕生が楽しみだったり、母子ともに無事なのか心配だったりで、分娩室の様子を伺おうとする人もいるでしょう。そういった時に、夫の独断で分娩室に通すなんてことは避けましょう。苦しむ姿を見られたくなったり、裸に近い格好で恥ずかしかったりという妻の気持ちを考えて下さい。最近は陣痛から分娩後まで一部屋で過ごせるLDR(エルディーアールL:陣痛D:分娩R:産後の回復)というスタイルも増えており、知らないうちに立ち会う予定のない人物が室内にいるなんてことがないよう細心の注意を払いましょう。

2人目以降の出産では、上の子をどうするのか決めておこう

上の子の年齢や性格を考えて、夫の出産立ち会いに同行するのか、誰かに預かってもらうのかを決めておきましょう。出産の感動を子どもにも体験させてあげたいと考えるママもいれば、痛がる姿を見せて怖い思いをさせたくはないと考えるママもいます。子どもが出産立ち会いをする際には、子どもが分娩の進行を妨げたり、医療器具や薬品など危険物に触れたりしないように配慮するのも、夫の大切な役割になります。

記念撮影する際には

立ち会いをする夫の中には、記念にビデオを撮ろうと気合い十分の方もいるでしょう。妊娠後期に入ったら、ビデオカメラをフル充電にしておくことはもちろん、妻の撮ってほしい場面と撮ってほしくない場面を聞いておくことも大事です。あくまでも常識の範囲内で出産の邪魔にならないよう、妻のサポートが疎かにならないようにも気をつけたいですね。

分娩の経過について理解しておくことは必須! 

Getty logo 25b7f2c61b43cc8578dbdb4391bff44f15fecbfdcfd25ce56be1fa24f6dc74a2

陣痛が始まってから分娩に至るまでの経過、特にかかる時間については個人差があります。5、6時間で産まれる場合もあれば、1日かかるケースも珍しくはありません。ただ、共通していることもあるので、正常分娩の一般的な経過を理解しておけば、ある程度予測ができるため変にオロオロしたり、焦ったりせずに済みます。痛がる妻に適切な声かけもできるので、ぜひ分娩の経過については理解しておきましょう。

両親学級に参加しましょう

昔は母親学級と呼ばれていたものが、最近では両親学級と呼ばれることも多々あります。産婦人科でも開かれていますし、自治体が開催しているものもあり、たいていは夫の参加が可能になっています。ここでは、陣痛の見分け方や破水、おしるしなど分娩の経過について分かりやすく教えてくれます。

奥様と同じ内容を学べるため、陣痛より破水が先に起こったときはどうするか等、出産時の相談が夫婦で具体的にできるのもメリットの1つです。産後の赤ちゃんの沐浴やオムツの替え方なども講義があるので、新米パパはぜひ受講してみて下さいね。

妊婦健診には積極的に同行しましょう

妊婦健診に行くことで、妊娠の経過や奥様に起こり得るリスク等を医療従事者から直接聞くことができます。奥様の骨盤が比較的狭いときや胎盤と胎児との位置関係で、分娩中に自然分娩(経腟での分娩)から帝王切開へ移行する可能性が高い等と説明を受けることもあります。そのような時には、どう行動すればよいのかシュミレーションできますし、想定していれば、不安や恐怖を抱えている奥様に優しく声をかけることだってできるでしょう。

妊婦健診を受けている病院と出産する病院が一緒であれば、健診に同行した時に、スタッフステーションや分娩室、自動販売機の位置等を確認しておくことができます。出産に立ち会う時に、できる限り不安を抱える奥様の側を離れず、スムーズに行動できるように下調べもしておきたいですね。

自己学習は欠かせない

毎回妊婦健診に同行するのは難しいし、夫には妊娠に伴う症状があるわけではないので、「勉強しておこう」という自発的な気持ちがなければ、出産間際になって焦るということになりかねません。必死に痛みに耐える奥様に、どうすればいいかなと逐一聞くわけにもいかないので、奥様が持っているパンフレットや母子手帳に目を通したり、分娩の経過を解説している産婦人科のHPなどを見てみたりすると良いでしょう。

役立つ3つのこと

Getty logo 25b7f2c61b43cc8578dbdb4391bff44f15fecbfdcfd25ce56be1fa24f6dc74a2

普通分娩ならもちろん痛いですし、無痛分娩でも完全に痛みがとれるわけではありません。平均で身長50cm、体重3㎏の人間がお腹から出てくるのですから、それはもう言葉では表現できない痛みです。少しでも痛みを和らげられるよう準備しておきましょう。

呼吸法

「ラマーズ法」という言葉は、たいていの方が知っているのではないでしょうか。陣痛時から分娩にかけて、痛みを逃がしながら、分娩の進行を助けてくれる呼吸法です。妊婦さんはいろいろな場面で呼吸法を練習しますが、痛みでパニックになり、実践できない方も実はたくさんいます。一緒に呼吸法を実践してサポートしましょう。

マッサージ

陣痛の最中に、背中や腰をマッサージしてあげると痛みが緩和することも多いので、心づもりをしておきましょう。強さや場所などは、実際の場面で奥様に確認しながら進めればよいのですが、テニスの硬球やゴルフボール等を準備しておくと役に立ちます。強い痛みの波がくると指圧程度では効果がないため、硬いものがオススメです。何時間ものマッサージが必要になることもあるので、体力をつけておきましょう。

好きなものを準備

痛みを少しでも忘れることができるように、奥様が好きな音楽やDVDも用意しましょう。また、陣痛の最中には食欲も落ちることが多いので、食べやすいゼリーを用意したり、好きなジュースなどを準備したりするとよいです。陣痛は、進行に伴い痛みも強く、痛む間隔も短くなっていき、ますので、早め早めの準備を心掛けるとよいでしょう。

まとめ

Getty logo 25b7f2c61b43cc8578dbdb4391bff44f15fecbfdcfd25ce56be1fa24f6dc74a2

「夫が出産立ち会いの準備でできる4つのこと」をご紹介してきました。日々忙しいと思いますが、今からでもできる限りの準備を進めて、可能であれば協力をしてもらえるといいですね。感謝を忘れないようにしましょう。

関連する投稿


【医師監修】二人目を妊娠したい! 適切な時期・タイミングはいつ?

【医師監修】二人目を妊娠したい! 適切な時期・タイミングはいつ?

子どもは二人以上欲しい! という人も多いですよね。いつ頃が適切な時期・タイミングなのか、また、上の子のケアや妊娠中や出産のときの注意点も気になりますよね。今回は、そろそろ二人目を妊娠したいと思ったらいつが適切な時期なのか、また、上の子との接し方や妊娠中・出産時の注意点などをお伝えいたします。


【医師監修】低出生体重児の持つ2つのリスクは? 原因・後遺症の可能性・発育について

【医師監修】低出生体重児の持つ2つのリスクは? 原因・後遺症の可能性・発育について

現代では、出生体重が「2,500g未満」の低出生体重児が増えているといわれています。そこで今回、低出生体重児の健康上の問題やその原因、発育などについて紹介していきます。


【医師監修】着床後はおりものが変化する? 妊娠の兆候とおりものの基礎知識

【医師監修】着床後はおりものが変化する? 妊娠の兆候とおりものの基礎知識

妊娠すると、身体にさまざまな変化が現れます。体温の上昇や気分の不快感などいろいろありますが、その中のひとつが「オリモノの変化」。具体的にどのようにオリモノが変化するのでしょうか? 気を付けておきたいオリモノの病気とともにご紹介します。


【医師監修】高温期が何日続けば妊娠の可能性? 妊娠中はいつまで高温が続く?

【医師監修】高温期が何日続けば妊娠の可能性? 妊娠中はいつまで高温が続く?

女性はホルモンの影響で、約1カ月の間、身体の調子がさまざまに変化します。ある一定の時期、「なんだか熱っぽい」と感じることはありませんか? これは「高温期」と呼ばれるもので、排卵の有無や妊娠を知る大切な目安でもあります。今回はこの「高温期」について解説します。


【医師監修】ダウン症の検査はどう行う? 方法とリスク、検査の現状と問題点

【医師監修】ダウン症の検査はどう行う? 方法とリスク、検査の現状と問題点

おなかの中の赤ちゃんにもしも病気があったら、出生前に知っておきたいと考えるママも少なくありません。現在注目されているのが「胎児ドック」です。今回は「胎児ドック」の検査内容や受ける時期、母体や赤ちゃんにリスクはないのか、などについてまとめました。


最新の投稿


葉酸たっぷりの果物&食べる際の注意点

葉酸たっぷりの果物&食べる際の注意点

妊娠中はつわりもあり、食欲が落ちますが、ジューシーな果物は比較的食べやすいですよね。今回は、葉酸たっぷりの果物をご紹介するとともに、食べる際の注意点も紹介していきます。


【医師監修】子どもの鼻づまりを治す方法・3選  家庭でできる簡単ケア

【医師監修】子どもの鼻づまりを治す方法・3選 家庭でできる簡単ケア

ズルズルと続く子どもの鼻づまりは、かわいそうですよね。今回は子どもの鼻づまりのケアをご紹介します。子どもが辛そうにしていたら、取り入れてみてください。


【医師監修】低出生体重児の持つ2つのリスクは? 原因・後遺症の可能性・発育について

【医師監修】低出生体重児の持つ2つのリスクは? 原因・後遺症の可能性・発育について

現代では、出生体重が「2,500g未満」の低出生体重児が増えているといわれています。そこで今回、低出生体重児の健康上の問題やその原因、発育などについて紹介していきます。


【医師監修】不妊の原因に!? 「黄緑のおりもの」で疑うべき4つの病気

【医師監修】不妊の原因に!? 「黄緑のおりもの」で疑うべき4つの病気

黄緑色のおりものになったら、体の異変のサインかも? 今回は、黄緑色のおりものから疑うべき「4つの病気」と、その症状・原因・治療法までを詳しく見ていきましょう。


【医師監修】妊娠初期から注目! 摂取すべきサプリメント5つ

【医師監修】妊娠初期から注目! 摂取すべきサプリメント5つ

バランスよい食事に気をつけていても、食事では摂りきれない栄養素はたくさん!そんな時は、サプリメントで補うことができます。妊娠初期からきちんと飲みたい「5種類のサプリメント」を紹介します。