子どもの靴はどう選ぶ? 正しいサイズの測り方と足によい靴の選び方
子どもの成長はあっという間。靴のサイズもいつのまにかサイズアウトしていることもしばしばです。子どもの成長に合わせて靴を選ぶには、どのような点に気をつければよいのでしょうか? 子ども靴のサイズの測り方や、足によい靴の選び方をご紹介します。ポイントをおさえて、歩きやすく履きやすい靴を選んであげましょう。
【年齢別】子ども靴のサイズ目安
子ども靴のサイズは、0.5センチ刻みになっています。個人差はありますが、小さいうちは特に成長が早く、すぐにサイズアウトしてしまうので、3~4ヶ月ごとに測るようにしましょう。靴を履くときに歩きづらそうにしていないか、痛がっていないかなど、よく様子を見てあげてください。
子ども靴の平均サイズを覚えておこう
各年齢の平均的な靴のサイズは以下のとおりです。あくまで平均であり、個人差がありますので目安程度に覚えておくとよいでしょう。
参考年齢 | 靴のサイズ |
---|---|
新生児~ | 8~11cm |
~6ヶ月 | 9~12cm |
~1歳 | 11~13cm |
~2歳 | 12~14cm |
~3歳 | 13~15cm |
参考年齢 | 靴のサイズ |
---|---|
3~4歳 | 14~16cm |
5~6歳 | 17~18cm |
7~8歳 | 19~20cm |
9~10歳 | 21~22cm |
11~12歳 | 22~24cm |
子どもの足はとても柔らかく、サイズのあった靴を履かせてあげないと正常な発育をさまたげてしまうことも。そのため、大きすぎず小さすぎない、ちょうどいいサイズの靴を選ぶ必要があります。
歩き出す前のベビーシューズは、足が汚れないために履くものなので、素材も薄く、柔らかくできています。実際に歩き出してからは、歩行技術の習得度によって適切な靴の形状も変わります。
子ども靴の選び方
子供靴を選ぶときは、どのような視点で選ぶとよいのでしょうか? ここでは、選び方のポイントをご紹介します。
0.5~1cmのゆとりが必要
子ども靴の基本的な選び方は大人の靴と同じです。靴のサイズは、実寸ぴったりではなく0.5~1cmのゆとりがあるものにしましょう。かかとを靴のかかとにあわせて履いた状態で、つま先にすこしゆとりがあるサイズを選んでください。
とはいえ、靴の上から触ってもつま先にどれくらいすき間があるのか、よくわからないこともあります。適切な靴のサイズ測るためには、次に紹介する測定法でしっかり計測し、ゆとりを持ったサイズを選びましょう。サイズがわかりにくい場合は、中敷きを取り出して足にあててみると確認しやすいです。
歩き出してから3ヶ月くらいの間は、しっかりとした歩行技術が身についていません。まだまだ歩く練習中の子どもには、つま先がすこし上がっていて、つまづきにくい靴を選ぶとより安全です。
1~3歳くらいになるとしっかり歩けるようになり、行動範囲も広がります。膝に負担がかからないようにクッション性の高い靴を選ぶとよいでしょう。ソールが柔らかくよく曲がる靴だと子どもも歩きやすいです。また、靴底の溝が横に切られているタイプは足裏が曲がりやすいので、よく走ったり歩いたりする場合にはそうした靴を選ぶとよいでしょう。
3~7歳くらいになると、走る、跳ぶ、踏ん張る、などさまざまな動きができるようになります。この年頃の靴のサイズ選びは、靴の縦幅だけではなく、横幅や、指が窮屈にならずに動かせるかどうかも気にしてみてください。
子どもの足のサイズの測り方
実際にシューズ店へ行く前に、家で足のサイズを測ってみましょう。
足長と足の周囲を測ろう
測る部分は、足のかかとから親指のつま先までの長さ(足長)、足指のつけ根から甲をぐるっとまいた周囲の長さ(足囲)です。
シューズメーカーのサイトなどでダウンロードできるスケールが見つかるので、印刷して使うと手軽に測れます。
上手に足のサイズを測るコツは、子どもを立たせた状態で測ることと、子どもがまっすぐ前を向いた状態で測ること。かかとの位置がずれると正しく計測できないため、雑誌や箱などにかかとをつけて測ります。壁にかかとをつけた状態で測るのは、とても立ちにくく正しく測れないことが多いので、避けたほうがよいでしょう。
子ども用のフットメジャーも市販されています。家にひとつあると、すぐに測定ができて便利です。
足長と足囲がわかれば、JIS(日本工業規格)の規定に則った靴のサイズ(2E、3Eなどで表記されるサイズ)がわかります。靴を選ぶときの参考にしてみてください。
サイズ測定を嫌がる子どもに。足のサイズをこっそり測れるアプリ
じっとできない小さい子どもは、足のサイズを測るのも一苦労。そんなときにはアプリを使うと便利です。だいたいの足の大きさを知りたい場合に活用してみましょう。
寝ている間におおよその足のサイズを測定
iOS12以降のiPhoneには「計測App」が搭載されています。iPadでも使えるので、iPhoneやiPadを持っている方は手軽に利用できますよ。
アプリを起動するとカメラが立ちあがります。子どもの足を画面に収め、起点と終点を設定すればおおよその足のサイズが測定可能です。足に触れなくても計測できるので、子どもが寝ている間に計測できますよ。
同じくiOSのアプリで、「ぴったりIFME」というものもあります。株式会社丸紅フットウェアが提供しているアプリです。こちらは、写真を撮ってサイズを測定します。計測結果を記録しておけるので便利です。
AndroidユーザーにはGoogleが提供している「Measure」アプリがおすすめ。Appleの「計測App」と同様に、スマホで手軽にサイズを測れます。
まとめ
靴は、子どもの足の成長に大きく影響します。「すぐに大きくなるから」といって、大きすぎる靴を履かせるのはやめましょう。サイズの合った靴でたくさん運動をさせてあげれば、土踏まずの発達にもつながります。こまめに足のサイズや歩き方をチェックして、歩きやすい靴を履かせてあげてくださいね。