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2019年03月17日 16:30 更新

お掃除の味方! 「重曹」と「セスキ炭酸ソーダ」ってどう違う?

重曹とセスキ炭酸ソーダ……環境にも優しいお掃除の味方として聞いたことはありませんか。でも一体どう違うの? 使い方は? 今回は、効果的な使い分け方をご紹介します。

重曹とセスキ炭酸ソーダ

メディアで取り上げられることも多くなった「重曹」と「セスキ炭酸ソーダ」。皆さんも一度は聞いたことがあるのではないでしょうか。

けれど、聞いたことはあっても使ったことはない、そもそもどう違うの? という素朴な疑問を抱く皆さんに、それぞれの特徴と効果的な使い分け方についてご紹介します。

そもそも「重曹」って何?

重曹

重曹は別名炭酸水素ナトリウムとも呼ばれ、食用のものはベーキングパウダーや胃腸薬としても使われます。もちろんお掃除にも使用でき、自然由来の環境に優しいお掃除グッズでもあります。

重曹の水溶液は弱アルカリ性の性質を持つので、酸性の汚れである油汚れに効果的!

Lazy dummy

発泡作用があり温めると二酸化炭素を発生させます。

ガチガチに焦げ付いた鍋に水と重曹を入れて沸騰させるとこの発泡作用により焦げが落としやすくなります!

また、水に溶けにくく、研磨剤としても使用できます。

シンクのサビ落としやフライパンの焦げ落としにぴったりです。

さらに消臭効果もあります。

酸性のニオイ成分を重曹のアルカリ性質で中和するんですね。

生ゴミや皮脂のニオイに効果的なので、三角コーナーにささっと振りかけておくとニオイが和らぎます。

ただし、水には溶けにくいという性質のため、スプレーにして使用することには向いていません。

そもそも「セスキ炭酸ソーダ」って何?

セスキ炭酸ソーダ

セスキ炭酸ソーダはセスキ炭酸ナトリウムとも呼ばれ、自然界に存在するトロナセスキ鉱石を精製して作られます。こちらも自然由来の環境に優しいお掃除グッズなんですね。

セスキ炭酸ソーダの水溶液も弱アルカリ性の性質を持ちますが、重曹よりもアルカリ性が強く、そのために汚れが落ちやすい、と言われています。ただし、多量の使用や長時間の使用により肌が荒れてしまうことがあるため、注意が必要です。気になる方はゴム手袋などを使用すると良いでしょう。

そして、重曹との最大の違いがこちらです。

セスキ炭酸ソーダは、「水に溶けやすい性質」を持っていること。

そのため、スプレーにして持ち歩くことができたり、お洗濯に使えたりします。これで重曹でお掃除できなかった箇所が掃除できるんですね!

ちなみに重曹と同じく消臭効果もあります。

セスキ炭酸ソーダも発泡作用があるにはあるのですが、二酸化炭素をより多く発生させるのは重曹の方と言われています。

また、水にすぐ溶けてしまうため研磨剤としては使用できません。

なので、発泡作用により汚れを落とす、ゴシゴシ擦って綺麗にするといったことは重曹にお任せしましょう。

お洗濯やスプレーで綺麗にしたいときはセスキ炭酸ソーダを使う、といった使い分け方が良いですね。

【場所別】重曹とセスキ炭酸ソーダの使い分け方

ガスコンロ

Lazy dummy

ガステーブルはセスキ炭酸ソーダスプレーを噴霧し、布巾で拭き取りましょう。

五徳も汚れがひどくなければ同じくスプレーで綺麗にできますが、掃除を怠ったときなどは重曹の研磨の力を使ってゴシゴシ擦って落とす、それでもダメなら大きめの鍋に入れて重曹で煮るのが一番です。

鍋の中に五徳が浸かる程度の重曹水(水1リットルに対し大さじ2ぐらいの重曹)を入れて沸騰させ、五徳を入れて5分ほど煮ます。火を止めてしっかり鍋を冷ましてからスポンジで擦るとピカピカにできます。

手間がかかるので、できればこまめにスプレーで拭けたら良いですね。

電子レンジ

最近は天井も底面もフラットなタイプが売られるようになりましたが、電子レンジは、大体の場合、さまざまな凹凸があって隅々まで掃除しにくい調理器具です。

日々のお掃除ならセスキ炭酸ソーダスプレーで拭くだけでも良いですが、重曹を使うとさらに庫内をしっかりお掃除できます。

水200ミリリットルに対し重曹大さじ2を入れたマグカップを、ラップをせずに5分程度温めます。20分程度放置して、庫内を濡れ布巾で拭けばお掃除完成。

消臭効果もあるので、電子レンジ内の嫌なニオイもなくなります!

まとめ

同じ弱アルカリ性である重曹とセスキ炭酸ソーダですが、異なる性質を持っているため得意不得意な面がそれぞれあります。
お洗濯とささっとスプレーで綺麗にしたいときはセスキ炭酸ソーダで、じっくりしっかり汚れを落としたいときは重曹で、といった使い分けが良さそうです。

重曹もセスキ炭酸ソーダも100均で購入可能です。まず試しに使いたいときは、粉状ではなくウェットシートタイプのものがオススメ。

良さそうだな、と思ったらぜひ使い分けをしながら掃除してみてくださいね。

  • 本記事は公開時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。予めご了承ください。

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