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2019年02月20日 10:00 更新

保育士の資格取得にかかる時間は? 気になる仕事内容や給料

働くママにとっては、子育ての頼もしいパートナーの一人でもある「保育士」さん。しかしそんな身近な存在であるのにもかかわらず、保育士の資格に関することは意外と知らない……ということも多いですよね。今回は目指している方はもちろん、ママにとってもためになる、保育士さんの資格についてご紹介します。

保育士の仕事って?

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保育士はこんな仕事

保育士とは、厚生労働省が管轄する保育園を中心に、児童養護施設、乳児園などを含む児童福祉施設で子どもの保育や保護者に関する保育の指導を行うことができる国家資格のこと。

基本的には、0歳から6歳までの子どもを保護者に変わって、保育施設で乳幼児の保育を行う仕事が中心となります。子どもの食事、着替え、排泄の面倒、寝かしつけなど基本的なお世話はもちろんのこと、子どもの知育やコミュニケーション能力の発達など、子どもたちの成長にも密接に関わってきます。

近年、共働き世代がスタンダードになっている現代、今後ますます求められていく職種のひとつ! 私たち働くママにとっては、本当に救世主的な存在ですよね。

保育士の給料は?

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公立の保育園に勤める場合「地方公務員」扱いとなりますので、地方公務員の昇給・賞与制度が適用されて、平均給与は月30万円前後となります。私立の場合は、この制度が適用されないので、賃金はぐっと平均が下がり、20万円ぐらいが相場となるそうです。

あくまで運営側によるものなので、一概に私立保育園に勤める保育士の給料が必ずしも安い、とは言い切れないよう。個人的には保育の無償化のニュースを見たとき、「無償化はありがたいけれど、保育士さんの給料アップを優先してほしい!」と思ってしまいました(自分自身、仕事ができているのは保育士さんのおかげなので)。国の施策として「保育士の給与を改善しよう」という動きもあるそうなので、今後にぜひ期待したいです。

保育士になるには資格が必須

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資格取得の方法

保育士になるには、もちろん資格が必須! 資格の取り方ですが、大きく分けてふたつあります。

ひとつは大学や短大、専門学校など厚生労働省が指定する養成学校に進学し、保育士の養成カリキュラムを修了して資格を取得すること。保育士のほか、幼稚園教諭の免許も一緒に取得できる学校も多いようです。

その他、通信講座などで知識を学び、保育士の資格試験を受験し、合格すること。しかし最終学歴が高校までだった場合、卒業年によって資格試験を受けるには、児童に関する施設にて2880時間、かつ2年以上の実務経験が必要となります。

最短で受かるには? 保育士試験の受験スケジュール

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保育士の資格試験は都道府県ごとに開催されます。開催時期は前期と後期ふたつあり、それぞれ筆記試験と実技試験に分かれます。開催年度によって若干の変動がありますが、だいたい前期の筆記試験は4月頃、実技試験は7月頃、後期の筆記試験は10月頃、実技試験は12月頃に行われます。最短で保育士試験に合格するには、4月の筆記試験に合わせて勉強をはじめ、7月に筆記を試験突破し、10月の実技試験を受け、12月の合格発表を待つこと! ちなみに後期の試験に関しては、地域限定で試験を行うこともあるので、気になる方は「一般社団法人 全国保育士養成協議会」のホームページで詳細をチェックしてみてくださいね!

●試験日程|一般社団法人 全国保育士養成協議会
https://hoyokyo.or.jp/exam/

保育士試験に合格するには?

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保育士試験の内容や合格率

気になるのが保育士試験の合格率。実は例年20%〜25%程度と言われていて、低い時期は10%前後だった年もあったそう。受験人数から換算すると約5人に1人しか合格できないという、難易度が高めの資格試験となっています。

保育士の資格試験は、筆記試験と実技試験のふたつ。筆記試験を先に受け、合格した方のみ、実技試験に進む流れとなります。筆記試験はマークシートタイプで、試験は下記の科目が出題されます。また、合格科目は3年間有効なので、3年以内であれば他の科目のみ再試験を受けることができます。

筆記試験

1)保育の心理学
2)保育原理
3)児童家庭福祉
4)社会福祉
5)教育原理、社会的養護
6)子どもの保健
7)子どもの食と栄養
8)保育実習理論

実技試験

1)音楽表現に関する技術
2)造形表現に関する技術
3)言語表現に関する技術

3分野から、受験者が希望する2分野を選択して行います。

試験科目が免除される場合がある?

保育士試験には複数の試験科目がありますが、場合によっては試験科目が免除されるケースがあります。幼稚園教諭免許を持っている場合は筆記試験の「保育の心理学」「教育原理」「実技試験」が免除となり、社会福祉士・介護福祉士・精神保健福祉士のいずれかの資格を持っている場合者は、筆記試験の「社会的養護」「児童家庭福祉」「社会福祉」が免除となります。

まとめ

現在、お仕事をしている方は、基本的に独学や通信講座などを使って知識を学び、資格試験に挑戦することとなります。独学はテキスト代しかかからず予算的に助かる面もありますが、効率的に学ぶことが難しく、モチベーションを保ちにくい、というデメリットも。通学の場合は、逆に費用がかかりますが、仲間と一緒に学べることでモチベーションが保ちやすいです。保育士資格の取得を考えている人は、それぞれのメリット・デメリットをふまえて、まずは自分に合った学び方を見つけましょう。

  • 本記事は公開時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。予めご了承ください。

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