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2020年10月28日 19:06 更新

大人空間を生み出す「小石原ポタリー」の実例16選

福岡の小石原(こいしわら)焼きをベースに、10もの窯元が異なるデザインを展開し、選ぶのが楽しくなるうつわ「小石原ポタリー」。温かみのあるフォルムと手触り、どんなメニューともマッチする使い勝手のよさに、今、デリスタグラマーたちが夢中なんです!

料理をおいしくする器「小石原ポタリー」の魅力

福岡県東峰村で作られているうつわ、「小石原(こいしわら)焼き」をご存知ですか? 小石原焼きとは、今から約350年前に誕生し、1958年には万博博覧会でグランプリを受賞。世界中から脚光を浴びたのち、陶磁器としては日本で初の伝統的工芸品に指定された、歴史あるうつわです。

そんな小石原焼きが、料理研究家・フードコーディネーターの長尾智子さんとコラボ。素朴で温かみがあり、デリスタグラマーの間でも人気のブランドが「小石原ポタリー」です。ブランドコンセプトは、ズバリ「料理をおいしくするうつわ」。和食器ですが、モダンなたたずまいがあり洋食ともマッチ。ヴィンテージのような落ち着きのある色合いは、シンプルな料理でもおいしく見せてくれると評判です。

今回は、そんな小石原ポタリーの魅力を探ってみましょう。

プレートの余白を楽しむ

小石原焼きには模様を付けるための技法がいくつかありますが、小石原ポタリーではそのうちの2つに特化しています。一つ目は、お皿の表面をカンナで削る「飛びカンナ」という技法。カンナのかけ方によって、削り取られる部分の大きさや長さはさまざま。だからこそ、料理を盛り付けたときにあえて余白を残して、料理と一緒にうつわの表情も楽しむ、そんな楽しみ方ができるんですよ。

螺旋状に削られた飛びカンナの模様が美しく、どことなく上品な佇まいが素敵ですね。シンプルな深鉢は、丼物や煮物などはもちろん、パスタやスープなどにも幅広く使えるサイズ感です。

こちらが二つ目の技法。ろくろを回転させながら刷毛を当てて模様をつける「刷毛目」という技法で、食卓での存在感はピカイチ! かといって、主張しすぎない和食器らしい素朴さと色合いを持ち合わせているので、意外にほかのうつわとも組み合わせやすいんですよ。

小石原ポタリーには10もの窯元が参加していて、同じ形やサイズのうつわでも窯元ごとにデザインが異なる上に、一つひとつが職人の手作り。手に取ってよく見てみると、ひとつとして同じものがありません。こちらは、ぼんやりと浮き出てくるような刷毛目が美しいプレートですが、先ほどの力強さを感じる刷毛目のプレートとは雰囲気がだいぶ変わりますね。

こんな小さめサイズのプレートも展開しています。おやつ用や、夕食の取り分け用に、出番が多くて使い勝手がよさそう。リム部分に施された、飛びカンナのリズム感が心地よいひと皿です。

木製のおぼんに「小石原ポタリー」をのせて

迫力のあるハッシュドビーフを受け止めてくれたのは、ストライプ柄のような飛びカンナのプレート。小石原焼きの風合いや伝統技法を残しつつ、現代の食生活に合うようにデザインされた小石原ポタリーのうつわは、おぼんの中でメインのお料理をグッと引き立ててくれて、存在感も抜群です。

飛びカンナのプレートにブリの照り焼きを盛り付けて、まるでおしゃれカフェでいただく定食のような夕飯。食べると心がホッとするおなじみの和食には、素朴で温かみを感じる小石原ポタリーのプレートがよく似合います。ツヤツヤとしたブリがおいしそう!

お茶の注がれた湯のみが、2016年に小石原ポタリーに加わった「テラコッタ」シリーズ。上半分の釉掛けをした部分と、下半分の素焼きの部分とのコントラストが美しく、土の表情や手触りが楽しめるのが特徴です。毎日使う湯のみだからこそ、こんなほっこりするうつわを選びたいですね。

コーヒーや紅茶派の人なら、取っ手のついたマグカップタイプがおすすめです。柔らかな曲線を描いたフォルムと優しい色合いが可愛らしく、毎日使いたくなっちゃいますね。こんがり焼けたトーストをのせたプレートも、さりげなく小石原ポタリーで揃えているのがおしゃれ!

テーブルクロスやプレースマットはあえて華やかに

色鮮やかなイエローのプレースマットを一枚敷くだけで、食卓に立体感が出て、華やかさがアップ。小石原ポタリーにこんもり盛り付けられた卵とレタスのシンプルなチャーハンも、食欲をそそりますね。

ホワイト系の小石原ポタリーに合わせたのは、イエローのテーブルクロス。どちらも、ふんわりと優しい雰囲気で、相性ぴったりです。ふわふわのタマゴを挟んだサンドウィッチも、とってもおいしそう♪

テラコッタのころんとしたボウルに、彩りのきれいなあんみつを入れて朝のおめざに。ご友人の手作りだという刺し子のプレースマットと、温かみのあるうつわで、ほっこりカフェ気分が楽しめそう。

ブラウンの食器で大人のごはんタイム

2018年に10年目を迎え、新作「ブラウンシリーズ」が登場した小石原ポタリー。煮込んだ野菜とソーセージ、というシンプルで飾らない料理を盛り付けただけで、食べ物の素材感が引き立ちます。どこか北欧ヴィンテージのような空気をまとっていて、落ち着いた大人の雰囲気ですね。

こんがりとしたブラウンのプレートと相性がいいのは、焼き菓子や同系色のお料理。皮目がツヤツヤな照り焼きのチキンを盛り付ければ、いつもより香ばしい匂いが漂ってきそう! サラダやレモンも、色合いが引き立っていておいしそうですね。

白やグレーのうつわの中に一枚取り入れるだけで、食卓の引き締め役になってくれるブラウンシリーズ。こんがり焼けたデニッシュがよく似合います。

ブラウンプレートなら、中華やエスニックな料理もお手の物。白いプレートよりも食卓が引き締まり、メリハリが出ますよ。和洋問わず、どんな料理も受け止めてくれるのが心強いですね。

まとめ

長尾智子さんのこだわりと各窯元の個性が光る、小石原ポタリー。インスタグラムでは、それぞれが料理とうつわの組み合わせを思い思いに楽しんでいるのが印象的でした。あなたもぜひ、お気に入りの一枚を探してみてはいかがですか?

  • 本記事は公開時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。予めご了承ください。

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